チョコメロのお絵描き
とある森の一角の小屋の中に不思議生物⋯⋯チョコメロがいました。
チョコメロは大きなキャンバスを睨んでいました⋯⋯どうやらこれから絵を描くようです。
筆とパレットをまるで、剣と盾のように持ちキャンバスの前に立っています。
右へ左へ、そしてついには後ろへ周り込みました⋯⋯当然ですが相手は動きません。
一周したチョコメロは筆を、キャンバスに当てました。 しかし、キャンバスには何も変化はありません。 それもそのはず⋯⋯絵の具に筆先を浸してないので、当然の結果です。
その後もキャンバスに筆先を当てました。 チョコメロの頭の中では立派な絵が完成したのか満足した様子で片付け始めました。
その夜夢を見ました、自分の描いた絵のイラストがキャンバスから飛び出してきたのです。
飛び出してくる絵に喜ぶチョコメロ、そこでもっと描くことにしました。 いっぱいにあふれるキャラたちが小屋の中を駆け回ります。 チョコメロはすごく楽しい気分になりました。
目が覚めたチョコメロは、夢の通りのイラストを描きました。 そして期待して待っています、しかし、いくら待ってもキャンバスから飛び出して来ません⋯⋯それもそのはずだってあれは夢だから。
諦めたチョコメロは、絵を飾り出掛けて行きました。 その絵には夢で見たキャラたちがいますが、ひとつだけ違う点がありました。 それはイラストの中に笑顔のチョコメロが絵の真ん中に書かれていることでした。




