201幕目 肉塊
雨宮「…これって…奴だよね…」
凌空「…ああ、まぎれもなく奴だ」
あの肉塊がこっちの世界にいた、何故だか知らないが…
夕夏「…動いてないように見えるのですが…」
雨宮「寝てるのか…?」
夕夏「…寝てるかもですね」
雨宮「よし、こんな汚物は消毒だ!」
肉塊を焼いた、その匂いは、なにか焦げ臭かった。
雨宮「…くっさいねぇ…これ、中に人いるのか…?」
凌空「人食ってますね、これ」
雨宮「最悪…」
キッド「…これって…」
雨宮「…人の集合体…っていう感じ」
キッド「…むごいことするのですね…」
雨宮「ああ、だから、こいつを作ったやつを殺すっていう…」
夕夏「…この肉塊…あの建物から出てきてるけど…」
雨宮「…あそこ…すごくいそうだね…」
凌空「突撃するか?」
雨宮「いや、やめておこう、ここは敵陣だ、だから、何が起こっても、文句は言えない」
キッド「…誰だ…あんた」
雨宮「どうした?」
そこには、軍隊所属のゴリラがいた。
凌空「あんた…どこの軍所属だ?」
????「What branch of the military are you in?」
凌空「…英語か…ギリ話せるのだがな…I'm like a private army.」
????「Private army... my name is Danny, I'm in the United States Marine Corps.」
雨宮「…何て言ってるの?」
凌空「…この人、ダニーっていう人で、海兵隊所属の人らしい、通称殴り込み部隊だね…」
雨宮「…そんな…こんなゴリラが?」
凌空「ああ、そうだ」
ダニー「にほんご、すこしだけ」
雨宮「日本語しゃべれるのかい!」




