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8話:お泊まり会 中編

優奈さんの部屋で2人で話しているだけであっという間に時間が過ぎていく。

気づけばもう午後3時。お昼を無視してずっと話していた。

少し小腹がすいたけど私はお菓子とか買ってきていなかった。


「気づけばもう3時かお腹すいたね?マフィン焼いたんだけど食べる?」

「食べます!」

「ちょっとまっててね」


優奈さんからおやつが出てきた。マフィンとかも作れちゃう優奈さん、凄い!

そしてキッチンから出てきた優奈さんの皿の上にはチョコチップマフィンが2つ乗っていた。


「大きいから1つでいいよね?」

「大丈夫です、いただきます」


チョコチップの感触とマフィンのしっとり感があって美味しい。

あんまり菓子パンなどは食べないので新鮮だ。

私が食べてるのを優奈さんはいい笑顔で見ていた。


「優奈さん、ほんとに料理得意なんですね」

「うん、美味しいって言ってくれるとまた頑張ろうって思えるんだ、だから美味しいものを作ろうって思えるの」

「こんなに美味しいと毎日食べたくなっちゃいますね」

「えっ・・・・・・」


真っ赤になってますね~、狙って言ったとはいえこういう反応されるとなんて言うかキュンとなる。


「・・・食べたくなったらいつでも来てくれていいですからね?」

「その時はお邪魔します」



◇◇◇


そろそろ夕方になる。ご飯の支度をする為に優奈さんは立ち上がりキッチンに向かってった。

流石に私も何かしないとと思い手伝いを申し出たものの料理はできない。

なのでお風呂に湯を張ることにした。

お風呂はユニットバスで膝を曲げれば2人でも入れそうなサイズだ。ユニットバスの縁の上には黄色いアヒルではなく白鳥が置いてあった。ここはアヒルではなく白鳥が浮かぶらしい。


お風呂を軽く流してから湯を張り始める。

湯を張っている間は優奈さんの後ろから料理風景を眺める。

今はひとつのコンロでは鍋にお湯を沸かしていて、もう1つのコンロにはフライパンで卵焼きを焼いていた。

まな板近くに置いてある袋を見れば何を作るのか丸わかりだが夏の定番料理を作っているらしい。


冷蔵庫の中からキュウリとハムを取りだし細長く切っていく。

ピーっと湯が張り終わった音がしたのでお風呂に戻って湯を止めて入浴剤を入れる。


これでお風呂の準備は終わったので私はリビングに戻った。


戻ると優奈さんがもう作り終えて机に冷やし中華を置いていた。

冷やし中華のトッピングは卵にキュウリ、ハムそしてトマトだ。ゴマを振りかけスープを付けたものだ。


「出来たから食べよっか、デザートにアイスもあるから」

「いただきます」


夏の定番料理を1口、冷やし中華は誰が作っても同じなので美味しいだろうと思っていた。でもどうやら少し違う。

この冷やし中華少しピリ辛だ。


「これ・・・ピリ辛ですね、どうやったんですか?」

「これは付いてたスープにラー油を少々混ぜてあるの」

「へー、そうだったんですね、ピリ辛も美味しいですね」

「私、結構辛いのが好きなんでたまにやるの」

「そうなんですね、私も好きですよ」

「今度辛いのツアーとか行く?」

「流石にそこまで好きじゃないんで遠慮しときます」

「そっか・・・・・・」


お断りしたらすごい落ち込んでるんですけど・・・でも流石に激辛専門店的なところは無理だからなー私の辛いのはラー油とかそこら辺のピリ辛だから、それ以上先はただの痛みだから。


夕食を食べ終え、優奈さんは皿洗い私は隣で皿拭きを手伝った。

次はお風呂、優奈さんは1人で入ろうとしていたが私は優奈さんと入りたいのでお願いしてみたら顔を赤くしながらも頷いてくれた。


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