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4話:キュン

次の日もバイトな私はプールに来ていた。今日は監視台ではなく最初の消毒プールにつかるところに立っているだけの仕事だ。

見るだけでいい。そうやって今日はどんな人が来ているのか見ていると男子高校生らしき集団が一緒に来たり彼氏彼女で来たり親子だったりと来ている。

ボーッとそれを眺めながら立っていると声をかけられた。


「おはようございます、麗華ちゃん」


隣を見ても誰もいない。少し視線を下げたら優奈さんが上目遣いで挨拶している。


いや優奈さんそれ上目遣いやばいですよ、背が高い人は全員この可愛らしい顔にノックアウトしてるんだろうな~と思ってしまった。


「おはようございます」

「また来ちゃった♪」


優奈さんははにかみながらそんなことを言ってきた。別に約束していた訳でもないしバイトを今日も入れてあったと教えたことも無い。それでもその言い方は私に会いに来た。そう聞こえてしまうのは都合のいい捉え方をしているのかな。


「今日もバイトって教えましたっけ?」

「教えて貰ってないよ、いなかったら帰ろうと思ってたし」

「私に会いに来たんですか?」


そう聞いたら優奈さんの顔が赤くなる。何その反応!どういうこと?


「そうだよ、麗華ちゃんに会いたかったから」


顔を赤くしたまま、それでも伝えてきた優奈さんその姿に私は思わずキュンとしてしまった。

そんな顔してそのセリフは破壊力がやばい!思わず自分まで顔に熱が上がってきた。


「えーっとありがとうございます?ここは暑いですし1回泳いだらどうです?」

「いえ、麗華ちゃんと話していた方が楽しいので」


少し恥ずかしくなり優奈さんにそう提案するが断られてしまった。


「そうですか」

「麗華ちゃんは誕生日っていつなんですか?」

「私ですか?8月30日ですよ」

「そうなんですね!来月ですか」

「優奈さんは?」

「私は12月3日です」

「なるほど」


そこから先はなんというかお互いのプロフィールなどの話になった。


「血液型は?」

「A型です」

「私も~、趣味は?」

「釣り、サッカー、体動かすことなら基本的に楽しいので」

「そうなんだ!私は逆で料理とか裁縫とかになっちゃう」

「じゃあどうしてまた水泳を?涼みたいだけならクーラーでもいいですよね?」

「・・・えーっと、ダイエットも兼ねていて」

「なるほど」



バイトで立っているだけなので優奈さんとの会話はいい暇つぶしになった。

優奈さんの知らないことも知ることが出来たのでこの会話は結構よかったのかもしれない。



テンポ早いかな?もう少し焦らした方がいいかな?

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