49幕目 彼の素性
雨宮「で?話は?」
楓「それはな…権常寺の事だ、なんで絡んでたんだ?」
雨宮「…ついて来いってさ」
楓「ナンパかよ…変なことはされなかったか?」
雨宮「いや…されなかったな」
楓「…そういえば…あんた…この世界の住民じゃないだろ」
雨宮「そうして…そのような答えになるのかい?」
楓「…いや、なにか親近感がな…前の世界でもあったような…」
夕夏「…お茶、用意しますね」
楓「ああ、よろしく…なにか見覚えがあるな…」
雨宮「きっと気のせいですよ…」
夕夏「お茶、用意しました」
楓「ありがとう…」
雨宮「ああ、どうも」
楓「…やっぱりな…このお茶の入れ方…夕夏だな」
夕夏「そうですけど…」
楓「…それだったら…ここにいるやつら…みんな前の世界から来た奴らなのか…」
雨宮「…ばれちゃったか」
楓「…嘘はいつかばれるんだよ」
雨宮「…そうだね…」
楓「で?あのバカ妖精は?」
ミスティ「なによ!バカ妖精って!」
雨宮「…バカ妖精の事をミスティって呼んでないけど…自覚しちゃった?」
ミスティ「やかましいね!」
楓「はいはい…」
と、急にガラスが割れっていった。
楓「…ここのガラス、割れやすいんだな…」




