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子鬼のともだち

 次の朝、もう一度、子鬼に帰り方を聞くが、暖簾に腕押し状態でまた、ふらふらと遊びに庭先へとかけていく。そこへ三橋くんがやってきたから昨日の話をしてみた。


 「それにしても、ただの言葉遊びじゃないのか?子鬼の」

 「ん~。でも、いくら仙界の鬼と言っても子供だし、お母さんに会いたいと思うでしょ?子鬼の態度見ててもなんだか…余裕なんだよね。そう思わない?圭太。」

 「そういわれて見ればそうだよな。昨日からいろいろあったしな。とりあえず、友香があっちへ飛ばされた理由みたいなものは、分かったけど。子鬼たちがこっちにいる理由までは聞いてないもんな。」

 「そう、そこだよ。」


 とりあえず、二人で子鬼のそばまで行ってみた。


 「しゃくら、いるのか?」


 子鬼は、金ぴか仙人の出てきた穴に向かってしゃべっていた。


 『ちょっと・・・今、しゃくら…って言ったよね?』

 『おう。しゃくらって、もしかして、桜か?』 

 『それしかないでしょ…。』


 二人でしばらく、そっと子鬼の様子と話すことを聞いているとどうやら、子鬼は、桜と友達だったようだった。どうやら、蛇仙女さんが私や三橋くんに会いたかっただけでなく、そもそも桜と子鬼が仙界転移に関わっていたのでは?という考えが浮かんできた。


 『ねえ。圭太。もしかして、桜が黒幕?なんじゃない?』

 『そ、そうかもしれないな。』

 『だよね。子鬼は、あの穴で、母鬼とも電話みたいにしゃべってんじゃないかな?』

 『それは、有りうるな。もう少し様子見よう。なんか出てくるかも知れなし』


 子鬼の後ろで、こそこそとしながら様子を見て頭で会話していたら、その会話に誰かが入ってきた。


 『子鬼ちゃんの後ろで話してるお姉ちゃん。お兄ちゃん』

 『え?誰』


 二人であたりを見回すが、リビングにいる母と河童さんしか見えない。狐仙女さんは、蛇仙女さんを連れてしばらく仙界に戻ると言ってたし。


 『もしかして、桜?』

 『うん。さくら。』

 『って、どこ?穴の中からここが見えてるの?』

 『うん。みえる。ちょっと待ってね。』


 そういうや否や、目の前に、桜がすっと現れた。


 「あ~。しゃくら、でてきちゃだめだじょ。おこられるんだじょ。」

 「いいの。だいじょぶ。もうおこうのちからないから。りゅうおうさまにあずけたの。」

 「でも、だめだじょ。」

 「いや。子鬼…。どういうこと?ちゃんと説明できるよね。」

 「いやじょ。いわないじょ。ないしょだじょ。」

 「いやいやいや。もう桜ここにいるしさ。内緒とかじゃないから。そうだよね。圭太。」

 「そうだぞ~小鬼。俺たちに内緒にしても見てたからな。」


 子鬼は、ちょっと泣きべそをかきながら、慌ててお母さんの所へ走って逃げた。慌てて、桜も一緒に追いかけると。お母さんは、訳も分からず子鬼を抱きしめた。


 「もう、いじめちゃだめよ。大丈夫?子鬼ちゃん。」

 「だいじょうぶじょ~でも、ゆかがいじめるじょ~。」

 「ところで、その子は?」


 お母さんがキョトンとした顔で桜を見るのだった。




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