プロローグ
ドックン、ドックン、ドックン
「はぁー、仮の心臓のプロトタイプ(試作核)は、完成したのだが、肝心な本核は、まだまだ、研究の余地がありそうだ」
シュー「オーディン様」
「ん、おぉ、マジルかぁ」
「出来たんだな、心臓」
「まだ、試作核だがな」
「これは、狙われるのか?」
「試作核といえども、死者を蘇らせる力があるからなぁ、一時的といえども敵に渡れば、過去の敵が復活してしまう、そうなれば、我々に対抗の余地は無い」
「防衛体制は万全なんだろ」
「そこは、万全だ、ただ万が一を考えただけだ」と二人が話しているといきなり、ドーン
「な、何?」
「万が一だったんだがなぁ、来てしまったかぁ、試作核を奪ってまで蘇らせたい奴がいるのか?デスシャードーリーパー」
その頃、研究所では
研究所の警備アラームの騒がしい音が廊下を響き渡る。
「ますたぁ…」
俺の真横を歩く少女が不安げに俺の軍服の袖を掴む。
少女の名前は、 デミ・サーヴァントで、英霊の力を宿している。
「襲撃者だ、警戒しろ!と、言っても先鋭部隊がなんとかするから俺らの仕事はないと思うがな」
二人は警備室に向かった。
警備室では
「ん、おぉ、君かぁ、久しいねぇ」
「久しぶりです、雪風隊長」
「ん、英霊?」
「!・・・え、えーっと、わ、私は・・・」
「この娘は、デミ、サーバントなんだ」
「ふーん、デミといえでも、英霊なんだね」
「それより、状況は?」
「デスシャードーリーパーが仮の心臓の研究区画に侵入した、今は、オーディン様とマジルが応戦している」
「応援に行かないと」
「まぁ、待て」
「なんで、戦闘になっているなら」
「オーディン様だって、大賢者だし、マジルだって選りすぐられた、キャスターのサーバントだ、それに、応援に行ったとしても、あの狭い区画ではかえって邪魔になる、私達がすべきことは、デスシャードーリーパーと一緒に入って来た、シャードークリーチャーを倒すことだよ」
「グギャァァ」
「かなりの数だな」
「皆、仮の心臓が欲しいっていう、物欲心で集まって来てる、だから影で実体を持たない奴もいる、だが、何故か、物理技は効くらしい」
「そうなのか、なら」
「だが、深追いは危険だ、作戦を立てたら、掃討を開始する」
「了解」
「ますたぁー、うぅぅ」
「怖いだろうが、俺を援護してくれ」「はい、マスターを死守します」
その頃、敵の本拠地では
「全く、デスシャードーリーパーの野郎、先走りやがって、試作核なんて奪ったって、効果は、一時的なんだろ、それじゃ、役に立たないんだよ、永久じゃないと」
「まぁ、そんな、カリカリするなよ、カグラ将軍」
「だが、デスシャードーリーパー、大丈夫かな?」
「大丈夫だろ、あれだけ、大口をたたいたうえにシャードークリーチャーまで連れて行ったんだからなぁ」
「でも、やられてしまったら」
「やられ、死んじまったら、我らが動くだけだ、我、将軍とザイアークが行けば、心臓くらい楽に奪って来るさ、まぁ、我々が動くのは本核が出来てからだけどなぁ」
「さてと、行ってくるかな」
「ん、どこか行くのか?」
「あぁ、先走ってしまった馬鹿隊長を連れ戻して来る」
「デスソードリーパー、お前は、隊長と対等に戦えるのか?」
「ふん、まさか、我なんて隊長様の足元にも及ばない」
「なら、無理に行かなくても、敵陣なんだし」
「まぁ、敵だが、ここは、一時的にリーパー隊に戻ってみようかな」
「な!」
「隊長を守るっていう使命を演じてみるか」
シュルルル、シュー
「こ、皇霊様」
「デスソードリーパー、戻るのか?」
「デスシャードーリーパーを連れ戻しに行くだけです」
「隊長様が巻き込まれているのか?」
「分かりませんが、少なくても、オーディン様は」
「オーディン、・・・デスソードリーパー、出撃を許可します、敵の長として言ってはならないが、オーディンを頼む」
「分かりました」ビュン
「大丈夫ですかね、皇霊様」
「カグラ、出撃用意をしておけ、デスソードが失敗したら、お前に、連れ戻しを命ずる」
「か、かしこまりました」
「ではな」シュルルル
「・・・しくじるなよ、デスソードリーパー」




