11話:朝のひととき
窓から差し込む朝日が顔にちょうど当たり眩しくて目を覚ます。
目を開けると見知らぬ天井が映る。
昨日は優奈さんの家にお泊まりしたからだ。
私の隣では私の胸元に顔を埋めて気持ちよさそうに寝てる優奈さんがいる。
壁に掛けてある時計にはもうそろそろ8時になる所だった。
「優奈さん、そろそろ起きませんか?」
「んーんんー」
優奈さんがゆっくりと目を開け、顔を上げこちらをボーッと見てくる。
だんだん意識がハッキリしてきたのか自分の今いる状態を把握して顔を赤くする。
「おはようございます優奈さん」
「おはよう、麗華ちゃん」
「じゃあ朝ごはんにしませんか?」
「そうだね、今作るよ!」
優奈さんがベットから飛び出して行き朝ごはんの準備を始めた。
私もあとから向かい皿だしや簡単なサラダを作ったり手伝った。
朝ごはんはトーストにサラダ、コンソメスープだ。
「いただきます」
朝食を食べてる間優奈さんは昨日のことを思い出してるのか赤くなったりしている。
「麗華ちゃん、私達って付き合う事になったの?」
優奈さんは昨日が夢だったのではと不安なのかもしれない。実感がなかったのかもしれない。だから安心させるために頷いた。
「付き合ってますよ、夢じゃなく現実です」
「よかったぁ~」
「優奈さんのこと好きですよ、もう言ってますけど、彼氏に浮気されて私は男より女の子と付き合ってみようと思ってたんです、優奈さんは可愛いですし、私も女の子同士で恋愛的な好きがどんなのかはまだ分からないですけどキュンと来たりしますし、だから私は優奈さんの告白を受けたんです」
「うん!ありがとう!私の告白を受けてくれて、これからよろしくお願いします」
こうして私と優奈さんは恋人として付き合うことになった。
私は女の子同士の恋愛は未経験だし何をすればいいのかわからないけど、お互い好きなことをしていけばいいのかって思ってる。
まずは優奈さんのこの笑顔と照れた顔を見るために付き合って行ければなって思う。