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破壊神が王女様に!?  作者: 無ゥ
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堅い鱗からプニプニお手々へ

誤字脱字などありましたら教えていただけると幸いです

見切り発車で作ったので、結末は決まっていません

続くか分かりません

よろしくお願いします

 我が名はエンド。

 世界に終焉をもたらすべく生まれた漆黒のドラゴンだ。

 姿を見た者は狂気に陥り、戦いを挑んだ者には死を与えた。

 どんなに神の加護を授かっていようが、我の力の前には関係のない話だ。

 そう、我は神にも等しい力を持って生まれたのだからな。

 我に敵う者など存在しない……そう慢心してしまったのが、我の運の尽きだったのかもしれぬ。

 ある日、我の前に一人のメスの勇者が現れた。

 通常の人間よりは、魔力や神の加護は強いと感じてはいたのだが、所詮、我の足元にも及ばぬ存在だろう、そう思ってしまった我は、本気を出さずに相手をした。すると、どうだろうか戦いが始まった途端、メス勇者の魔力が膨大に跳ねあがり、我は赤子の手を捻るが如く敗北してしまった。

 薄れゆく意識の中、メス勇者が我に言葉を投げかけてきた。

「お前は人を殺め過ぎた。その報いを受けろ」

 それを最後に我の意識は途切れ、目が覚めたら……人間の赤ん坊になってしまっていた。

 ……何故だ?

 いや、だっておかしいだろ!

 我は世界に終焉をもたらす為に生まれた存在! 

 それ以外に我の生まれた意味など無い!

 生まれた理由を否定されたのは、愚かな人間の戯言だから水に流すとしても……なんだ! この姿は!

 我の様な存在は死ぬと虚無の世界へと向かう筈だ!

 なのになんだ! この弱々しい姿は!

 見ろ! 手なんて小さな肉団子が重なってるみたいではないか!

 それになんか自由に動く事もできんぞ!

 なんだこれは! なんなんだこれは!!

 もしかして、これがあのメス勇者が言っていた報いというヤツなのか!?

 いや、それにしてももっと他にやりようがあっただろ! 

 何故わざわざ人間にする必要があったのだ!

 あれか!? 我が人間を殺していたからか!? だから殺される側の苦しみを知れということか!?

 知るか‼ 何度も言うが我は終焉をもたらす者だ!

 終焉をもたらしてそこ! 我に存在意義があるのだ!

 クソ……あのメス勇者め……! 一体何が目的で我にこのような屈辱を……!

 落ち着け我……そうだ落ち着くのだ我……。

 あのメス勇者に報復しようにも、体は自由に動けない上に情報もない。

 まずは、体が成長するまで待つとしよう。今のままでは何もできないからな。

「本当にお美しいですな」

 我が考え事をしていると、白髪で髭を蓄えた老いぼれが、我の顔を覗き込んできた。

『なんだ貴様は、食べ応えのなさそうな人間だな』

「あうあうびゃ、あびゃびゃびゃう~あ~んま~」

 なんでだぁああああ! 何故だ! 何故普通に喋る事ができないのだ!

 なんだ「あうあうびゃ」とは! 我はそんな間抜けな事言っておらんぞ!

「おやおや、どうなさいったのですか? アメトリン様、空腹なのですか? それともオムツですか?」

 アメトリンだと!?

 なんだそのいかにもか弱そうな名前は!

 我の名前はエンドだ! 改名しろ!

「ど、どうなさったのですか! 眉間に皺など寄せて! ま、まさか……毒を盛られたのですか!?」

 ……はい?

 いや、毒など盛られてないぞ。我は毒に耐性があるからな。だが、それはドラゴンだった時の話か、今はどうなのか分からんな。

「一大事だ! 医者だ! 今すぐ国中の医者を連れて来い!」

 えぇえええええ!? 眉間に皺を寄せただけで大事にしすぎじゃないのか!?

『待て! 我は健康だ! お前の勘違いだ!』

「あぶ! びゃびゃあ! あぁあああああ!」

「アメトリン様! お気を確かに! おぉ、なんとお労しい! 可能なら貴方様の痛みを変わって差し上げたい! この無能な私めをお許しください!」

 状況が悪化したぁああああ!

 どうしたらいいんだぁあああああ!!

ここまで見ていただきありがとうございます

次回は気長にお待ちください

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