チョコメロクエスト その3
ここはとある世界の大空の上、眩しい太陽と白い雲の中を、颯爽と移動するドラゴン。 その上に乗る不思議生物ーーチョコメロがいました。 腕にはドレス姿のネコーーお姫様がいます。
「どうだ? 空の散策は楽しいだろう」
「はい、とても気持ちいいです。 ありがとうございます、ドラゴンさん」
「そうか、そうか、楽しいんでもらえて何よりだ!」
姫とチョコメロはドラゴンの上から下界を眺めます。 草原に森、山と谷。 変わって行く景色にすっかり夢中です。 ふと、姫さまはチョコメロの方を向き笑みを浮かべます。 チョコメロは顔が熱くなりました。
やがて、日が暮れました。 空の景色が変わり、夕焼け空が一行を迎えます。
「我は空の景色の中で夕焼け空が、一番好きなのだ。 ⋯⋯この時間の景色を毎日観ておるんだぞ」
「はい、とても綺麗です。 勇者様! 私、とっても幸せです!」
夕焼け空の中チョコメロに向けて微笑むお姫様ーードラゴンは沈んでいく夕陽に向かって行くのでした。
夜、チョコメロ一行は地上に降りました。 お城ですが、王国ではありません。 外観の石が尖っていますが、とても立派な城です。 城の周辺に落ちる雷が黒い城の旗を照らしています。
「すごい壮観な景色ですね! 私の住んでいる城も大きいですが、まったく雰囲気が違いますね⋯⋯ここはどこですか?」
「ぬ? ここではなかったのか⋯⋯すまん! ここがそなたの住処だと思っていた」
どうやらドラゴンは勘違いした様です。 落ち込むドラゴン。 すると姫はドラゴンの頭を撫でました。
「いいえ、問題ないです。 それよりも私はここの主に、ご挨拶をしたいですわ」
「よし、では行くか。 ⋯⋯おまえたちしっかり我の体を掴んでおけよ!」
一行は城の中へと入って行きました、するとそこには、紫色の体、頭に長い角を持った、巨大な大男がいました。 その男はこちらを見て口を開きます。
「オマエタチ、ナニ? ⋯⋯オレマオウ。 トテモツヨイ」
「こんばんは、こんな夜に失礼してすみません。 貴方の名前は⋯⋯魔王さんと言うのですね」
チョコメロたちはそれぞれ自己紹介をする⋯⋯不思議な空気が流れる中、ここに来た理由の話しになりました。
「⋯⋯と言うことがあって、てっきり我はここが、姫の城だと勘違いしてしまってな⋯⋯」
「ナラ、ココデクラス、ヒメ、カワイイ。 オレ、オマエ、キニイッタ、ツキアウ」
「すみません、魔王様。 私、勇者様のことが好きですので、貴方とは付き合うことは出来ません」
「ウゥ、ザンネン。 トコロデ、ヒメ、トラエタ、ダレ?」
「それが私にもわからなくて、困っています」
「オレ、ツヨイ、チカラ、ナル、イク」
どうやら、魔王も犯人を捜査することに協力してくれるようです。 心強い味方をつけたチョコメロ。 すると魔王はチョコメロに話しかけます。 「オレ、オマエ、タタカウ、イイカ?」と⋯⋯
「ウゥ、ココセマイ、デモ、ソレイイワケ、マケタ、オマエ、ツヨイ!」
「さすがです、勇者様、魔王に勝つなんて」
「うむ、地の理の勝利だな! あっぱれ」
みんなに褒められて、チョコメロは嬉しくて胸を張りますーーやったねチョコメロ!
そして、魔王の城からみんなで飛び出して、向かう先は王国ーー姫を城に帰すのです。
「勇者よ、娘を連れ戻してくれてありがとう!」
「また会えて嬉しいですわ、お父様」
「それに、しても犯人は未だ不明か⋯⋯。 しかし、心強い仲間が出来たようじゃあの」
チョコメロは、ドラゴンと魔王の方を見ます⋯⋯ みんなそれぞれ頷き合いました。
「私はこれからみんなと、犯人を探す旅に出たいと思います。 ⋯⋯お父様、許可をくださいませ」
「うむ、わかった。 いくがよい勇者よ! 新たな冒険へ」
城の門が開きますーー勇者チョコメロたちの新たな冒険が始まるのでした。
「うぅ、頭が痛い! どうやら我はここまでのようだ⋯⋯後は頼むぞ」
「オレ、アツイ、ニガテ、コイツ、ツヨイ、カテナイ」
「勇者様! 私も戦います! ⋯⋯あ、舌が熱いです、勇者様⋯⋯」
ドラゴンと魔王が目の前の強敵にやられて、脱落して行きます。 そして、姫までも⋯⋯ チョコメロたち一行は全滅の危機を迎えていました。 そしてチョコメロも、頭が痛く、喉と舌が火傷しました。 それでもチョコメロは戦います。 これで最後⋯⋯チョコメロはなんとか勝利を掴みました。
「キングパフェと熱いお茶! 美味しかったですか! あれ? みなさん大丈夫ですか? ⋯⋯仕方ないこのまま放っておきますか⋯⋯」
勇者チョコメロ一行たちの冒険はまだ始まったばかりである。 おしまい
「なんだ、この漫画? チョコメロが描いたのか? どれどれ⋯⋯アイス頭痛とネコ舌パーティが、強敵! アイスデザートと熱いお茶に勝利するための旅? ⋯⋯いや、それよりもお姫様を攫った犯人を探せよ!」




