第2戦:さくら、ペアします!(28)
第2戦の28を公開します。
予定より3時間強遅れてしまいました。
申し訳ありません。
今回は試合後の話から、ついに。
何が起きるのか、楽しんで頂けたら嬉しいです。
(6)
「ちっ、負けやがった。」
呟くペトーナの表情は楽しげだった。
すっ
と眼鏡を着け、
「いろいろ課題が見えたんだよ。
た〜っぷり鍛えてやるんだよ。
ハーッハッハッハー!」
高笑いながら、セコンドスペースを下りて、闘技場へと向かっていった。
(7)
臀部から前転して転がり下りた さくら と京姫は、
パン!
駆け寄って、ハイタッチ。
している所に、
「お疲れや~。」
ひまわり が駆け寄ってきて両手を上げる。
その手に、それぞれ空いている方の手で、
パパン!
ハイタッチすると、
「勝ったんだよ!」
「勝ったなのですわ。」
「勝ったな~。」
歓喜の声を上げ、抱き合った。
その時、
「ハーッハッハッハー!」
ペトーナの高笑いが聞こえてきた。
と同時に、ダメージが消え、意識を取り戻した獅子獣人と虎獣人が、
すたっ
大慌てで直立姿勢になった。
「なかなか、いーい負けっぷりなんだよ。」
近付きながらペトーナが嫌みっぽい言葉を、直立で固まっている2匹に言い放った。
「「すんませんした!」」
獅子獣人と虎獣人は超速で直角に腰を折って頭を下げると、声を揃えて全力で謝る2匹に、
「ぜーんぜん、いいんだよ。
これからトーナメントまで”地獄の猛特訓フルコース”が待ってるだけなんだよ。」
ペトーナが悪い顔で、楽しそうに告げた。
「「いやーーーーーっ!」」
抱き合い、震え上がる2匹を余所に、
「軽く見てごめんなんだよ。」
さくら達に頭を下げた。
「あの、1ついいですか?」
「な、何なんだよ?」
さくら の問い掛けに、警戒しながらペトーナが答える。
「えっと、その、”もふもふ”させてほしいんです、けど。。」
「へ、”もふもふ”!?」
突然の さくら の申し出に、
「ハーッハッハッハー!
何かと思ったら、そんな事なんだよ。」
豪快に笑い、大ウケのペトーナが、
「いい、いい、それいいんだよ。
あんた達、しっかり”もふ”られるんだよ。」
2匹を睨み、楽しそうな表情で言い放った。
「「はい、姉さん!」」
返事をした獅子獣人と虎獣人は、複雑な表情を浮かべながら、正座した。
「ありがとう!」
さくら が嬉しそうにお礼を言うと、獅子獣人の背中を”もふもふ”し始めた。
※獣人達は全身毛で覆われた獣の姿なので、衣類は着けてないんですよ、これが。
楽しそうに”もふもふ”している さくら を見て、
「ち~ねぇだけズルいなのですわ。
私もやりたいなのですわ!」
京姫も欲望を抑えきれず、参戦した。
”もふもふ”に熱中している2人を余所にペトーナが、
「あなた達も”トーナメント”に参加するんだよ?」
苦笑って見ている ひまわり に声を掛けた。
「へ!?
ああ、”トーナメント”な~。
参加すんで~。」
突然声を掛けられ、戸惑いながら答える。
「なら、良かったんだよ。
鍛え直すから、また戦いたいんだよ。」
「せやな~今度は”トーナメント”で~。」
そう言って、ひまわり が左手を差し出した。
「対戦出来るのを楽しみにしてるんだよ。
その時は、負けないんだよ。」
言いながらペトーナがその手を握った。
互いの目が燃えていた。
ひまわり とペトーナが実際に戦い合うわけではないのに、
ゴゴゴゴー!
と、戦おうぜオーラをぶつけ合っていた。
ペトーナが先に手を放し、
「あんた達、帰るんだよ!」
おとなしく”もふ”られている2匹に声を掛けると、待機室に向かって歩き出した。
獅子獣人と虎獣人は返事する間もなく、慌てて立ち上がると、姉を追いかけていった。
「あ〜、、。」
「いってしまったなのですわ。」
名残惜しそうにしている2人に、
「うちらも〜戻んで〜。」
ひまわり が声を掛けた。
「は〜い!」
「了解なのですわ。」
返事し、3人連れ立って待機室に戻ると、さくら の部屋に転移した。
「お疲れ〜。
いや〜ええ感じやったわ〜。」
労い、褒めてくる ひまわり に、
「ち〜ねぇ、すごくすっごくすごく良かったなのですわ。
合格なのですわ。」
京姫が乗っかり、さくら の口癖を真似て気持ちを伝えた。
「けど、この短時間でどうやって弱点を克服したなのですわ?」
京姫は後回しにしていた疑問をぶつけた。
「それは、、。」
さくら が言いかけた時、部屋の隅の転送ポイントに青い3重円が現れた。
出てきた少女に、
「待ってたよ、フルファ。」
さくら が笑顔で声を掛ける。
その少女を見た京姫と ひまわり が、
「やっぱりなのですわ。」
「そうや思てたわ~。」
新たな仲間の登場に、顔を綻ばせた。
「どやった〜?」
「もふもふがすごくすっごくすごく気持ち良かったんだよ。」
「さすがやな〜そんなとこまで拘ってるんや〜。」
「ほんとに"もふもふ"だったよ。」
「今度は〜うちも"もふ"らして貰お〜。」
「そして、フルファが来たよ。」
「その正体は〜バレバレやけどな〜。」
「そだね。そうそう次回は5/10の22時の予定だって。」
「また〜遅れそうやな〜。」
「と、とにかくお楽しみに。」




