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詩「空に寄りかかって」

作者: 有原悠二
掲載日:2022/02/09

白と黒の

手乗り文鳥は

少年のてのひらの上で

空になった

枯れ葉が震えるように

細い手ですくいあげる

羽と

白、

ほんの少し前の現在、または思い出の

干からびた夜を

自身の胸にあてて

トクントクンと

なにかが燃えるように

どこかに歩いていくかのように

期待と不安が入り混じった傘をさして

(青)空、

その向こう側に

宇宙か、

天国 うん

覚えてるよ

いつも手を引っ張って

買い物につき合わせていた

茅の輪のように痩せたおばあちゃんの横顔

カラカラの雲がベッドの向こう側に流れて

どうしても思い出せない今際の言葉に

いつか色を付けたいと思いながら

あの日の裏庭に埋めたガラス細工のような青

 空が

日毎にヒビ割れていくそのやりきれなさに

それでも明日の喉は渇いて、

渇いて……、

水……


 最近、筆を手にして、絵の具を前に、奇妙

な日本語のような言葉を拾えないかと、――

夢かもしれない、まだまだ、日本晴れ、か、

それとも(青)いや、いや、しかし、――と。

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