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ふえた

 私の一言だったのか何なのか?そんなことは…。知らない。けれど、隣の家から悲鳴が聞こえた。三橋くんのお母さんの悲鳴が。慌てて、三橋家へと急いだ。


 「きゃ~圭ちゃん!!蛇よ!!へび~。助けてーーーーーー!!」

 「おばさん!!大丈夫?。」

 「あああああ危ないから。友香ちゃん。気をつけて。」

 「圭ちゃん、男の子でしょ。なんとかしーーー!!」


 蛇は、ソファの上でくつろいでとぐろを巻いていた。真っ白の鱗に赤い目でくっと頭を持ち上げてこちらを見た。なんだか、笑っているように見える。私と三橋くんは、驚きはしたが、なんとなく同じような答えが頭に浮かんでいた。『なあ、友香…。あれって蛇仙女さんじゃないのか?』『圭太もそう思ったの』二人で生唾ごっくんである。『お前…。あの時、言ったよな。』『何を?』『増えればいいって…。』『そんなこと言ったような…。はは、はははははは。』そして、声に出す三橋くん。


 「おい。ゆか、蛇仙女さん呼んだな~。」

 「呼べるわけないでしょ。それに、桜は、竜王様のとこで、修行っていってたじゃん!!」

 「二人とも!!何の話してるのよ。目の前の蛇のことに集中して。」

 「母さん。あれは、蛇じゃない。」

 「何言ってるの?蛇でしょ蛇にしか見えないわよ。」

 「違うの。おばさんあれは、あやかしなの。」


 「もう!!二人して何言ってるのーーーーーー!!」


 私たちを見つめる白蛇がスルスルと寄ってきた。三橋くんのお母さんは、卒倒しそうな状態だ。そして、白蛇は、その形のまま話し始めた。


 「ごめんなさい。そんなに驚くとは思ってなくて。」


 二人でコクコクと頷く。


 「やっぱり、梅さん。もとい…。蛇仙女さん。」

 「この姿しかできなくって…。ごめんね由利ちゃん。」

 「蛇仙女さん。わ、私の名前は、友香だから、その…。できれば、由利ちゃんではなく。」

 「そうね。そうよね。今は、そうなのよね。うん。わかったわ。由利ちゃんじゃなく友香ちゃん。」

 「で、なんで、ここにいるんでしょうか?」

 「ん~。ほんとは、ゆり…。友香ちゃん家に居候しようと思ったんだけど。増えすぎでしょ?だから康栄様の所で御厄介になろうかと。ふふふ。」


 なんだろう?どうしたんだろう?頭の中は自問自答の世界である。姿形の問題ではない。確か、桜は、お母さんが竜王さまのもとで修行するからこっちに来たと言っていたはず…。そう、同じことを三橋くんも考えているはず。揃って顔を突き合わせt疑問符がいっぱいである。


 「あの~ですね。ご修行があったんでは、?ないのでしょうか?」


 うんうんと大きく頭を振りかぶる。


 「そうよ。康栄様のいう通り。ふふふ。」

 「いやだから、康栄様じゃなく。ふふふでも無くですね。」

 「あらやだ。忘れてたは、そこの…。康栄様のお母君。これからよろしゅうお願いしますね。」


 三橋くんのお母さんは、もうパニックで、蛇が蛇が話してると腰を抜かしている。私は、仕方なく、頭の中を確かめたくなるほど、状況をすぐに受け入れるお母さんを呼ぶしかなかった。

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