第2戦:さくら、ペアします!(5)
第2戦の5を公開します。
2日遅れ、申し訳ありません。
なんとか公開できました。
お待ち頂いていた方々、しょっちゅう遅れてしまい申し訳ありません。
で、今回から第2章、スフレの過去編開幕です。
楽しんで頂けたら嬉しいです。
第二章
(1)
2年前。
「いよいよ明日なのよ、京姫ちゃん。
やっとなのよぉ。」
実家でいつものように愛好が京姫にうざ絡んでいた。
けれど、今日はいつも以上にうざかった。
「うっとうしいなのですわ。
何回も何回も言うんじゃないなのですわ。」
心底嫌そうな声で答える京姫に、
「今日くらいいいじゃないのぉ。
明日は世界中が驚くんだからぁ。」
しつこく絡んできた。
明日、世界が驚愕する。
それは世界初のフルダイブ型VRゲームが実用化される日だ。
長年、世界各国のエンジニアが実現させようと開発に取り組んできた。
日本では「壱御野システムズ」と「武導エンタープライズ」が競い合っていた。
「壱御野システムズ」のシステムエンジニア・壱御野愛好は前々からフルダイブの仕組みを構築していた。
けれど、それを実現出来るハードウェアを開発出来ずにいた。
そんな時、出会ったのが天才、真千夜黄烈だった。
2つの才能が出会った時、実現はまだまだ先になるだろうと思われていたフルダイブシステムが完成に近付いた。
真千夜黄烈は壱御野愛好と結婚し、「壱御野システムズ」の社長に就任した。
2人は優秀な5人のエンジニアを迎え入れ、運営7が結成され、開発は加速度を上げた。
そして明日、ついにフルダイブVRゲームの第1段「UFT」がプレオープンするのだった。
プレオープンには募集した数万の応募者の中から100名が選ばれ、明日からの半年の体験プレイの開始を待ちわびていた。
その100名の中には姉の手引きで、京姫も含まれていた。
「京姫ちゃんもぉ、楽しみなんじゃないのぉ?」
「そ、それはもちろん、楽しみなのですわ。
どんな強敵と戦えるのか、わくわくするなのですわ。」
目をキラキラさせている京姫も、かなり期待しているようだ。
拳法を習い、かなりのレベルになっている京姫は同年代だけでなく、中高生でも相手にならないくらい強くなっていた。
なので、いろいろな格闘家と戦えるVR格闘ゲームである"UFT"はやり甲斐がある事間違いなかった。
「ああもう、早く明日にならないかしら。
ねぇ。」
「いつまでもうざいなのですわ。
私はもう寝るなのですわ。」
そうして2人の夜が更けて、ついにその日がやってきた。
システムの監視の為、姉は既に"UFT"内に入っていた。
ゲームのプレオープン時間の午前10時になった。
京姫はエルドメットを被ってベッドに横たわると、早る気持ちを抑え
「接続!」
インターネットへの接続を開始した。
ヒュイーーーーーン!
小さな駆動音が響き、エルドメットのバイザーに正常に接続された事を知らせる青いLEDが点灯した。
それを確認すると、
「ダイビング!」
初めての体験となるフルダイブVRの世界に入っていった。
(2)
「2年前か~もうそんなになるんやね~。」
「る~ちゃんはいつから”UFT”始めたの?」
「うち?
うちは~正式稼働のキャンペ~ンで~モニタ~に選ばれたんよ~。
せやから~1年半前くらいから~やってるよ~。」
「へぇ、る~ねぇはそんな初期からやっていたなのですわ。
って、ちゃんと話を聞くなのですわ!」
2人に話を止められ、京姫がぷんすかしながら言い放った。
「それで、初めてVR世界に入った時はどうだったの?」
京姫の抗議を無視し、さくら が問い掛けた。
「そう、、なのですわ。
これがゲームの世界なのですわ、、って、ちょっとだけ感動したなのですわ。」
懐かしそうに思い出している京姫に、
「京姫も〜感動したんやね〜。」
ひまわり が突っ込みを入れた。
「な、、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけなのですわ。」
顔を赤らめ強がる京姫を2人が微笑みながら見つめてくるので、
「さ、さぁ、続きを聞くなのですわ。」
強引に続きを話し始めた。
如何だったでしょうか?
スフレの過去編に入るとさくらとひまわりの出番がなくなってしまうので、こうやってちゃちゃ入れてくると思われます。
過去編はしばらく続く予定ですが、ちゃんとバトルもありますのでご期待下さい。
次回は明日2/15の20時更新予定。
よろしくお願い致します。




