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家族

パシャパシャパシャと僕の朝はこの音で僕の日常が始まる。

「母さんまたカメラで僕を撮ってるのまぶしいよ。」そう言うと母は、

「しょうがないじゃない。みーくんの寝顔があまりに可愛いから、私のみーくん写真集に加えなきゃと思ってつい撮ってしまったの」


「母さんそう言って毎日カメラで撮るのやめてよ。まぁいいや。(どうせ注意しても聞かないしな。)着替えるから母さん部屋からでていって。」

「見てちゃダメなのみーくん。」


「見られるのは嫌だからさっさと出て行って。」と母を部屋から強引に追い出した。母さんは残念そうな顔していた。


「ハァー疲れた。さぁ着替えよ。」と着替えて部屋から出たその時、

「おっ兄ちゃん〜」と言って何かが突っ込んできた。避けられずお腹に直撃した。


「痛いな舞突っ込んでくるなよ。危ないだろ。」

「ごめんね。お兄ちゃん」このごめんねと言ったのは僕の妹で東 舞 (あずま まい )。中学三年で僕の妹。顔はかなり可愛いく、髪は茶髪でツインテールにしている。 背は僕と同じくらいだ。それになんといっても胸が大きく、その胸を抱きついた時押しつけくるので男としては困る。

「お兄ちゃん、痛かった。ごめんなさい。」と落ち込んだ表情をしている。

「全然痛くないよ。」と笑顔で言うと、すぐに明るい表情に戻り、

「お兄ちゃん、大好き」と僕に抱きついてきた。

あの舞さんその大きな胸が僕の顔に当たっていて、僕も男ですから息子が元気になっちゃいますよ。とかなんとか思いつつ、

「舞、そろそろ離れて」と言うと、舞はわかったと残念そうな顔をして離れた。「それにしても舞、お前彼氏とかいないのか?いつまでもお兄ちゃん大好きじゃいかんだろ。」(そりゃあ可愛い妹に、大好きと言われるのは、うれしいけどさ)などと考えていると。


「舞、彼氏なんかいらないよ。だって舞、お兄ちゃんと結婚するもん。それでね、舞の処女はお兄ちゃんにあげるって、決めてるの。」


「へぇー、舞の処女をお兄ちゃんにくれるんだ。ハッハッお兄ちゃんうれしいなぁ!…ってなに言ってんだよ。僕たちは兄妹だよ。結婚もできないし、ましてやそんなあれなこともできないよ。」

「そんなの関係ないよ。お兄ちゃんは舞の物だし、愛し合うのに兄妹なんて関係ない。だからお兄ちゃん。ムラムラしたら舞の部屋に来てね?来ないんだったら、舞がお兄ちゃんの部屋に行って、お兄ちゃんを襲っちゃうんだから!」と笑顔で言われた。


(我が妹ながら危ないなぁ今日から部屋には鍵をかけて寝よう)と心に誓う僕であった。


「…よしっ舞、そろそろ下にご飯を食べに降りよう?」と苦しまぎれに言うと、

「うん、ご飯食べに降りよう。お兄ちゃん。」と笑顔で言った。(ふぅ、なんとか会話を終わらせることができた。)

そして下に降りると、なにやら騒がしかった。


「お母さん、またミコトの部屋に入って写真撮ってたでしょ?」


「そうよ。みーくんを写真に撮るのは、私の日課よ。知ってるでしょ?」

「その撮った写真、私にも頂戴よ。」


「いやよ。あなたに写真を渡すとろくなことに使わないでしょ。」


「…なっなんで知ってるのお母さん。」


「あなたの部屋の前を通った時、

「ハァ、ハァミコト、ミコト」って、荒い息づかいが聞こえたから、あなたみーくんを"オカズ"にしてるんでしょ。みーくんを"オカズ"にしていいのわ。母さんだけよ。」


「別にいいじゃない。私にミコトの写真頂戴いよ。そろそろネタが尽きてきたの。だから、頂戴。」


「嫌よ。」

「頂戴。」

「嫌よ。」と争いが続くなか、僕は

「おはよう、母さん、姉さん。」と言って、リビングに入っていった。そうこの二人は、僕の母と姉だ。


母の名は、(あずま) 美空(みそら)。かなり美人で若々しく、背も高く巨乳でスタイルもいい。とても三人の子供がいるとは、思えない。ここまで聞いていれば、美人な母だが趣味が、僕の写真を撮ることというのはどうかと思う。


そして、姉の名は、東 夏希 (あずま なつき)。大学三年生。

母に劣らずかなり美人で、切れ長の目に眼鏡ををかけているせいか、クールな印象をうける。

髪型は長い髪を後ろで一つに束ねている。

背も高い。胸は大きくないが体は引き締まっていて細い。これでスーツを着ていれば、どこかの会社の美人秘書に見えるだろう。まさにクールビューティーという言葉がぴったりだ。しかし、家ではクールビューティーとはかけ離れている。なんせ趣味が、僕と触れ合うことで、膝枕をしてくれたり、風呂に一緒に入ろとしたり、一緒に寝ようとしたりとまったくもって迷惑だ。

「おはよーみーくん。それと母さんじゃなくて、ママか美空ちゃんて呼んでって言ってるでしょ。」


「ちょっと母さんズルい。じゃあ私のことは、夏希か夏ちゃんて呼んで。」

「嫌だよ。絶対嫌だ。」


「「ええーっ」」


「ええーっじゃない。僕は絶対呼ばないから。」


こんな騒がしい朝が僕の日常のはじまりにして、女難の始まりなのだ。

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