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アナザーフロンティア  作者: クロネコ
6/9

冒険者

会話が多かったので、地の文を増やして見ました。

ヒカルは学長の話を聞き、そのまま帰宅した。

ベッドに横たわり状況を整理していく。


「ヤバい事に巻き込まれけど…知りたいこともある」


そう呟きながら冷静さを保つが、力を手にした彼の心中は穏やかでは無い。

興奮や不安、色んな感情が入り交じっていた。


「とりあえず疲れたから寝よう…」


今日は心身共に疲弊した日であった為、静かに目をつぶる。

するとある夢を見た。



「魔王の正体は〇〇であり、君はそれに立ち向かわなければならない」


夢の中でそう答える()()がいる。

魔王とは勇者復活と同時に現れる者。

そう聞いた筈だ、正体なんて無い。ただそれだけの存在。



「そして…これから待ち受ける運命にも」


運命?そんなの分からない。ただ俺は家族と幸せに



「ハッ!!ハァハァ……なんだよあの夢!」


目が覚めると朝になっていた。

夢の事を考えても仕方ないため風呂に入り支度を進める。


「学長かネルに聞いてみるか…」


分からない事は知ってそうな人に聞いてみるのが良いと判断し、気持ちを切り替える。

夢は夢でも()()の件もある。

心の中で留めておくのは危険だ。


「よし!行くか!」


登校が終わり、魔法学の授業に出席する。

普段は筆記はそこそこの成績で修めている為、勉強はできるタイプだった。

しかし問題は


「じゃあヒカル君!前に来てこの魔法を使って見てくれ」


魔法の実技であった。

ヒカル自身、ただの日本人であった為()()という概念が彼の体の中に無かった。

その為、魔法は使えなかった。

クスクスと笑い声が聞こえてくる。あの先生も分かっていてわざと当てているようだ



「なあに、下級魔法のファイアボールだよ」


そうニヤつきながら語りかけてくる。


(これで単位落としたくないしな…仕方ないけど笑われるか)


ヒカルは渋々前へ行き授業で習った通りに魔法を発動する。

案の定炎の一つも出づ、更に笑い声が聞こえてくる。


「クソ…もっと力があれば」


そうヒカルが呟くと、ライター程度の炎が人差し指から出てくる。

すると今まで嫌な顔をしていた先生の顔が目に見えて動揺する。


「なっ!?そんなハズは!」


本来魔力が()()()ことは無く彼も例外では無かった。


「これで良いですか?」


ヒカルがそう問いかけると、嫌そうな顔をしながら元いた机に座るよう促される。


(少しだけ魔法が使えた?これも紋章の力か…これで実技も点が取れるかな?)


今年入学して2ヶ月の彼には成績は不安要素であった為、安堵の表情を浮かべる。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

授業が終わると食堂へ行き割安のご飯を食べる。

食べ終わって席を立つと目当ての人がいた


「ネル!ちょっと来てくれないか」


「何よ…」


そうネルを誰もいない教室に呼び出して、今朝見た夢について話した。

魔王の正体について。


「それは気になるわね…学長から聞いた話と違うし」


ネル自身もヒカルと同時期に()()()()為、知っている事は少ないようだ。

二人で夢について話した後、学長室へ訪れた。


「すみません学長、今日夢を見たんですけどその内容が…」


夢の内容を学長に話すと、困った顔をする。

どうやら学長も分からないようで調べて見るとの事だった。


「クッソ〜!!気になる〜!」


推理小説の答えだけがぼかされた様な気分になりながらヒカルはぼやく。

しかし考えても無駄なので放課後にルアとクエストに行く約束をしていたため帰宅する。


「じゃあなネル、ありがとなー!」


「はいはい、またね」


別れの挨拶を終え、ネル自身も魔王について調べるよう家の者に伝える。

彼女もまた力に目覚め、責任感も持ち合わせている性格だったので夢を見た当人より気になっていた。

一方ヒカルは


「ルア!なんだか久しぶりだな」


「よおヒカル!!!!」


相も変わらず大きい声で喋るルアに驚きながらも安心する。

そんな二人がクエストボードに貼られた依頼を見ていく。

そこでヒカルが問いかける。


「なあルア、なんで二級のお前が俺なんかを気にかけんだ?」


二級というランクは冒険者の上位25%に入る実力と実績を持っており、わざわざ四級の異世界人とつるむ必要は無かった。



「まあ〜…勘だな!」


「は?変なやつ」


どうやら聞くのが間違っていたらしい。

そうして依頼を吟味していくが丁度良い物が無かった為、仕方なく猫探しの依頼を受注する。


「二級にもなって猫探しかよぉ〜」


「仕方ないだろ脳筋冒険者」


そう軽口を叩きながら外へ出て依頼書通りの住宅街へ繰り出す。

小一時間程探したが見つからず難航していた。


「ホントにいんのかよコレ」


「ニャ〜」


そうヒカルがぶつくさと文句を言うと猫の鳴き声が聞こえてきた。

あたりを見回すと白い毛並みの猫がこちらを見ていた。

依頼書に書かれた特徴通りである。


「お前か!」


バッと走り出して捕獲を試みるが、家周りにある壁を伝って素早く逃走される。


「速いって!待て!!」


必死に追いかけるが上手くかわされ中々捕まえれずにいた。

猫が逃げた先に偶然ルアがいたため声を掛ける。


「おいルア!!そいつが依頼の猫だ!」


「なぬ!!!!!」


「ふざけた返事しないで挟み撃ちしろ!」


そう声を荒らげ届かない猫に必死に追いつこうとするヒカル。

住人にぶつかりながら追いかける内に段々と彼の中で負の感情が溜まっていた。


(何でこんな面倒な依頼なんだよ!しかもあの猫クソ速え!)



「大人しく捕まれ!!」


そう声を挙げると紋章が光り、足が急激に早くなったヒカルは猫の背中を捉えていた。

そして猫が逃げた先にはルアが待ち構えており、焦って別の路地へ逃げる。

しかしその路地は行き止まりで猫は慌てふためいている。


「捕まえた!!!」


そう言ってヒカルは猫を捕まえて両脇を掴んで持ち上げた。

猫は諦めた表情で脱力していた。

そして猫を依頼主の所へ届けた。


「おお!チャームを捕まえてくれてありがとう!」


どうやら猫はチャームというらしい。

依頼主は一般人とは思えない体躯で頬に傷があった。


「私はグルラモア、いやぁ〜冒険者っていうのはいいねえ懐かしいよ」


「あなたも冒険者だったんですか?」


「ハハ、まあね」


そう問いかけた横でルアが考え事をしている。


「どうした?」


「グルラモアっていやぁ越級エクシードだ…最近引退したって聞いたがこんなトコにいるとはな」


冒険者ランクには例外があり、越級という選りすぐりの実力者しかなる事の出来ないランクがある。


「やっぱりバレちゃうかぁ〜」


そう彼は頬を赤らめている。


「別に褒めてねーよ」


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