ウォルシャオンライン1.4
それを恐れたのかロウル社は強制ログアウトシステムを作らなかった。だからと言って何の対策も無しにゲームを公開したわけではない。ウォルシャオンラインにはこういう場合に備えて二つ強制ログアウトではなくプレイヤー本人の意思とは関係無しにゲームからログアウトしてしまうシステムが存在する。
一つ目はプレイヤーが接続してからログアウトするまでに、ライフポイント通称LPと言われるHPが0になったさいにセーブポイントに戻ることで消費されるポイントが5個なくなるとログアウトシステムが働く。これは長時間プレイによる精神汚染を防ぐ名目で作られたと告知されている。
もう一つは運営側が合法的方法で一般プレイヤーをログアウトさせる方法。それは運営側の直属のプレイヤー、通称ゲームマスターと言われる彼等のみが使うことができるデジョン・ド・プリズンというスキルをくらったプレイヤーは牢獄と言われるマップに転送され、そこで1時間たつとログアウトするシステムとなっている。これはBoterやノーマナープレイヤーに即座に対応出来るようにと組み込まれたシステムだと告知されている。
この二つのログアウトシステムによっていずれプレイヤー全員がログアウトさせられるはずだったが、問題が起きて初めて分かる、人間の狂気。
事態は予想だにしない方向に進んでしまった。