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プロローグ

空は曇天としている。そんな夏休みのある日に私は彼氏と遊ぶ予定を組んでいた。

彼氏は眼鏡をかけた秀才風な感じで真面目だ。

歳は私と同じで18歳。同じ高校の同じクラス。彼と出会ったのは1年前。2年の時のクラス替えの時に隣の席になった。

最初は真面目なガリ勉野郎だと思ってた。でも隣で観察してみれば案外気が利き周りに目がよく向く良い奴だった。

そんな姿を見ているうちにどんどん彼に惹かれていった。


「キミのことが好きです私と付き合ってください」


そして去年の冬のクリスマスで私は告白した。


「えっと・・・・・・僕もあなたの事が好きです、よろしくお願いします」


彼も私の事を好きだと言ってくれて付き合うことになった。


彼は意外と奥手でキスなんて交際3ヶ月経って私が我慢出来なくてしてしまったくらいに奥手だった。

休みの日にはよく遊びに行ったりしたしデートも沢山した。体の調子が悪ければすぐに気づいてくれてほんとにいい彼氏だ。


そして夏休み、初日私は彼氏と遊ぶために彼の家に入った。彼は一人暮らしで合鍵を貰っていたのでそれで入った。そして私は見てしまった――彼が知らない女と部屋でいちゃついているのを見てしまった私は呆然とした。




扉のガラスから見える彼と相手は一糸纏わぬ姿で私もしていない事をしていた。

2人でくんずほぐれつして気持ち良さそうな顔を見て私の中にあったふたつの感情が燃えて消えた。


「おい!お前!彼女の私を差し置いてなに浮気なんてしてんだよ!」


私は扉を勢いよく開けてイチャついてる2人に文句を言う。彼は私がいることに戸惑っているようだった。約束してたのに・・・・・・あなたにとってその程度だったってことなんだ。


「なっ!なんでここに・・・・・・」

「忘れてたの!約束してたのに・・・・・・あんたにとって私よりもその女の方が良かったってわけね!」

「ちがっ!」

「ふん!愛想尽きたわ!この鍵も返すわ、さよなら!」


もう彼氏に愛想尽きてしまった。あんなに周りのことを見て気が利いた彼も浮気をするんだ。あんなに周りに目が向くのにどうして彼女の気持ちを理解してくれなかったのか。今となってはどうでもいいや。

鍵を彼に投げそのまま私は彼の家を飛び出した。


帰り道、私は悲しみよりも怒りの方が強くて何かにぶつけたくてしょうがなかった。

ちょうど街中を歩いていたので近くにカラオケがある。

歌ってこの怒りを抑えよう。そして私はカラオケ店に入店した。



部屋に入りリズムの早い曲を何曲も入れて思いっきり歌う。

後先考えずこの胸の中にある熱い思いを吐き出したかった。



それから3時間歌い続けてようやくスッキリした私はカラオケ店を出て自分のマンションに帰る。




1LDKで一人暮らしをしている私はコンビニ弁当を食べてお風呂に入りそのまま今日は寝ることにした。

本当だったら今頃もう少し楽しい時間を過ごせていたかもしれない。

でも未練がある訳では無い。向こうはあるみたいだけど私の心はすっかり冷めきっている。今更何を言おうが私の気持ちは変わることはないだろう。


そのまま彼の連絡先を消して私は彼との関係を綺麗に消した。




☆★☆



夏休み初日彼氏の浮気現場を見てそのまま別れを告げた女です。

これで私はフリーになった。でも彼氏はもういらない。

男は結局体目当てだった。どんなにいい人でも性欲には勝てない。

そんな男にはもう興味がなくなった。


私だってそれなりにいい体をしている自信はある。

身長は165センチ。体重は秘密だけど胸は平均的だしくびれもある。顔だってよく清楚系の顔って言われる。読書なんか好きそうだねなんて初対面の人にはよく言われるくらい落ち着いている。

まぁ実際は真逆で結構ヤンチャな性格をしていると思う。


このヤンチャな性格で私は色んな経験をしてきた。

スポーツは大体やったしアウトドア系もやった。スポーツはサッカーが好きでアウトドアなら釣りが好きだ。勉強も成績上位に名をあげるし出来ないことが少ない。世間で言う文武両道というものに当てはまるだろう。

彼氏も出来たことがある。でも一つだけ経験したことないことがある。女性と付き合うこと。所謂百合と言うやつだ。

普通の人は別に気にしないだろう。でも彼氏で失敗した私は気になってしまった。

女性だったらどうだろうって。そんな訳で次は彼女を作ってみようと思う。

漫画や小説ではよくある話だし実際どうなのか確かめてみるいい機会かも。


こうして私は新たな恋を始めることにした。

最初は逆の性別で思い浮かんだんです。でも書きづらかったので百合にしました。


よろしくお願いします。


次回は今日の17時に更新します

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