ライライのイェイイェイ
ロム万能薬ジューケイ店は、ロボットリーグでの活躍により大きな注目を集め、多くの人々が開店初日に列を作った。
繁華街の一角に土地を買って、レゴレで10階建ての商業ビルを建てた。
ニャダスの紹介で一等地を買うことができた。
ロボットリーグの広告宣伝効果と商業ギルドの支援のおかげ有能なスタッフが揃った。店内は賑やかで活気に満ちている。
店先に置かれたラトタスのレプリカも大人気。
手のひらサイズのラトタスのおもちゃが、子供に大人気になった。
ラトタスのおもちゃに土のゴーレム、レッドスコーピオンのおもちゃがついた4体セット9000カイのジェットトリプルアタックセットが飛ぶように売れる。
9000カイは、マツモトの10000オクくらいの値打ちだ。
ちょっと値が張るけど、タッケの魔法陣が内部に仕込まれていて、目が光ったり、背中のボタンを押すとガシャーンとかバーンとか音が出る。
斬新な魔導玩具として、口コミで評判が広がっていった。
ドワラゴン特製の関節も自由に動いて、色々なポーズを決めることができるから、かなり楽しめる出来になっている。
お店のスタッフになってくれたタッケも大忙しだ。
ジューケイのロム万能薬では、魔道具の修理受付や販売も行っている。
タッケとドワラゴンが筆談で相談しながら、新しい魔道具や魔導玩具の開発をしていく計画だ。
タッケは、掘り出し物の逸材だった。ドワラゴンまで眼を子供のようにキラキラさせて喜んでいる。
それにタッケは、300歳を超えていた。恐るべしエルフ。
何か世界を驚かせるような発明が起こりそうな気配だ。
冒険者ギルドからの情報によれば、ジューケイ周辺の山奥にあるダンジョンを抜けた大きな湖のほとりで、巨大な鳥の目撃情報が寄せられた。
ついに大鵬に近づくことができる!
大鵬が協力してくれれば、その背に乗って、アレイオスに行くことができる。リノスに行って、ピッケルに会うことも!
今朝は、冒険者ギルドから紹介されて、ジューケイの予選優勝者ライライと挨拶する。ライライの道案内のもと、山奥のダンジョンを目指すんだ。
冒険者ギルドにつくと、ズンズンズンと重低音が鳴り響き、歌ったり踊ったりしている人たちがいる。
ジューケイの冒険者は、テンション高いな。あの感じの軽くてチャラいのは、苦手だ。
身体を動かすのは好きだけど。。。
髪の毛が右側ピンクで左側緑の可愛いエルフの女の子がこっちに近づいてきた。
黄色とゴールドでダボダボの服も派手派手で肌の露出が多い。
「おっと、どうも、カリンちゃん!
俺は、ライライちゃん。
雷と風の魔法使いちゃん!予選のメダルは金!チャンチャカチャン!
そして、カリンちゃんは、ロボットチャンピオン!
ジェットトリプルアタックが大人も子供も大好きじゃん!
もっとテンション上げてこ?どんどん!
だってダンジョン!
楽しいじゃん?
ウキウキドキドキ、まるでアトラクション!
デンデデン!」
やばいやつだと思ったら、この娘がライライかぁ。仲良くなれるかな。。。自分のこと俺って言う感じの娘なのね。
「はじめまして。
あなたがライライね
なんだか元気が溢れてるね。
あたし、カリン。よろしくね。」
慌ててしどろもどろに話してしまう。なんか空気に飲まれている。
「おっ、いいね!
ダンジョン抜けて、大鵬探しへ!
カリンちゃんとうまくやれそうね!」
うまくやれそう?そ、そうかなぁ。
「ロム万能薬ジューケイ店にも遊びにきてね。
回復薬とか、甘いものものもあるよ。
甘いもの好き?」
気を取り直して、共通の話題を探してみよう!
「おー!
それはめちゃくちゃ大好きよ!
雷の魔法の回復魔法も試してみるの?
電気ビリビリ、ボルトド!
疲れもぶっ飛ぶ!意識もぶっ飛ぼ!
気分シャッキリするならみんなでビリビリ、今度ど?」
「そうだね。。。雷の魔法の回復気になるね」
ああ、もう…この人、本当にテンション高いな。心が挫けそうだ。
「ねぇ!行こう、カリンちゃん、
俺は、シューティングスター!ダンジョンマスター!
これからいくダンジョンは、はるか昔隕石が作ったクレーター!
ダンジョン突き抜けたら湖マプタパター!
ラッタカラッター!」
ついていけないよぉ!
ちょっとお酒の匂いがするなぁ。
そうか。朝っぱらから酔っ払いなんだ。そうに違いない!
ポムルスを今すぐかじらせて酔いをさめませよう。それがいい。
「ええと、ラッタカラッター?
よくわかんないけど、ちょっと分かったー?なんちゃって、あはは。。。
そうだこのポムルスってリンゴ酸っぱいけど美味しいよ?どう?食べたかったー?」
「ジューケイの街で、めくるめく夢を追う!それは初期衝動!
思いついたら即行動!
カリンちゃんの店は、みんなのハートをメロメロに奪う!
俺も雷のようにゴロゴロ煌めく!
加護にありがとう!
この街の精霊ゼラリス!」
あたしの話、聞いてないな。。。
「あの、ライライ、特に必要な準備とかどんな魔獣がでるかとか。。。」
いい加減うんざりしてきた。
どうしていいかわからずに戸惑いしかないぞ。
仲良くなるどころか、まともに意思疎通もできないまま、ジューケイの街角に出ていた。
「カリンちゃんと一緒に行く、ダンジョン攻略!」
ええと、でも…私ってばテンション高いの苦手で…
街中でもこう言う感じか。恥ずかしいな。。。
「No no no! 等級アゲアゲ、カリンちゃん!テンションもきっとアゲアゲちゃん!
潜んでる気持ちを解放バンバン!
デンデデン!」
うわー!もう無理!だれか助けて。絡まれてるよぉ。
できないよぉ、あたしこんなのぉ。
「ま、まあ、わかったよ。じゃあ、こんな感じで…でんででん?
ダンジョンの中は危険がいっぱい?
怖いけど、でも行くしかない!
でもライライとなら、きっと大丈夫?
仲間と力を合わせ、実を結ぶ?
ぶっとい絆に魔獣もぶっ飛ぶ!大丈夫!
いざ、勝負!」
車の警戒音や雑踏まで音楽に聞こえてくる。
ブッブー
「いいね!ぶっとい絆に魔獣もぶっ飛ぶブッブッブー!大丈夫!あははは!」
ライライが街のリズムに合わせて言葉を重ねる。
「イェイイェイ!俺はライライ!
見た目はちっちゃい、子みたいに可愛い!
でも実は、500ちゃい!
カリンちゃんの言葉、心に響き、渡りその気!
俺たち二人、最強のコンビ!
ダンジョンの宝、いただくか?
レッツゴー!!!クレーター!!マプタパター!」
「ライライ、イェイイェイ!
ラッタカラッター!」
「いいね!カリンちゃん乗って来た!
俺たちいつでもラッタカラッター!マプタパター!」
ライライと2人で手を取り合い、ダンジョンへと向かって歩き出した。
ダンジョンよりもライライのテンションの高さが不安だけど、こうなりゃ楽しむしかない!
ひゃぁ
ラッタカラッター、意味わからなかったー。。。




