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アナザーフロンティア  作者: クロネコ
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第四話 決闘

久しぶりです。また更新します

「昨日はよく眠れたな〜」



そう言いながらヒカルは身支度を始めていた。



「しかしなんだってんだよあの紋章」



選ばれし者の証である紋章は勇者の力を持つという意味もあった。



「まあ気にしてもしゃあないか?とりあえず学校学校」



食事を済ませたヒカルは学園へと足を運ぶ。



「はあ〜何で俺がこんな学校通ってんだろ」



ヒカルがそう呟くのには理由がある。

この学校とは基本()()()()()は入れないからだ。


「魔法や剣術を学ぶつもりは無いんだけどなあ」


「よお、先日はやってくれたなあ?」



後ろから野太い声がするとそこにいたのは獣人のフェリスだった。


「もしかして…怒ってる?」


「当たり前だ!!」



そう言いながらフェリスが腕を振りおろそうとしていた。


「やっべ…」


ヒカルは身を守ろうとした瞬間



「決闘だ!!」






「へ?」




〜10分後〜


「ほんとにやんのかよ…」


そうヒカルは呆然とし木剣を握らされていた。ギャラリーも増え、あまり良くない意味で注目を浴びているようだ。



「ルールは簡単だ。倒れた方が敗北または首に剣を当てられた方が敗北だ」



そうフェリスは言うがヒカルは納得していない表情で質問する。




「あの〜…審判とかっているんじゃ…」



「審判?そこら辺のやつでいいだろ」



フェリスは辺りを見回し



「クク…丁度良いのがいるじゃねえか!」



そう言うと()()近くにいたネルを引っ張って来た。



「やめてください!」



「もし逃げれば、こいつがどうなるか分かるよな?」



「ネ、ネル!」



(そうだったあいつって気弱な()()だったな。抵抗も出来ないとなると…)



「分かった、受けよう」



「ほう…逃げるかと思っていたが」



やるしかない、ヒカルはそう腹を括るとネルが小声で話しかけて来た。



「アンタ面倒臭い奴に目つけられたわね…」



そう呆れながら言われるが、今は目の前の暴力獣人の対処が先だ。



「ネル、合図を頼む」



ヒカルはそう言うと深く息を吐き、思考する。



(パワーは圧倒的不利だが体力だけなら自信はある。だったらこっちにも手はある)



「始め!!」



始まった瞬間重い衝撃がヒカルを襲う。



「ぐっっっ………!」



「油断した様だなぁウスノロォ」



開始早々重い一撃を脇腹に受けたヒカルは地面に横たわる。



「クッソ…」



(この前は逃げれたのに、何で…)



そうヒカルはフェリスの方にやると、彼は青い光を帯びていた。



「なっ…それは()()()




「ご明察!!ただのヒトの癖に鋭いなぁ!」



魔道具とは魔力が込められた道具であり、この世界での戦いにも頻用されている物である。

様々な能力を持ち、使用者には多大な恩恵をもたらす物が多い。




「その色、速度強化の魔道具か」



ヒカルは冒険者も兼任している為、魔道具には詳しくその能力を言い当てた。



「ハッハッハ!お前を痛めつける為にわざわざ行商人から買ったんだよぉ!」



そこからとてつもない速度でフェリスは木剣をヒカルに振るう。懸命に逃げるが時間の問題である。



「クッソ!逃げんのが精一杯だ!」



(一生逃げて最後にヘロヘロになったあいつを倒して勝ちだと思ったのに…こりゃキツイか?)



「オラオラァ!どうしたそんなもんか!」




止まらない猛攻に次第にヒカルのダメージが蓄積していく。



「ハァハァ…」



「これで終わりだな」



フェリスが最後の一撃を振り下ろす。



「クソ!」



誰から見てもヒカルは為す術なく諦めていたその瞬間



止め(やめ)!!!!!!」



ネルがフェリスの剣を手で力強く止めた。



「なっっ…テメエ何止めてんだ!」




「もう勝負はついたようなもんでしょ」



ネルはそう言ってフェリスを宥める。



「は?まだだろうが」




「首元、見てみなさい」



フェリスの首元にはヒカルの木剣が当たっていた。



「いつの間に…!」



(まさか俺が振り下ろす間にこいつは剣を既に…!)



「俺の…勝ちだ…」



そう呟くヒカルの手には光り輝く紋章があった。



「勝者!西園寺ヒカル!」



ヒカルは力尽き、その場で倒れる。




結果を知った周りのギャラリーが少しザワつくとその驚きが伝播し人が更に集まって来た。



「あのフェリスが負けたのか!」



「普通の人間らしいぜ、倒したの」




どんどん話が広まって行くとヒカル達が移動困難な程人が集まる。



「さすがに紋章の事が広まるとまずいわね」



「紋章だと?」



フェリスが訝しげに聞くがネルは無視し力尽きたヒカルを背負う。



「もうっ!重いわね」



そうしてネルは人混みを分けながら走ってある場所へ連れていった。




「う〜ん…ここは…」



気がついたヒカルは目を開ける。




「ここは学長室よ、治療設備もある」



「学長室……学長室ゥ!?」



ヒカルは驚き飛び跳ねながら治療設備から起きる。

無理もない。普通の生徒は絶対に入れない場所であるからだ。



「何で俺をココに連れて来たんだ?」




「それは」



ネルがそう口を開けた瞬間隣の部屋のドアが開く。

そこには髭の生えた背の高い老人がいた。



「学長!もう1人の紋章持ちを連れて参りました」



「ほっほ…そうかそうか」



(なるほど、学長と合わせる為か)



状況から察したヒカルは近くにある椅子に腰掛ける。




「さてヒカル君、単刀直入に言おう」



「はい」



ゴクリと固唾を呑んでヒカルは聞き耳を立てる。

そこから放たれた言葉は予想だにしないものだった。



「学校対抗戦にネル君と出てもらう!」



「「は?」」



第四話 [完]


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