ムッツリとデート
正美とのデートで疲れた僕は今日は絶対ゆっくりしょうと思っていた。
しかし、その願いはこの後来る女の子に打ち砕かれる。
僕が寝ていると下から、母さんが僕を呼ぶ声がした。
「みーくん、お客様よ。早く着替えて降りてきて。」
僕は嫌な予感がするが、仕方なく着替えをして、下に降り、玄関へ向かう。
玄関にいたのは、葵ちゃんだった。
「おはようございます。ミコト様今日は、私とデートですよ。」
「おはよう、今日もデートなんだね。」
「そうです。さぁ時間がもったいないので行きましょう。」
「わかったよ。」と言いながら靴を履き外にでる。
「では行きましょう。」と葵が言い、僕たちは出かけた。
「今日はどこに行くのかな?」と僕が葵に聞く。
「今日はとりあえず、本屋さんに行きましょう。買いたい本があるんです。」
「わかった。じゃあ行こう。」
何十分か歩くとその本屋についた。
その本屋はけっこう大きくて、品揃えも充実していた。
本屋の中では、お互い違う本のコーナーにいた。
僕は漫画コーナーにいた。葵ちゃんは本屋に入ると
「私、欲しい本が向こうにあるのでミコト様は、ここらへんで漫画でも読んでいてください。」と言い、どこかに行ってしまった。
僕は気になっていた。なにをかって、それは葵ちゃんが急いで何の本を買いに行ったかだ。
もう、ものすごく気になって仕方がなかった。僕は葵ちゃんを探しに行くことにした。
葵ちゃんを探すがなかなか見つからない。どこにいるんだろうと、18禁の本が置いてある方を見てみると、そこには見覚えがある藍色の髪の女の子がいる。
まさかと思いながらも、後ろから近づいてみる。やはり葵ちゃんだった。
なにしてんのこの子。ここは、18禁コーナーだよと思いながら、何を見ているのか気になっていると、葵ちゃんの声がした。
「すごい男の人のアレって、こんなにおっきいんだ。ミコト様のもこんなに大きいのかしら。ふふふっ、今日の夜のためにこの本も買っちゃお。」と何冊かのエロ本を持ってレジに向かう。
僕は慌てて、もといた漫画のコーナーにもどる。僕はかなり驚いていた、葵ちゃんがあんなエロ本を買うなんてと、やっぱりムッツリなんだ。
でも、あんな本を買えるのか疑問だ。そんな風に思いながら葵ちゃんを待っていると、おそらくあの本が入っているであろう袋を手にもった葵ちゃんがこっちに来た。
「すいません、ミコト様。選んでいたら遅くなっちゃいました。」
「いや、いいよ。それにしても何を買ったの?」
「……それはえっと、そのあれですよ。ファッション雑誌とか買ったんですよ。」と慌てながら言う葵。
「ふーん、そうなんだ。じゃあ行こうか。」と本屋をでる僕達。僕は思った、やっぱりムッツリなんだね。
その後もいろんな所に行き、家に帰る時間になり、葵ちゃんと一緒に帰っていた。
「今日は楽しかったです。ありがとうございました。」と笑顔で僕にお礼を言ってくる葵。
「僕も楽しかったよ。」
そんな風に話していると、突然葵ちゃんが石につまづきこけてしまった。
「大丈夫?ケガはない?」と僕が聞く。
「大丈夫です。ケガはしてません。あれ、本はどこに」と持っていた本の袋がないことに気づく。
本の袋はこけた時に飛んでいて、中身は飛び出ていた。その本の表紙には男と女が全裸で絡み合っているものとかがあった。
僕が唖然としていると、葵が慌てたように口を開く。
「あのその、これはあれですよ。店員が間違えたんですよ。私がこんなもの買うわけないですよ。あははっ………………今日のところはこれで失礼します。」と赤面しながら、本を拾い上げかけていった。
僕は思う。もうヤダ、しんどい。




