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呪いってなに?

家族会議の次の日は、あの時の追試で二人して学校で受けていた。その後、教室で三橋くんに仙界の住人が増えた話をしていた時の事だった。


「で、狐仙女が増えたのか~。ますます、面白い家になってきたな。お前ん家!」

「いやいや、もうそう言うんじゃないから。それにさー、呪いとか言われるしさー。なんか何なん?って感じだし。」


会話の途中でふと、三橋くんが横を見るので、私も《《それ》》に目が行った。白くて長いものがふわふわと窓を横切っていく。


「あれ何?仙人じゃないなよな。」

「だね。仙人さんは、ぴかーって光ってさ、仙人ですよって感じでいつも出て来るし。」

「じゃあ何だよ。」

「何かな?見間違いということで帰ろう。三橋くん。」

「あのさ、もう、前の呼び方で良いよ。圭太で。」

「な、なによ。急に・・・。あんた、だって赤羽友香ってフルネームじゃん!」

「じゃ、友香にもどすわ。だから、お前も圭太な!。」

「今、あのふわふわの話してたのに、すり替えないでよ!!」

「お前が、見間違いとか言ったからあれで、終わらすんだろう?」


ふわ~ふわ~とまた、窓の外を横切る物体にやっぱり目が行く私と三橋くんは、仕方なく窓に近寄ってそれをまじまじと見た。


「あれって、アニメでよく見たやつだよね・・・。」

「そ、そうだよな。一反木綿?ってやつじゃね?よく主人公が乗せてもらって空飛んでたっけ?俺たちも乗れるのか?」

「え?乗れてもヤダよ。怖いし・・・。つかむとこもないんだよ。」

「俺が前に乗るから背中に捕まればいいじゃん!」

「なんで?乗る体で話してんのよ。」


そんな言い合いをしていると、一反木綿らしきものと目が合った。私たちは、おずおずと手を振ってみる。すると一反木綿は、ピタリ止まりこちらを凝視した後、にま~っと笑って、ふわふわと手を振り返してくれた。


『なんだか、見えるものが増えている!!』もしかして、他のものも見えるのか?と疑問に思い二人で手分けして、校庭を見てみる事にした。


3階の窓から下を見下ろし校庭全体を私が左で、三橋くんは右を見た。

「あ!!あれ!!そうじゃない?」

「えっどこ?」

「あそこ!!樹の影んとこ。人じゃないよね?」

「うん。人じゃないな。頭が人じゃない・・・。牛だぞあれ。あっちも、なんか変なのが動いてるぞ。」

「あ~これじゃ、仙界と何も変わらない・・・気がするよ。これが、呪いなのか・・・?。いや、違うか・・・。私が呪われたんだよな。」


窓から外を見るのを止めて、教室の床にへたり込んで教室全体を眺めていたら。床に黒くて丸っこいのがちょこまか動いていた。


「おい、こっち・・・こっち・・・。これって、ススワタリ?」

「そうみたいだね・・・。触らないでよ、三橋くん。煤だらけになるからね。」


と言ったのに三橋くんは、ススワタリを手に乗せて、手は真っ黒になっていた。


「だから~言ったじゃん。手を見てみなよ~。手!!」

「ゲッ!!うわ~真っ黒!!洗ってくるわ。カバン頼むわ~。」

「え~ちょっと~!!」


三橋くんを追いかけて、カバンを二つ下げて追いかけて階段を駆け下りると担任が下にいた。だが、その担任の顔がいつもと違って見えるが、気のせいだと思い、そのそばを片手間の様なあいさつで去ろうとした。


「先生、さよなら~。」

「追試終わったのか?」


その問いに答えようと振り返って、一瞬ぎょっとした。


『やばい・・・。先生の顔の横に・・・なんかくっ付いてる・・・。あ~、見てない見てない。』


「早く帰れよ~赤羽。ふーーー。忙しい、忙しい。」


担任は、せかせかと運動場に去っていったなと思って、見ていたらいつの間にか三橋くんが隣にぬっと現れた。


「なんだか、あのくっ付いてるへんなのに言わされてそうだな・・・。」

「うわ~!!びっくりした~!!脅かさないでよね三橋くん。」

「だからーーー。圭太で良いって。」

「分かったよ。もう、呼び方なんてどうでもいいから、呼ぶよ・・・け、けいた。」

「なんだ~?どもるなよ。前は、けいたーーって叫んで呼んでたくせに。フン。」

「うるさい!!。今は、このへんてこな状況が続くかどうか仙人さん呼び出して聞かなくちゃ!!」


私としては、仙界で腹をくくった時とは状況が違いすぎて、頭を整理しようにも次から次へと増えるあやかしに、どうしたものかな?と思わずにはいられなかった。それに、あの時と違う何か変なものを感じ始めている。みんなを巻き込んでしまってるけど・・・本当に大丈夫なの?とも思えたからだ。


「おい。友香。お前、そんな心配すなって、俺もいるしさ~。」

「あーーー不便だわ。頭の声が漏れるって・・・。読むなよ私の頭を・・・圭太!!」

「仕方ないだろ聞こえんだから・・・。それより、帰ろうぜ。狐さんにも会いたいしな。」


「えっ?また、来るの?」

「当然!!」

仕方なく、一緒に家に帰るしかなかった。

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