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第2部 第16話 予言に動く者


 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆



「どうだ?」


 俺の背後に音もなく現れた部下の報告を聞く。

 だが、今回も手がかりらしき有力な情報は無かった。


 部下を労い再調査に向かわせ、路地裏から出で人通りを抜けながら思いにふける。







 このプギの街に来て手がかりを探すことはや三日。何の手がかりも無いことに内心焦りを感じ始めている自分がいる。




 ルナお嬢様は全知全能とも呼べる素晴らしい根源魔法を秘めているが、残念ながらその予知夢で正確な日時が最初から分かっている事は少ない。


 使い方によってはこの世の全てを支配できるほどの能力だが、そう都合の良いものでもないようだ。

 どうやら見たいときに見たい未来を見ることはできず、しかもその内容はお嬢様の進む道に関係のあるものに限定される。さらにその内容もあいまいなモノが多く、日時や場所が明確である予知夢はそれこそ僅かだ。



 今回の予知夢も例にもれず日時は示されなかった。



 ―――“近い未来、深緑の森が黒い津波にのまれる。そこが光と闇の分岐点になる。”



 そう告げられてこの街に来た。




 この街に目を付けたのは、お嬢様の予知夢に鳳凰をかたどった特徴的なオベリスクが見えたからだ。


 鳳凰の像を頂くこのオベリスクは、遥か昔、南方蛮族の侵略を阻止したときの記念碑としてこのプギの街に建設されたものだ。



 予知夢は映像として見るため比較的具体的な光景として私に伝えられるが、今回は酷く抽象的なものだ。特に後半に関してはルナお嬢様も具体的な光景ではなく、光と闇がぶつかり合いはじけるイメージでしか見えなかったとおっしゃっていた。


 こんな事は初めての事だ。




 それだけ未来を見通すことが難しい分岐点になるかもしれないと、直属の執事である私に依頼された。

 だからこそしくじるわけにはいかない。






 そんな事を振り返りながら、その足でハンターギルドに向かう。



 先ほどの部下の報告で、最近多発している貴族子女の誘拐事件に関して報告があった。誘拐されたオキス男爵家の三女が保護されたというものだった。


 ここ最近、特に辺境ではこういった地方領主の年端もいかない貴族子女の誘拐事件が多発している。

 何処かで情報操作されているのか公には入ってこない情報だが、ルナお嬢様の懇意にしている貴族たちから直談判の形で相談されるケースがあり、そこから突き止めた事実。



 今回の予知夢に関係するかは分からないが、今はどんな情報でも調べる価値はあるだろう。




 ―――




 ギルドに到着して、すぐに少女を保護したというギルド職員に話を聞くことが出来た。



 少女の名はオリビア。

 通りすがりにAランクハンターが保護し、ここまで連れてきたそうだ。





 移動中に突然野党に襲われて連れ去られ、同じような境遇の子供たちと森の廃教会の地下施設に囚われていたとのこと。

 上手く抜け出したところをハンター達に助けられたという。




 ギルド職員はそれ以上の詳しい情報を持っていなかったため、少女本人に直接話を聞きたいところだが、監禁により心身ともに疲弊しており残念ながら今は診療所で深い眠りについているとのことだ。




 今は時間が惜しい。少女が目覚めるまで待つのは愚策だろう。

 それよりも少女をここまで送ったというハンターを追うべきだ。



 ギルド職員に確認すると、少女をここに連れてきたのは“水精のソワレ”であるという事が分かった。


 直接会ったことは無いが、噂には聞いたことがある。Aランクハンターであり、教会の司教でもある。

 この十年で急に頭角を現した人物だ。過去に気になって少し調査したことがあったか。その経歴は一見すると何も問題が無いように見えるが、余りにも整いすぎており逆に違和感を覚えたのを思い出した。






 教会・・



 教会は言わずもがな、この人族の領域で最も多くの信者を抱える宗教団体であり、国教でもある一大組織だ。



 唯一絶対神を掲げるその教義は人心を統一し、人々の心に安らぎを与える。


 だが、その誰もが疑わない威光が強ければ強い程にそれによって出来る影の色は濃くなることを我々は知っている。





 教会が絡んでいるとするなら、調査する価値は十分にある。

 その後すぐさま踵を返す様にクロスメントに続く街道を足早に戻っていったというのだ。同伴していたハンター達と合流するためだろう。





 その事実を確認したのち、すぐさま部下たちを集めその足でクロスメントへ向かう街道を進む。




 ―――





 アウレット山地を通過することの出来る数少ないルートが、この渓谷に位置するプギの街を通るルートだ。その為、ここは辺境と帝都をつなぐ重要な交通の要所だ。


 プギの街を貫く様に東西に大きな街道が伸びており、東に向かえばダリエスショット、そしてその先は帝都までつながっている。

 西に向かえば途中で分岐し、北側へ行けばクロスメント。そのまま西に向かえば辺境伯領都、クレメンスへ続く。



 西に延びる街道の北側は草木に乏しい乾燥した広大な渓谷地帯が広がっている。だが、逆にその南側はアウレット山麓から続く深い森におおわれていた。






 その街道を西に進みながら水精のソワレの痕跡を探す。



 当初、すぐに“水精のソワレ”の痕跡を辿り追いつけると踏んでいた。だがそれは甘かったようだ。


 風神の里の諜報をつかさどる一族に生まれた私は、幼少のころから死ぬ様な訓練を課せられ、特に尾行をはじめとした隠密行動を体の芯まで徹底的に叩き込まれた。

 そんな里で私はその隠密集団の頂点にまで立ったこともある。だからこそ、水精のソワレがここまで完璧に足取りを消せることに驚きを隠せないでいる。




 だが、逆に言えば普段から尾行や隠密行動に対して過剰なまでに気を使っている証拠。つまりそれを普段から極度に警戒しなければならない状況にあるという事。



 水精のソワレ。

 何者だろうか。自分の中で十分に警戒すべき存在としてリストアップしておく。





 足取りを追えないことで、十分な手がかりもなく手当たり次第に森を調査しなくてはならない状況だ。


 だが、自身のカンが告げている。お嬢様の言った深緑とは南側に広がる森林の事だと。








 そうして森の中で手がかりを探し駆け回ること、数時間。

 足に少しだるさを感じ、嫌気がさす。



「年は取りたくないものだ。」



 風神の里に居た頃はこの程度の強行軍など苦にならなかったものをなどと悪態をついたその時、不意に嫌な気配を感じ立ち止まる。







 全神経を研ぎ澄まし、魔力を開放して全周探知に集中する。



 わずかな微振動。すぐさま地面に耳を付けて音の元を探しあてる。



 ……二時の方向、僅かに地響き。重くはない。何か軽く小さいものが……これは?木々をかみ砕く音……か?




 それの正体に思い当たりすぐさま木を駆け昇り、目に魔力を集中して二時の方向を望む。






 はるか先、黒い影が蠢いていた。




 ―――黒い津波!?




「捉えた。全員二時の方角だ!」



 短く号令して、私自身は最高速度で駆け抜ける。




 森を駆け抜けること数分後。虫の大群を捉える。




 暴食の悪魔(カオスローカスト)




「全員散開!周辺に人が居れば避難を最優先!その他は周辺の調査にあたれ。これは俺が対処する!」



 後ろからついてきた部下たち数名がすぐさま周囲に散開していく。




 血の戒め(デッドリーフィクサー)の頂点に居る七人はいずれも根源魔法士ルートソーサラーと聞く。

 この虫の動きを見て確信した。この大群は明確な意思を持っている。それはつまり、誰かがこの暴食の悪魔を操っているが道理。



 虫を自在に操れる存在があるとすれば、それは根源魔法士ルートソーサラーに違いない。しかもこの数となると、七人の幹部の内の一人、《インセクトマスター》以外には考えられない。



 それを確信し、思わず口角が上がる。




 そして、この虫の大群の羽音に紛れて僅かに漏れ聞こえた音を捉える。虫の籠の中心、そこに恐らく術者がおり…そして何者かと戦闘をしている音。







 壁の様にそびえる暴食の悪魔(カオスローカスト)を前に、腰に下げたひょうたんの中身を口に含み術を発動。



 ―――火遁 焔風ほむら



 ドラゴンブレスのごとく、口から強烈な火炎を放射。


 放射した火炎がイナゴを包み延焼していく。この術は実態を伴った火炎であるためか、イナゴからイナゴへ瞬く間に炎が燃え広がっていく。途端にイナゴの波に大きな穴が開き、躊躇なくその中心に飛び込んだ。







 多少虫が体に纏わりつくのを無視して突き進み、ついに虫の海を抜けたところで見えた。



 そこにはピンクブロンドの長髪に黒の外套、錫杖をかざした少女が一人。そしてそれに対峙するように猫背で小柄な男が一人いた。その毛でおおわれた耳とやや突き出た口周りから狐人の血を引いているのがわかる。



 そして赤く血走り、縦に割れた瞳孔をしたその男の目が俺を捉える。その目は驚きに見開かれていた。



 ―――いた!



 一目でわかった。こいつが虫を操っている根源魔法士ルートソーサラー血の戒め(デッドリーフィクサー)の幹部の一人。



 迷わず背負った短刀を抜き、そのまま男に切り掛かった。





 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆





 時は少しさかのぼる。


 朽ちた教会前でリュージ達は虫の大群に囲まれ身動きが取れなくなっていた。





「どちらかの大魔法でこの虫たちを一掃できないか?」


 ギルマスの案にリンがすかさず返す。


「一時的に殲滅は可能ね。だけど、全ての虫を駆逐できるかは分からないわ。それに私かソワレのどちらかが魔力切れになる。」


「言いたいことは分かる。二人がかりでも全てを殲滅できない場合、もう逃げ道がないという事だな。」


「その通りよ。」


「ううむ……。」



 ギルマスが顎に手を当てて考え込む。それを見たマックスがボブの方を見て言った。



「ボブ。どうにか魔法で地面に穴をあけて、地下室みたいのを作れないか?」


「穴をあけることは出来るけど、僕の魔力だとそれだけしかできないかな。どうやらこの地面、すぐ下は岩盤みたいだし。仮にできてもこの人数を閉じ込めておく場合には空気を取り込む穴が必要だけど、そこから虫が入ってきちゃうかも。」


「くそぉ。どうなってやがる。何とかならねぇのかよぉ!」


「シャスティン。落ち着いて、今騒いでも時間を無駄にするだけだわ。」


 レベッカがシャスティンを諫める様に言った。そう言われて皆が黙り込む。有効な案が出てこないからだ。



 沈黙ばかりでいたずらに時間ばかりが過ぎていく。

 そんな中、ソワレが顔を上げて前に進み出た。



「一つ私に案がある。」


「なんだ?以前の戦略級魔法か?」


「いえ。それは先ほど言った。それじゃ殲滅しきれない。」


「なら、どうするというんだ。」


 ギルマスの問いに普段と同じように眠そうな目で言った。


「術者をたたく。」



「!?これを人為的に発生させたというのか?この馬鹿げた数を?正気か?」


 ギルマスの指摘に皆が頷き一様にソワレを見た。


「この虫の動きを見て。リンの防壁には無駄に近づかなくなってきている。」


「……確かにそうだわ。防壁の周囲をグルグルと回って、私たちを囲んでいる。まるで、私たちの魔力切れを待っているかのよう。」



 自分で言った発言にレベッカ自身が驚いていた。それはつまりこの災害を誰かが意図的に発生し操作しているという事を示しているからだ。



「……いや、しかし。仮にそうだとしても、術者の場所が分からないだろう。」



 そうなのだ。俺も先ほどから彗心眼やメガネで確認しているが、俺達を覆うこの虫が邪魔をして外の様子は一切分からないのだ。



「私は分かる。……リン、一瞬防壁を解除して。行ってくる。」



 ソワレはそう言って魔法を発動。自身の周りを囲う様に水の防壁が出現した。それまで皆の議論を黙ってみていた俺だが、さすがに待ったをかける。



「ソワレ。いくら何でも一人は危険だ!」


 ソワレはゆっくりと振り返り、みんなを見回して呟くように言った。


「どこまで続くか分からないこの虫の海の中、私以外に誰が自分の身を守りながら行動できるの?」



「う……。」


 確かにそうだ。

 リンはこの障壁を維持するためにこの場に居なくてはならない。自身で防壁を張れるのは魔術師のボブ位だが、注目されたボブ自身が首を横に振っているのを見るにそれも無理そうだ。



 この状況で行けるのは、俺かシルバだけだ。



「なら、俺が行く。」


「!?リュージ、ダメよ!」

「リュージ。大丈夫なのか?お前、いつからそんな魔法が使えたんだ?」


 魔法を発動させながらもリンは俺を心配してか遮る様にそう言った。マックスをはじめ皆も同じ様に声を上げた。


「大丈夫だ。それに、この状況だとそれしかない。」


「一人で行く。それ以外は足手まとい。」



 俺の発言にソワレは冷たくそう言い切った。見ればその目はいつもと違い明確な強い意志のこもった目をしていた。

 理由は分からないが、一人で行くことにこだわっている様だった。


「だけど!ソワレ一人は!」


「不要。これ以上は時間の無駄。」



 食い下がる俺にソワレは頑なにそれを受け入れず、一人歩き出した。

 俺はソワレの手を取ろうと踏み出したその時、ウワゥ!と鋭くシルバが吼えた。



 ―――ゴゴゴゴォォゴォ……




 不気味な地響きが鳴り、次第に地面が揺れ始める。そしてそれは次第に大きくなっていった。



「なんだ!?」

「キャ!」

「何が起こっている!?」



 もはや地面の揺れは立っていられない程になり、地割れが発生。その直後、何か大きな建物が崩れる崩落の音が響き渡る。



「教会が崩れたぞ!」

「何か来る!」


 誰かが叫ぶ。

 俺も肌にピリピリとした嫌な感じがして、咄嗟に彗心眼を強く発動する。

 そして、虫の大群のその先に禍々しい赤黒い霊子結晶アニマを見て寒気が走った。





 ―――ウオォォォォオオオォォォォォオ!!





 大地を震わせるほどの雄叫びと共に、虫の大群の向こうに巨大な影が出現した。



 ―――ピピピピピピピピ!!



 俺のメガネがその巨大な影を捉える。ALT測定音が止まらない。十万、十五万……二十万……。

 俺達の目の前。教会のあった場所の地下から途轍もない巨大なバケモノが出現した。




 誰もが突如現れたその巨大な影と咆哮に唖然としていると、その影が大きく口を開いたように見えた。



 !?あれはマズい!何か分からないがこのままじゃヤバい!

 俺の本能が避けろと言っていた。



「何か来る!全員避けろ!」



 俺はそう叫びながら横に飛ぶ。





 俺の声に我に返った焔狼やギルマスも慌てて横に飛んだ直後、どす黒い紫煙の閃光が今まで俺達が居た場所を通り過ぎた。



 ―――ゴオオォオ!




 ゴロゴロと転がり、すぐさま立ち上がり周囲を見渡す。


 リンは!?

 紫煙の閃光の反対側に居た。チクチクやファル達もいる。どうやら無事だったようだ。


 俺の横を見ればシルバもいた。

 他の皆もどうにかあの紫煙の直撃は逃れたようだった。






 それを確認して、先ほどの閃光の跡を観察する。

 俺達をかすめた紫煙が地面を焼き焦がし、その地面から怪しい紫色の煙が立ち上っていた。

 そして気づく。その煙りに触れたイナゴは次々と落下していっていることを。





 ……!?あれは毒か!?



 だとすれば、途轍もなく厄介だと思った。うかつに近づくことさえできないのだから。





 そう思い、再度巨大な影の方を見て絶句する。

 先ほどのブレスで周囲の虫が死滅したのか、一瞬その威容が見えた。





 それは余りにも生き物とは言い難い巨大な肉のバケモノだった。


 高さは五メートル以上、横幅は先ほどまであった教会の幅の倍ほどはあるだろうか。とにかく巨大な腐肉の塊。

 形はまるでゲル状のスライムの様に裾に向けて広がる溶岩の様にうごめき、中央上部に顔の様なわずかな突起があり、そこの下に巨大な口らしき穴が見えた。

 そこから先ほどの紫煙を噴き出したのだろう。



 その小山の様な肉塊の左右中腹当たりに巨大なでっぱりがあり、そこから腕のようなものが複数本生え、うねうねとうごめいていた。



 肌は赤黒い血管が全身に張り巡らせており不気味に鼓動するその様は、生物とは到底言えないその見た目と相まって異様な嫌悪感を誘う一因となっていた。

 しかもその体中から緑色のドロドロとしたヘドロの様なものがにじみ出ていて、それに触れたカオスローカストはたちまち死んでいく。

 あれでは肌に触れることすら難しい。





 目の前の醜い肉塊の見た目から予想された通り、そのアニマは赤黒く脈打った魔人のそれだった。だが、それ以上に眼を疑ったのは、その奥に僅かに薄紫色のアニマが視えたからだ。



「嘘だろ……あれがグロリエルだって言うのか……?」



 そう、その色はまさしくグロリエルの霊子結晶アニマと全く同じだったのだ。






 その事実に一瞬呆けていたが、腕に走った強烈な痛みに我に返る。

 腕を見れば一匹の巨大なイナゴが俺の腕に取り付いて腕をかじっていたのだ。



 俺はすぐさま払いのけ、慌てて殺虫電磁フィールドを発動。それと同時、周囲を確認するとカオスローカストに囲まれつつあることにようやく気づく。


 先ほどの毒のブレスがリンの風の障壁を食い破っていたのだ。ブレスがいつ来るか分からないこの状況では障壁を張り直すのは難しいし、意味も無い。






 俺達を取り囲む虫の大群に加えて目の前には毒のブレスを吐く巨大なバケモノ。



 前後を挟まれ、既に退路は無い。最悪の状況だ。


 このままでは魔法を使えない焔狼のアタッカーやギルマスがマズい。

 それに思い至ったところで、雄叫びを聞く。



 ―――オオオォォォォオ!!



 心胆に響くような雄叫びを上げて目の前のバケモノに突撃する影があった。


 マックスだ。それにシェスティンも続いて走っていた。

 しかもその二人の周囲に風の障壁が見えた。





 流石歴戦のハンターだ。


 虫たちに退路を断たれた現状では、確かに最大の脅威である目の前のバケモノを最短で倒すのが最善だ。リンとマックスはそれを一瞬で悟り、単体の防御魔法をかけたうえでマックする攻撃力を最大限活かす方法を瞬時に判断したのだ。



 やはり俺とは戦闘経験が違う。流石としか言いようがない。



 さらに、砂塵に紛れてギルマスも走り出し、その後ろでレベッカが弓を構えているのが見えた。





 既に全員が多少のダメージ覚悟で最短でバケモノを倒すために動き出していた。

 そのうえで、ソワレとリンの魔法の援護があればわずかでも勝率は上がるだろう。




 それを見て、俺もすかさず参戦すべく腰を落としたところで違和感に気づく。





 そう。




 ―――ソワレがいつの間にかいなくなっていた。




この小説を見てくれてありがとうございます。

そんな貴方に幸せが訪れます様に。


ヘタレ発言で恐縮ですが、仕事が忙しくなってきており来週の投稿は少し遅れるかもしれません。



とは言えまだまだ続きますので、引き続きお付き合いいただければ幸いです。


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