第2戦:さくら、ペアします!(29)
第2戦の29を公開します。
いつもながら遅れまくりで申し訳ありません。
今回は繋ぎな感じですが、可愛くなってると思います。
楽しんで頂けたら嬉しいです。
(8)
「この姿では初めまして、フルファです。」
笑顔で挨拶するフルファに、
「それで、いつからなのですわ?」
京姫が尋ねた。
「えっと、3週間前くらいからだよ。」
「ちょうど”Eランクトーナメント”の本選の頃なのですわ。」
「試合は観客席から観てたんだ。
姉様も京姫も格好良かったよ!」
興奮ぎみに話すたんぽぽに、
「それであの日、部屋に入らせなかったなのですわ?」
”Eランクトーナメント”が終わった後、さくら の家に集まった時、たんぽぽ は”片付いていないから”と部屋に入らせてくれなかったのだ。
「京姫だけだったら見せても良かったんだけど、姉様にはまだ見られたくなかったんだ。」
「どうしてなのですわ?」
「少しレベル上げしてから、驚かせようと思ってて。」
へへ、と照れ臭そうに話すたんぽぽに、
「ほんと、びっくりだったんだよ。
どうやってお願いするか、結構悩んでたのにぃ。。」
拗ねて見せる さくら に、
「ちゃんとコーチしたんだから、いいじゃないですかぁ。」
たんぽぽが照れ怒る。
そんな会話を微笑ましく聞いていた たんぽぽ が、
「それで~もっちゃんの特訓はどんな感じやった~ん?」
核心に切り込んだ。
「なっ!」
さくら が変な声を出してわたわたしだすのを横目に、
「もう、すごくすっごくすごく、”ぽんこつ”でした。」
たんぽぽが言い切った。
「やっぱりか~。
ほんまにもっちゃんは~不器用さんやな~。」
「不器用が過ぎるなのですわ。」
3人にディスられ、
「ちょ、3人ともすごくすっごくすごく酷いんだよ。」
さくら が頬をぷっくとさせて、むくれた。
「あああ、ごめんなさい姉様。」
「気にせんとき~いつもの事やから~。」
「それが、ち~ねぇの個性なのですわ。」
謝るたんぽぽと、煽る2人。
「いいもん、”ぽんこつ”でも強くなったんだもん。」
さくら がふふんと胸を張って開き直った、けれど、
「ぷふっ。」
吹き出した。
つられて、
「「「「あははは~!」」」」
4人で盛大に笑った。
ひとしきり笑った後、
「それじゃ~詳しく聞かせて~。」
「それは私も気になるなのですわ。」
見事に”状況把握”が出来るようになった さくら がどんな特訓をしたのか ひまわり も京姫も興味津々で、聞き直した。
「それがですね、、。」
たんぽぽの話しに さくら が補足しつつの楽しいおしゃべりは、気付けば2時間程費やしていた。
(9)
翌日。
日曜だったので、午前中から”UFT”内の さくら の部屋に4人が集まっていた。
「たんぽぽ、ごめんね。
部活休みだったのに付き合わせちゃって。」
詫びる さくら に、
「ぜんぜんです、姉様。
仲間に入れて貰えて嬉しいんですから。」
たんぽぽが嬉しそうに返した。
「それで今日は~この前からず~っと考えてる~必殺技をなんとかしたいんよ~。」
ひまわり が切り出した。
「る~ねぇとずっと考えていたなのですわ。
でも、いまいちハマらないなのですわ。」
一緒に考えていた京姫もすでにお手上げ状態だった。
「もっちゃん、たんぽぽちゃんも入ったし~4人やったらえ~案でるかと思て~。」
「ペアでって、考えると私とち〜ねぇでは系統が違い過ぎるなのですわ。」
「たしかに、だね。
そもそも個人競技だから"1人での"なら考えられるけど。」
「そこでたんぽぽなのですわ。
団体演技の経験者ならいいアイデアが出ると思うなのですわ。」
「うわぁ、いきなり責任重大ですね。」
言いながらも表情には気合が入っていた。
「役に立てるよう、がんばります!」
力強く答えるたんぽぽを加えた必殺技会議は、それでも難航した。
そうこうしているうちに、ついに"Dランクトーナメント"の予選が始まった。
2日間行われた予選は難なく突破し、決勝トーナメントへの出場が決まったその日、
「で、出来たんだよ。」
「何とか間に合ったなのですわ。」
ペアの必殺技が完成した。
「どやった〜?」
「やっと必殺技、完成したんだよ。」
「ほんま、難航したわ〜。」
「4人で考えた技、早く披露したいんだよ。」
「せやな〜。
いよいよ本戦始まるし〜どうなるか楽しみや〜。」
「そんな次回は5/14の8時更新予定です。」
「お楽しみにやで〜。」




