第2戦:さくら、ペアします!(23)
第2戦の23を公開します。
なんとか1時間半弱の遅れで公開出来ました。
申し訳ありません。
今回から第三章になります。
前回ほのめかしたさくらの致命的な欠点とは?
楽しんで頂けたら嬉しいです。
第三章
(1)
WINNER、チーム・かきピーズ!
うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!
観客席が沸き上がる。
またしても、チーム・デュアルスイーツは勝つ事が出来なかった。
これでペア試合を開始してから、5連敗。
すでに1週間が経過し、”Dランクトーナメント”まで3週間しか残っていなかった。
3人が さくら の部屋に戻ると、
「今回も惨敗なのですわ。」
京姫が口火を切った。
イラついているのが目に見えて分かるのだが、なんとか抑えているようだ。
「こんだけ戦ったら~原因は分かるやんな~。」
そろそろ時期だと考えていた ひまわり が さくら に向かって声を掛けた。
原因は明白だった。
その事に当然、さくら本人も気付いていた。
自分が足を引っ張っている事を。
「うん、分かってるんだよ。
だから1週間、わたしに時間をくれる?
絶対、克服するんだよ。」
さくら の表情は暗かった。
けれど、目の輝きは消えていなかった。
「分かったなのですわ。
来週の土曜にペア試合をするなのですわ。
それでもダメなら、、。」
言い掛けた京姫に、
「これは、これだけは2人には頼れない。
でも、京姫の本当のペアになる為に、絶対克服するんだよ。
だから、待っててくれる?」
さくら が思いを込めて問い掛けた。
京姫は さくら の目をじっと見つめた。
目をそらさない さくら から強い決意が感じられた。
『ち~ねぇなら、きっと大丈夫なのですわ。』
京姫も覚悟を決めた。
「分かったなのですわ。
信じてるなのですわ。」
「ありがとう、京姫。」
さくら は頭を下げて礼を言うと、ログアウトしていった。
2人のやり取りを黙って聞いていた ひまわり が、
「京姫、よく切れなかったな~。」
優しく声を掛けた。
「怒れないなのですわ。
あれは ち~ねぇが何年も掛けて身に付いてしまった事なのですわ。
でも、ここまで要領が悪いと思わなかったなのですわ。」
京姫がため息まじりに答えた。
「せやな~。
体操競技は~個人競技やからな~。
他人に合わせるのんが~こんなヘタやとは思わんかったわ~。」
ひまわり もお手上げと言った感じになっている。
そう、幼少の頃から自分自身を高める事が目的の、体操競技で頂点を目指せるくらい努力していた さくら は”呼吸を合わせる”事が出来なかった。
他人に合わせようとすると、自身のリズムが乱れ、あわあわしてしまい、相手のいい的になってしまうのだ。
これは”ペア試合”で戦う上で、致命的な欠点だった。
それを1週間で さくら がどうやって克服するつもりかは分からない。
けれど、あそこまで言い切った さくら を信じるしかなかった。
「それじゃ、場所を変えるなのですわ。
私の部屋に移動するなのですわ。」
そんな京姫の言葉に、
「おっけ~や~。」
ひまわり が了承の返事を返したので、2人はそれぞれで移動する為の指示語を発し、京姫の部屋に移動した。
「ち~ねぇが戻って来るまでに、考えておかないとなのですわ。」
京姫の宣言に、
「せやな~。
けど、これは~かなり難しいで~。」
ひまわり が同意するも、悩ましげに返した。
「そうなのですわ。
2人の合体技で、必殺技になる技なのですわ。
でも、ま~ったく思い付かないなのですわ。」
京姫も難しい顔をして、”お手上げ”のポーズを見せている。
「とにかく~まずは2人のこれまでの~試合観て研究やで~。」
「1週間しかないなのですわ。
とにかく、頑張るしかないなのですわ。」
「やな~。ぜ~ったい格好ええんを~考えたんで~。」
こうして、さくら と ひまわり&京姫のペア試合勝利の為の戦いが始まった。
「どやった~?」
「まさか自分にこんな欠点があるなんて思わなかったんだよ。」
「もっちゃんは~きっと真面目過ぎるんよ~。」
「長年の努力がこんなとこで、こんな形で足を引っ張るなんて。。」
「がんばって~克服せなな~。」
「うん、絶対克服するんだよ。」
「そんな次回は~。」
「4/19の22時更新予定です。」
「お楽しみに~。」




