第2戦:さくら、ペアします!(2)
第2戦の2を公開します。
30分遅れ、申し訳ありません。
スフレに迫る悪意は!?
その様子を見て2人は!?
楽しんで頂けたら嬉しいです。
(2)
「久しぶりだな、京姫。」
2軒目の店で買い物を済ませて出て来た京姫を待ち伏せていた怪しさ満開な痩せてヒョロっと背の高い男が声を掛けた。
京姫はその声にピクっと反応したが、無視して男の前を通り過ぎ、歩いて行こうとした。
「なに無視してんだ、クソガキ!」
男が怒気の籠った甲高い声を発し、京姫の肩を掴もうとした。
が、その手を
すっ
と躱し、
はぁ、、。
とため息を零し、
「街中で変な声出すな、なのですわ。」
もの凄く嫌そうな声を掛けた。
「手間かけさせんなよ、クソガキ。
姐さんがお呼びだ。着いて来い!」
凄みを効かせているようだが、頬がコケたひ弱そうな容姿と、甲高い声で迫力はまったくなかった。
「悪いけど今忙しいなのですわ。
用があるならそっちから来るなのですわ。
さっさと帰れなのですわ。」
手でしっしと払う仕草をしながら強めに言い放った。
「うるせぇ、来いってんだよ!」
男は声を荒げながら、京姫の腕を掴んだ。
瞬間、反発力が働き手が弾かれた。
ちっ
舌打ちする男に、
「そんな強く握れば反発されるなのですわ。
街中で暴力行為が出来ない事くらい知っているなのですわ?」
やれやれ、って感じの呆れ声で京姫がたしなめた。
※"UFT"内では闘技場以外で暴力行為が出来ないようになっていて、痛みも発生しない。
「それに、そんなに騒ぐと注目されるなのですわ。」
2人の騒がしいやり取りは周りから注目されていた。
「このままだと警備員アバターが来るなのですわ。
そうなるとあの女がどうなるか、分かってるなのですわ?」
男は京姫の言葉の意味を理解し、怯んだ。
「あの女に伝えるなのですわ。
用があるなら自分で来いなのですわ。」
そう言い放ち、すたすたと歩き出した。
「待ちやがれ、クソガキ!」
叫んで追いかけようとした時、警備員アバターの姿が見え、男は慌ててその場から逃げ出した。
その様子を見ていた京姫は、
「やっぱり監視されてたなのですわ。
ほんとにうっとうしい、なのですわ。」
その場を離れながら呟き、
『はぁ、ち〜ねぇとる〜ねぇに見られてたなのですわ。
ちゃんと話さないとダメそうなのですわ。。』
覚悟を決めつつ、次の店に向かった。
(3)
『京姫、絡まれてるんだよ。
あれって、、。』
店の陰から京姫の様子を伺っていた さくら に、
「例の女の〜仲間なんやろな〜。」
ひまわり が声を掛けてきた。
「ななな!?」
驚いて叫びそうになるのを、慌てて口を押さえ込んだ。
「る、る〜ちゃん、すごくすっごくすごく驚いたんだよ。」
「ごめんな〜。
もっちゃんを見かけたら〜京姫が見えたんよ〜。
それでそ〜っと近づいてもて〜ん。」
「危うく大声出しちゃうとこだったんだよ。」
ちょっとぷんすかしながらも京姫の様子からは目を離さなかった。
「あ、危ない!」
京姫が腕を掴まれたの見て、小さく叫び飛び出そうとするのを、
「だいじょうぶやで〜。」
ひまわり が優しく抱き付いて押さえ込んだ。
「ちょ、る〜ちゃん!?」
抱きつかれて驚く さくら の目に男の手が弾かれるのが見えた。
「え、今のなに!?」
さくら が目をパチクリさせながら呟いた。
「もっちゃん、ちゃんと〜ルールブック読んでへんやろ〜。
街中では〜暴力あかんように〜なってんね〜ん。」
ひまわり の説明に、
「え、そうなの?」
素っ頓狂な声で返した。
「細かい事は〜また説明するわ〜。
それよりも〜。」
「京姫だね。」
2人が見ていると何事もなく京姫がすたすたと去って行ってしまった。
「前にちょっと聞いたけど。」
「ちゃんと〜話さんとあかんな〜。」
「そうだよね。
言いにくいかもだけど、ちゃんと教えてもらいたいよ。」
「そやな〜。
あとで〜ちゃんと聞こか〜。」
「うん。」
2人は京姫の過去を受け止める覚悟を決めた。
これから3人でチームになる。
その為には絶対に必要だと思っていた。
そんな少し張り詰めかけた雰囲気を、
「ほんなら〜和菓子よろしくやで〜。
うちは〜次のお店に行くわ〜。」
ひまわり がしっかり打ち砕き、そそくさと駆けて行ってしまった。
「もう、る〜ちゃんはぁ。。」
ため息混じりに呟くも、クスっと笑いながら、
「そうだよね。
甘い物食べながら、軽い気持ちで話した方が良いよね。
よし!」
ひとり言ちると、さくら も目的のお店に向かって行った。
如何だったでしょうか?
スフレの過去に迫る第2戦。
これからどうなっていくのか?
楽しみにして頂けたら嬉しいです。
次回は2/8の20時更新予定。
よろしくお願い致します。




