かまくらを作ろう!
とある森の中、広場の一角で不思議生物ーーチョコメロは、今日も雪を集めています。
数日前からチョコメロは、雪を集めては固めてを繰り返していました。
そして出来たのは、大きな雪の塊です。
ーーあれ? 中に空洞があるようですね。
チョコメロが作ったのは、かまくらのようです。
完成したかまくらに、家から持って来た椅子を置きます。
ついでに持って来た、コーヒーを片手にのんびりとします。
かまくらの中は、外よりも暖かく風が吹かないので快適です。
すると、かまくらの入り口を覗くように、ネコが一匹やって来ました。 ネコは、キョロキョロと、かまくらの中を見渡します。
チョコメロが近くと、ネコは慌てて逃げて行きました。
しばらくすると、かまくらの前には、ネコの集団が現れました。
ネコたちは、中の様子を確認しながらも、1匹ずつ入ってきます。
ーーそれにしても、ネコたちの数は半端ありません。
最初は、優しく微笑んでいたチョコメロも、次第に、焦り出します。
その時、かまくらが揺れる音がしました。
チョコメロは、外を確認すると、巨大なネコがやって来たではありませんか!
そのネコは、かまくらに優しく抱きつきます。
チョコメロは、その様子に安心して中に戻ろうとしましたが、時既に遅く、かまくらの中がネコたちで、埋めつくされてしまいました。
かまくらの中で、くつろぐネコたち。
チョコメロは、優しく寄りかかっているネコの毛に埋もれました。
「チョコメロ! ⋯⋯まさか、あのかまくらの中にいるのか? ネコでいっぱいじゃないか! 大丈夫か! チョコメロ!」




