M奴隷コージ①
この小説はフィクションです。実在するいかなる、団体、個人等とは一切関係ありません。
コージは教室で授業を受けながら異様な感覚に何度もペニスが勃起し続けるのに閉口した。また、両の乳首が下着に擦れピンと立ち、痛いような痒いような感覚を感じていた。昨晩は両乳首も洗濯バサミで挟まれたりして弄ばれたのだ。
昨晩、あの部屋で何を飲まされたのだろう。「精力剤だよ」とカプセルを2個飲まされたのだが。多分、あのカプセルがペニスを断続的に勃起させているに違いない。
今朝方アパートへ送ってもらったのは覚えているが、その他はあまり良く覚えてなかった。
コージは21歳、私立大学の四年生。身長174センチ体重56キロのすらりとした体型である。顔は色白面長で切れ長の涼しげな目をしている。髪の毛はパーマが取れかけてソバージュ状になっている。いわゆる女性にもてるタイプであるが、なぜか彼女が居ない。というより女よりも男に惹かれるからである。コージは中学生の頃何故か同性を好きになる自分に悩んだが、先輩から世の中にはゲイといってそういう性癖の人も多いことを教えてもらった。最初の経験はこの先輩だった。コージはまた自分の中のマゾ性にも悩んでいた。SM雑誌なるものを初めて買って読んだときは興奮して眠れなかった。被虐的に陵辱される主人公に共感していた。
大学四年生ともなると就職活動もしなければならないのだが、いまひとつ気が乗らず屈託していた。
今日は刑事訴訟法の授業だ。山本教授は「刑事訴訟法には、実体的真実発見主義とデュープロセスオブローという考え方があるが、現在、法の適正なる手続きを重要視するため、デュープロセスオブローという考え方が主流である」と話して、眼鏡を右手で持ち上げ教室を見回した。教室は2百人くらいが入る大教室だが、夏休み前で前期試験も終了したので、授業を受けに来ているのは五、六十名程度だった。
教授は軽く咳払いをすると「では今日はここまで」と告げた。
学生たちはそれを聞くととたんにがやがやと騒々しく帰り支度を始めた。




