君と殺し合う運動会……ですわ! ③
校庭を我が物顔で走る重戦車。それに不釣り合いな甲高いノノ先生の声が逆に恐ろしく感じるほどに…………
「ぶっ殺してやるからよ~! 感謝しろよ!!!!」
戦闘モードに入り性格がおかしくなったノノ先生を倒す以外に道は無さそうだ。私は変わらずじいやに何とかして貰うしかない。
「じいや! アレはどうすれば!?」
「……とりあえずひっくり返しましょうかね?」
ヒゲが伸び手の形を司る。作った手の指先をパチンと鳴らすと、戦車の下が盛大に大爆発した!
「うわわわわ……!」
―――ドォォォン……!!
爆発の勢いで真横に倒れた戦車は動くことが出来なくなり、中から歯痒い顔をしたノノ先生が飛び出してきた。
「……野郎ぶっ殺してやらぁぁぁぁ!!」
悪鬼羅刹の顔をしたノノ先生はアーミーナイフを振り回し、手榴弾を所構わず投げ付けている。
「じいや! 恐いから早く何とかして頂戴な!!」
「承知致しました」
―――パチン!
髭の手が指を鳴らすと空が急に黒い雲に覆われ、ゴロゴロと雷鳴が轟き始める。
―――ズドォォン……!!
激しい稲光がノノ先生へ直撃し、ノノ先生は丸焦げになってその場に倒れてしまった…………。
「300000000000ボルトの超高電圧です。流石に死んだことでしょう」
「……先生ってそう簡単に殺しちゃって良いのかしら?」
「死ぬ方が悪いんですよ。お嬢様?」
「……そうね」
私はクルリと踵を返し、先程から高みの見物を決め込んでいたリース校長の方を見た。彼女は不気味に微笑んでおり、校舎の上から透明な段差を降りるようにトントンと静かに地面に降り立った。
「そろそろ混ぜてよ……最近の生徒は骨が無くてさ。正直つまらなかったのよね?」
この学校は校長も漏れなく戦闘民族。このまますんなり終われるわけは無さそうだ…………




