真実
翼「なんで母さんって分かったんだ?」
翔「勘」
さすが翔也だな
やっぱこいつには隠し事は出来ないな
優月とか康介なんか未だにオロオロしてるし
早姫は……フリーズ中?
てかみんなになんて説明したらいいんだ?
普通に『母さんが死んだ』とかかな……
いや
それだとなんかはっきり過ぎてやだな
『もう二度と母さんには会えない』は?
それはそれで……
あ なんか涙出てきたし
そうだよな もう母さんと話すことも出来ないんだよな
俺がな あんな怪我なんかしなけりゃな
普通に家帰って母さんが帰ってくるのをまって
帰ってきたらその日あったことを話して
面白くて二人で爆笑して
楽しい気分のまま寝て
そんな普通だった日常がもう送れないんだ
誰のせい?俺のせい
誰が悪い?俺が悪い
どうしてこうなった
そんな気はなかった
なぜ母さんなんだ?
あんな優しい人がさ
俺が要らねぇんだよ
俺でいいじゃねぇか
悪い俺が全部悪い
あ~止まんない……止まんねぇよ……
みんな見てるよ
カッコ悪いだろ
とっとと泣き止め俺
この泣き虫ヤロー
優「え……?お母さん……って…どーゆーこと?」
康「翼がそんなになるって……なにがあったんだよ」
そんなにって?
寝ているベットの真横にある保健室の窓を覗く……
……やべ 俺超変な顔してる
くま
鼻水のあと
涙のあと
涙
カッコ悪いな
せめて涙はこらえよう
唇を少しだけ噛んだ
早「え?あたし状況読み込めないよ?」
「ご飯の話??」
翔「早姫ちゃん……空気……」
そりゃそうなるさ
理由分からず俺が勝手に倒れて
起きたと思ったらこの話
でも……なんでこれがご飯の話に聞こえるんだ?
久しぶりに笑えたかな
早「あ 翼笑った!!」
翔「……てか……………………なぁ」
翼「ん……どじだ?」
うわっ
すごい鼻声
翔「わりぃ やっぱ俺……嘘ついた」
「やっぱり正直に言う」
翼「…………?」
翔「俺………その……お前の母さんが死んだの……」
「知ってたんだ」
お?
どうでしたか?
ずいぶん投稿が遅くなって申し訳ないです・゜・(つД`)・゜・