第1巻 第17讃歌 インドラ=ヴァルナ讃歌
1. 私は帝国の主たちから
助けを求めます、
インドラ=ヴァルナから
彼らが私のような者の一人を
両者とも恵んでくださいますように。
2. 人々の守護者よ、
あなたがたは常に
準備された助けとともに来られます、
私のような歌い手の呼びかけに。
3. あなたがたの望むままに
満足してください、
おおインドラ=ヴァルナよ、
富をもって
私たちはあなたがたを
最も近くに持ちたいと
願っています。
4. 私たちが力を分け与えられ、
慈しみを分け与えられる者と
なりますように、
豊かに力を与えるあなたがたの。
5. インドラとヴァルナよ、
数千を与える者たちの中で、
讃めにふさわしく、
最高の称賛に値する
力を持つ者たちよ。
6. 彼らの保護によって、
私たちは大きな富の蓄えを得、
積み上げ、
十分でなお余るものを、
私たちのものとしますように。
7. おおインドラ=ヴァルナよ、
さまざまな形の富のために
私はあなたがたに呼びかけます
なおも私たちを
勝利者に保ってください。
8. おおインドラ=ヴァルナよ、
私たちの歌があなたがたを
私たち自身に引きつけるために
求めるとき、
すぐにあなたがたの庇護の
助けを与えてください。
9. おおインドラ=ヴァルナよ、
私が捧げる美しい讃歌が
あなたがたのもとに
届きますように、
あなたがたが尊ぶ
共同の称賛として。
簡単な解説(全体の流れとポイント)
この第17讃歌は、インドラとヴァルナを「双神(Indra-Varuṇa)」として一つの存在のように呼びかけ、両者の力を合わせて助け・富・勝利・庇護を求める内容です。インドラの戦闘力とヴァルナの宇宙的秩序(ṛta)の守護を組み合わせたペア神讃歌で、リグ・ヴェーダではインドラ=ヴァルナの組み合わせが頻出します。
• 1節:冒頭から「帝国の主たち(Indra-Varuṇa)」に助けを求め、詩人自身のような者を恵むよう祈る。個人的な親密さ。
• 2節:人々の守護者として、歌い手の呼びかけに即座に応じる準備ができていると強調。
• 3節:神々が望む富で満足し、詩人たちに「最も近く」にいてほしいという切実な願い。
• 4節:神々の力と慈しみを「分け与えられる」=共有し、恩恵を受けるイメージ。
• 5節:数千の贈り物を与える者として、最高の称賛に値すると位置づけ。
• 6節:保護によって富を大量に蓄え、余るほど得る現実的な祈り。
• 7節:さまざまな富を求め、勝利を維持するよう頼む。インドラの戦勝力とヴァルナの安定性が融合。
• 8節:歌が神々を「私たち自身に引きつける」=讃歌の力で神を近づけ、即座の庇護を求める。
• 9節:締めくくりは詩人の讃歌が「共同の称賛」として神々に尊ばれるよう。両神の調和を象徴。
全体として、インドラの積極的な力とヴァルナの厳格な秩序が補完し合うペアとして描かれ、富・勝利・庇護の総合的な加護を求める讃歌です。第1マンダラのインドラ中心の流れから、少しヴァルナの要素が入り、神々の多層性を示しています。




