リブート 〜ゲーム内で時間遡行の魔法を使ったら過去全ての自分と闘わなければならなくなった男の物語〜
ゲームの中に転移してしまった男子高校生ユウは得意のプログラム技術を利用し時間遡行を可能にするソフトを開発する。しかし、このソフトは一定の期間内に時間遡行する前の自分を殺さなければ、使用者の存在がゲームから消されてしまうという致命的な問題を抱えたものだった。ソフトの危険性を理解し、使用をためらっていたユウだったが、右も左も分からないゲームの中でずっと彼を支えてくれた少女の死がユウに時間遡行を決心させる。時間遡行を繰り返すたび殺さなければいけない自分は増え、ユウの精神はすり減っていく。そんな血にまみれた時間遡行の中でいったい彼は何を見るのか?