冤罪を押し付けられそうになったわたくし
勢いで書いた。さらっと読めます。
n番煎じの何かかも?頭空っぽにしてお読み下さい
とある晴れた日の学園内。1人で読書をしていたわたくしの所に、ジル王子と生徒会メンバーが来ました。
そして
「ミリアム・レンズ、貴女に暴行と傷害、殺人未遂の容疑がある。
我々と一緒に来てもらう」
と言われ、有無を言わさず連れて行かれました。
そこには教師と学園長もいて、わたくしの親友もいます。何か言いたそうに王子を見ています。
「来ましたね。では始めましょう。
彼女ミント・ライトは先週、何者かに殴る蹴るの暴行を加えられ、さらに階段から突き落とされそうになりました。
抵抗したのと悲鳴をきいて駆けつけた者がいたため階段からは突き落とされなかったそうですが。そして話を聞いたところ貴女がやったと、間違い無いですね?」
「わたくしはやっていません。何故彼女にその様な事をしなければならないのですか?」
「優秀な彼女に嫉妬したのでは?
貴女は以前から彼女に嫌がらせをした前科もある」
「嫌がらせの件もわたくしではありませんといいましたが」
「目撃者もいるし、監視水晶は消されていたがな」
「その目撃者の証言、疑わしい点があったはずですが?
もう1度きちんと調査を、と申し上げたはずですが、進展なしですか?」
「・・・あれは・・・あれは保留になっている。
我々も忙しいのだ」
教師と学園長の目が泳ぎます。ジル王子がじろり、と教師と学園長を睨みつけていますね・・・。
「貴女がしたのだろう?目撃者がいる。」
「わたくしはしていませんわ。証拠はありますの?」
「証拠は・・・ハンカチが落ちていた。君のだろう?あと彼女と目撃者の証言だ」
ジル王子がハンカチを見せます。
「わたくしのハンカチではありません。色も模様もわたくしの使っている物に似ていますが、イニシャル部分の刺繍が違います。光沢がありませんわ。目撃者の証言とはどの様な内容でしょう?」
「彼女がいきなり叩かれた後で足を転がされて脇腹を蹴られたと。その後立たされて階段から突き落とされそうになったから悲鳴をあげたら人が来たので貴女が逃げていったと。」
「わたくしは彼女に聞いたのですが。王子には聞いておりません」
ミントが何か言おうと口を開きますが
「彼女が怯えていたから私が言ったんだ」
王子が口を挟みます。
「怯えてる様には見えませんが?
それと他の目撃者はどこに?」
「入ってこい」ジル王子が言うと数名入って来ます。
「わ、わたしは、えっと、誰か助けてという声を聞いて声がした方に行ったら彼女と、えとミリアム様いてこちらに気づいて走り去りました」
「あ、俺も同じです」「私は悲鳴を聞いた後すれ違ったミリアム様とぶつかりました。謝りもせず走っていきました」
「あ、あたしはっ!ミリアム様が彼女に平手打ちして転がして蹴っている所から見ていました!何度も何度も。そしたら立ち上がらせて階段に無理矢理!怖くて動けなかったら彼女が悲鳴をあげたから人が来てくれて。良かった!」
「ハンカチは違う刺繍糸を使ったのではないか?
それに、これだけ証人がいるんだ「わたくし、どちらの手で叩きました?」「え?」おい何を「どちらの手でした?」「み、右手でした」だから勝手に「ではわたくしではありませんね。左利きですもの」
「え?右利きだろう?」
ジル王子が訪ねました。
「右手で書いたり食事をしたりしますがをたくしは左利きです。人を叩く時は左手を使いますわ?」
「あ、左手だったかも・・・?」
「蹴ったのは左足?」「えっと右足だったと「ではわたくしではないですね、わたくしの利き足は左足ですわ?」
「あ、左足でした!ごめんなさい間違えて」
「間違えて、ね・・・。悲鳴を聞いて私が走り去るのを見たと言ったら貴女、たしか実家からお金が来なくて学費が払えないと言っていたわね?
全部見ていたと言った貴女は確か、実家が今年の王家に納める税全額払えないと嘆いていましたね?
ぶつかったと言った貴方も確か王子にお酒を呑んだ所を見られたとか」
「そ、それがなんだ?」
ジル王子、冷や汗かいてますわよ?
「いえ、もしかしたら王子になんとかしてやるから偽の証言をしろ、と言われたのかと思いまして。
嫌がらせの件でもしましたよね?」
「出鱈目を言うな!なぜ私がそんな事をする!」
「あら、貴方はわたくしを嫌っていたではありませんか。女の癖に王子の私より勉強ができると。いつもいつも試験は私の方が順位は上。男を立たず可愛げもないと。
ミントにした嫌がらせも貴方だと言う事は分かっております。
実家に相談して調べまして。そうしたら目撃者も王子に脅されていたと証言致しました。監視水晶の
映像も消された部分も復元致しました。
こちら、一部を切り取った魔導写真です。
ジル王子貴方が教科書を切り裂いたりしていましたわ?
どう言う事でしょう?」
「復元したふりをして映像を改竄したのだろう!?
写真も偽物だ! 」
「いいえ?復元をしてのは王宮解析班ですからそれはありませんわ?
これが証明書。王の署名捺印つきです」
「父上の捺印つき?という事は・・・」
「陛下にも協力して頂きました」
「兄上、陛下も知っておられますよ」
ノックと共に弟のアル王子が入って来ました。後ろに近衛兵も数名連れています。
「兄上を捕らえよと勅命をうけました。
連れて行け。ああ、偽証した生徒も事情を聞くから後日王宮に来るように」
近衛に命じ、ジル王子が連れて行かれます。
「ミリアム嬢、助かった。
王子に睨まれて動けなかったんだ」
学園長と先生方がお辞儀をします。
「申し訳ございませんでした。この罰は必ず受けます」
生徒達も謝ります。
「ミリアムごめんなさい。嫌がらせを婚約者に相談したらこんな事に・・・王子が貴女の事を嫌っていたのは知っていたけど。婚約は解消するわ」
そう、ミントはジル王子の婚約者。
私とミントが候補でしたが、ミントが選ばれていました。
「叩かれたりはされてないのよね?」
「ええそう。まさかでっちあげるなんて、最低」
「あの王子から解放されたものよかったわ」
「そうね、あの王子の婚約者は無理だと感じていたもの。女性を下にみていたし、自分の考えを押し付けるし。問題は婚約者がいるかどうか・・・」
「それは後、今は帰って報告しなきゃ」
「そうね。」
「それでは学園長、先生、わたくし達はこれで失礼しますわ」
挨拶をして部屋を出ていきます。
家に戻ってお父様に報告しなければ。
私達はきびきびと歩き出しました。
ジル王子は廃嫡され、アル王子とミント(侯爵令嬢)が婚約しましたとさ。
主人公は隣国に婚約者がいます。
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