第2戦:さくら、ペアします!(12)
第2戦の12を公開します。
1時間強遅れてしまい、申し訳ありません。
なんとか書き上げました。
問題児キャトネラに関わってしまうスフレの運命は!?
楽しんで頂けたら嬉しいです。
(13)
翌日。
創立記念日が金曜日だったので、今日土曜日も休みだった。
のだが、午前中は予定が入っていたので、京姫は昼食後に”UFT”にログインした。
”UFT”にログインして、こんなに気分が良いのは初めてログインした日以来だな、なんて思いつつ街区に来ていた。
昨日のメンテナンスで”無作為試合”が導入されている。
どんな感じなのかを観客席から観戦してみようと、テイクアウト出来るスイーツを買いにエリア5に来ていた。
クレープを頬張りながら、試合を観戦。
なんて”おしゃれ”なんだろう、などと考えながら超有名クレープ店の行列に並んでいた。
待つこと10数分。
前の女性の番になった。
見た目は20代前半くらいに見えるのだが、
「完熟マンゴーすぺしゃる1つ~。」
雰囲気はもっと若そうに感じられた。
『なんだか違和感を感じる人なのですわ。』
容姿はおろか、性別すらも変える事が出来るのがゲーム世界。
よくある事だ、なんて思いながら見ていると、
「60アイトになります。」
「はい、うにゅ~?」
「60アイトになります。」
「わかってます~。
えっと、その、、どうやって払うの~!?」
支払いが出来ず、かなり困っているようだ。
とゆうか、何も分かっていないように感じられた。
どうやらプチパニック状態のようで、″キャンセルする″とゆう選択肢すら思い浮かばないようだ。
『はぁ、やれやれなのですわ。。』
呆れつつも、このままでは進まなさそうなので、
「まったく、なにやってるなのですわ。
早く、″ステータスパネル″を開くなのですわ。」
声を掛けた。
振り返った女性は顔を真っ赤にし、半泣き状態だった。
どう見ても、″大人っぽさ″は感じられなかった。
『この人、中は高校生っぽいなのですわ。
顔と雰囲気にギャップが有り過ぎなのですわ。』
そんな事を思いながら見ていると、
「″ステータスパネル″って、何~?」
女性が問い掛けてきた。
『これは、どうにもならないなのですわ。』
ここで説明しながら操作をさせていては、時間が掛かり過ぎる。
後に結構並んでいる事もあり、
「店員さん、注文追加なのですわ。
柑橘ミックス1つ、
白桃アイス生桃すぺしゃる1つ、
ダブルメロンすぺしゃる1つ、
会計は一緒にするなのですわ。」
京姫は自分のを注文し、まとめて支払う事にした。
注文を聞いた店員が追加の注文分を用意し、品物を箱にまとめ入れ、紙袋に入れて手渡した。
「390アイトになります。」
店員が提示した金額を、手際よく払い終えると、女性の手を引いて列を離れた。
「えっと、あの~、、。」
どう反応すれば良いのか分からず、もにょもにょしている女性に、
「はい、なのですわ。
買い物するなら、ちゃんとやり方を調べておくなのですわ。
面倒だからお金は返さなくていいなのですわ。」
少しぶっきらぼう気味に言って、″完熟マンゴーすぺしゃる″を手渡した。
「あ、ありがと~。」
きょとんとしながらもお礼を言ってくる女性を気に止めず、
「それじゃ、失礼するなのですわ。」
そう言って向きを変え、すたすた歩き出す京姫の手を掴み、
「ま、待って下さい~。
ぼく、今日が初めてなんです~。
どうしたらいいか教えて下さい~。」
女性が泣きついた。
「はぁ、厄介なのに関わったなのですわ。。」
ため息混じりに呟きながらも、それほど嫌そうな表情はしていなかった。
ちょっと気分が良かった事と、急ぎの用がなかった事から、
「少しならいいなのですわ。」
と答え、クレープの入った紙袋を空間収納に仕舞い、
「私は京姫なのですわ。
あなた、名前は何なのですわ?」
名を名乗り、問い掛けた。
「あああ~、ありがとう京姫さ~ん。」
手を離し、満面の笑顔でお礼を述べ、
「ぼくはせり、、じゃなくて、、えっと、、なんだったかな、、。」
少し悩んでから、
「そう、キャトネラだ~。
ぼく、キャトネラです~。」
と名乗った。
「自分で付けた名前くらい覚えておくなのですわ。」
京姫の呆れ気味の言葉に、
「それはにいさまが、、ってこれ言っていのかな?」
答え掛けて、首をかしげながら言葉を止めた。
「そっちの事情はどうでもいいなのですわ。
それで、何が知りたいなのですわ?」
「えっと、何が分からないか分からないんです~。
ばくはどうしたらいいんでしょうか~。」
これは思った以上に厄介だ、と感じた京姫は、
「キャトネラさんの部屋でゆっくり説明するなのですわ。
フレンド登録するから″ステータスパネル″を、ってこれも分からないんだったなのですわ。」
はぁ、とため息を吐き、説明する事5分。
なんとかフレンド登録を済ませた。
けれど、これはほんの序章に過ぎなかった。
この後、部屋の模様替えに始まり、もろもろ説明し終えるのに数時間を要した。
なんて話しは面倒くさいので、なんとなく察して下さい。
「どやった~?」
「キャトネラさん、なんだか可愛い感じの人だね。」
「せやね~、でも~かなりの天然さんやな~。」
「そうだね、ちょっとダメっ娘さんだね。」
「さて次回は~そろそろアレな予感やで~。」
「だね。いったいどうなるんだろ?
次回は3/10の22時更新予定です。」
「お楽しみにやで~。」




