夕焼けに走れ チョコメロ
ここはとある森の一角⋯⋯ではありません。 夕焼けに沈む街の住宅街に不思議生物ーーチョコメロがやって来ました。 チョコメロは黒のジャケットにサングラスをかけています。
手元に何故か湯気がたつほどの熱いコーヒーカップを持っています。 チョコメロはそのコーヒーカップを口に持っていき、コーヒーを飲みます。 しかし熱かったようで、一口飲んだだけで下げてしまいました。
口から湯気を吐くチョコメロ⋯⋯サングラスの端の目元から涙が出ます⋯⋯それほど熱かったようですね。
すると突然、チョコメロは走り始めました。 夕焼けに向かってダッシュしています。 コーヒーが熱くて流した涙が、まるで夕焼けに感動しているように見えます。
ふとチョコメロは横を見ます、横にはチョコメロと同じような、格好をした生物がいます。 手に持っているのも同じコーヒー⋯⋯そして相手も涙を流しているようです。 あいにく⋯⋯涙で姿がよく見えませんが。
チョコメロは、その同志に向けて、手を伸ばします⋯⋯相手も同じ様に手を伸ばしました。
側から見れば、まさにその様子は、青春そのものです。 そう、姿もそっくりな生物同志の青春に⋯⋯
そのあと、チョコメロ達は反対の方向に歩き出しました。 また縁があれば、また出会えるかも知れませね。
夕焼けの帰り道、チョコメロは冷めたコーヒーを飲み干します。 そして、のんびりと歩き出します。
明日はいったいなにをするのでしょうか⋯⋯それはチョコメロ本人すらもわかりません。




