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お題シリーズ4

愛の証明

作者: リィズ・ブランディシュカ



 君を愛していると証明しよう。


 僕のこの感情は依存心などではないと。


 僕はその場所に立って、君を見つめる。


 君は焦った顔をして、僕に戻ってくるよう伝えるけれど、これが一番の方法なんだ。


 どうか分かっておくれよ。





 最初に君と会った時。


 学生の時だったよね。


 僕はひ弱で、とても頼もしいとは言えない体格だった。


 それだけじゃなくて気弱で、校舎裏で虐められている有様だったよ。


 でも、そんな所に来てくれた君が、僕を救ってくれたんだ。


 はじめはそう、依存心だったかもしれない。


 何しろ、あの酷い学校でまともに会話してくれるのは君だけだったから。


 君に尽くして、君を幸せにする事が、僕の生きる理由だと錯覚していたんだ。


 でも、この気持ちは本物の愛になった。


 環境が変わって、虐めていた奴等がいなくなったら、それなりの人達とつきあえるようになった。


 僕の世界で君はもはや唯一の存在ではなくなってしまったけれど、それでも僕は君を愛していたんだ。


 だから、この愛は本物さ。







 けれど、君にとっては僕なんて、もうたくさんいる人間の内の一人なんだね。


 あの頃は僕の事をよく見てくれていたのに、今は見えなくなっちゃったみたいだ。


 だから、依存心だなんて僕の気持ちを勘違いしてしまった。


 そんな君に証明してあげるよ。


 僕のこの愛の気持ちを。


「まって、お願いだから飛び降りるのはやめて!」


 本物の愛があるから、こんな事だってできるんだ。


 さようなら、優しい君は僕を忘れないだろう。


 君の永遠を手に入れるためなら命だって捧げられる。


 これが、本物の愛を持っている証拠さ。



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