第1戦:さくら、挑みます!(46)
第1戦の46を公開します。
1日遅れ、申し訳ありません。
お待ち頂いていた方々、お待たせ致しました。
今回はひまわりに何があったのか?な話です。
大幅に書き直した為、遅くなってしまいました。
楽しんで頂けたら嬉しいです。
(16)
「ここ〜どこやろ〜。」
目を覚ました ひまわり はカーテンに仕切られた知らない場所のベッドで寝ている事に気付いた。
そして、母が居る事に。
「まま〜ここどこ、、。」
体を起こそうとして右腕が動かない事に気付いた。
そしてここが病院で、ケガをした事を思い出した。
ひまわり が目を覚ました事に気付いた母が、
「目が覚めたのね。
何があったか思い出せる?」
問い掛けた。
問われ自分の右腕を見た。
肘の少し上から手首までがギプスで固められていた。
手をにぎにぎ動かしてみたが、特に痛みは感じなかった。
右腕以外は大丈夫のようだ。
そして、記憶を遡る。
朝、"UFT"から戻り、キッチンの母に朝の挨拶をした。
買い忘れていたからと母に頼まれ、コンビニにパンを買いに行った。
コンビニに着き、ちょっと雑誌コーナーを見ようと3歩ほど動いた時、後ろで大きな音がした。
直後、突き飛ばされたような感覚の後、前に飛ばされた。
前に出ていた右腕に全体重が掛かり、肘の辺りで変な音がして、もの凄い痛みを感じた。
倒れ、痛みに苦しんでいたら右肘を踏まれ、さらなる激痛で意識を失った。
覚えているのはここまでだった。
その後、治療された事はおぼろげに覚えていた。
そして今。
「覚えてるんは~こんな感じや~。」
母に伝えた。
「よかった、事故の時の記憶はしっかりしてるわね。
治療してる時、ぼうっとしてたから心配だったのよ。」
ひまわり は右腕を部分麻酔されたが、麻酔の耐性が弱かったようで、目を覚ましたものの、少しぼおっとしたいた。
体の状態を答え、治療された後、眠ってしまっていた。
元気な様子を見て安堵している母に、
「それで~何があった~ん?」
ひまわり が尋ねた。
「あなた、事故に巻き込まれたのよ。
車がコンビニに突っ込んだんだって。
その話だと、少し遅れてたら大ケガじゃ済まなかったかもしれないわね。
それぐらいのケガですんで、ほんと良かったわ。」
母の説明に、
「そやったんか~。
それで~ここどうなったんやっけ~?」
納得し、右腕を指差して尋ねた。
治療されている時に聞いたような気がするが、覚えていなかった。
「肘の脱臼で、全治2週間くらいだって。」
「うう~右手使えへんのは~不便やな~。。」
ひまわり は右利きなので、しばらくかなり不便な状態になる。
その思いが表情を曇らせた。
「それじゃ、先生に報告して、帰る手続きしてくるわ。」
そう言って立ち上がり、囲っていたカーテンを動かした時、時計が ひまわり の目に入った。
12時30分
「12時半か~。
お昼過ぎてるや~ん。」
ひまわり は呟きながら、何かひっかかっているのを感じた。
何か忘れているような。
何か。
「ああ~!」
突然大きな声を出してしまい、慌てて口を押さえた。
その声に驚き、
「どうしたの?
何かあったの?」
母が焦り声で尋ねた。
「うち~13時に~さくらちゃんと~待ち合わせてて~ん。」
ひまわり の言葉に焦りを感じ、
「その待ち合わせは、重要なの?」
問い掛けた。
「ものすご~く重要なんや~。」
「絶対に行かないとダメなのね?」
「うちが行かんと~さくらちゃんが~めっちゃ困るんや~。」
「目が覚めたら帰っていいと言ってたから、すぐに手続きして帰りましょ。」
「まま、おおきにや~。」
お礼を言う ひまわり に、
「ちょっと行ってくるから待ってて。」
声を掛け、医師への報告と会計を済ませる為、急いで出て行った。
母を見送った ひまわり は さくら に連絡しようとスマホを探した。
けれど、見つからなかった。
どうやら部屋に置いてきてしまったようだ。
「どないしよ~。
さくらちゃん、心配してるやろな~。。」
連絡する手段がなく、気持ちばかりが焦る。
時間だけがどんどん過ぎていく。
母が全ての手続きを終え、家に帰り着いたのは14時を少し過ぎた頃だった。
自室に入った ひまわり は机の上のスマホを取り上げ、左手でもたつきながら操作した。
「ああ~、もっちゃんから~いっぱい連絡きてる~。
急がな~。」
すでに試合が始まっている時間だ。
さくら が苦戦している事は間違いない。
心配させてしまっている事も影響しているかもしれない。
ひまわり はゲーム用のコンピュータ端末の電源を入れ、エルドメットをつかんでベッドに上がった。
左手だけだとなかなか大変だったが、何とか装着して、寝転がった。
起動完了の音がして、バイザーにメッセージが表示された。
「接続~!」
インターネットへの接続を開始する指示語を発した。
ヒュイーーーーーン!
小さな駆動音が響き、エルドメットのバイザーに正常に接続された事を知らせるLEDが点灯し、
「だいびんぐ~!」
”UFT”に入る指示語を発した。
意識がゲーム世界に入っていく。
目を開くといつものログインポイントに着いていた。
「時間表示。」
指示語を発し、時間を確認する。
14時12分
「あか~ん、急がんと~。」
そう思いながらも、どうすればいいか直ぐに思い付かない。
どうすれば闘技場に行けるのか?
「そうや~。」
思い付き、
「ム~ブ~、とうぎじょ~、い~ランク~!」
年間購入している自席に移動した。
突然観客席に現れたひまわりに周りの観客がざわついた。
のを無視して、急いで闘技場に行ける階段に向かって駆け出した。
『もっちゃん、すぐ行くで~。』
闘技場に繋がる扉の所に辿り着いた。
が、扉は開かず、目の前に"照合中、しばらくお待ち下さい"とメッセージが表示されている。
闘技場に入る権限があるか調べられているようだ。
程なく、
"さくらもち のセコンド、ヒラソル。確認が完了しました。解錠します。"
とゆうメッセージの後、扉のロックが解除された。
扉を開けた ひまわり が、
「もっちゃ〜ん、お待たせや〜。」
叫びながら闘技場に駆け込んだ。
如何だったでしょうか?
ひまわりをどうやって遅らせるか悩んだ結果、こうなりました。
どう、でしたか?
ひまわりは京都弁っぽいしゃべり方をしていますが、母は普通です。
ひまわりのしゃべり方は京都弁を使っていた祖母の真似で、えせ京都弁だったりします。
次回はさくらVsフィナス戦。
多分、2回更新分くらいになると思います。
次回は月曜の13時更新予定。
よろしくお願い致します。




