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1話

「はぁ……。」


 誰もいない屋上前で清水瑠夏は深いため息を吐いた。


 みんなと話すのは楽しいし、色んな情報が知れるからいいけど、話しかけられすぎて疲れる。


 人気者が故の苦悩。瑠夏は自分で作ったおかずを食べながら、そう思った。


 人気者になりたいとは別に思わなかった。でも何故か色んな人達が寄って来て話しかけてくる。転校生はそんなものだった思っていたけど、さすがにこれは多すぎる。自分が人気者なんだって自覚せざるえないほどに。


「ただ、光真君と一緒にいたいだけなんだけどな……。」


 再びため息を吐いた。それと同時に大切な人。山本光真の言っていた事を思い出す。



 –––––そうか。………何かあったら俺に言えよ。なんとかしてやるからさ。



「ふふ。」


 この言葉は記憶をなくしてなくても光真君なら言いそうだな。


 ––––《《瑠夏子。今日からお前は俺の許嫁だ!》》


 あの時、光真に言われた言葉を瑠夏は思い出していた。


 ……光真君が記憶を失くしてしまったのは残念で仕方ないけど、彼の本質はあまり変わってないようだった。

 それに光真君にとってはいきなり許嫁と言って現れたよくわからない私の事を、少しずつだけど受け入れてくれている。


「私もこの事実を受け入れなくちゃね。」 


 いつまでも過去に甘えてちゃいけない。光真君に忘れられて好意が消えてしまっているのなら、またゼロから好きにさせてしまえばいい。


 絶対に好きにさせてみせる。


 清水瑠夏はそう、密かに誓うのだった。

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