第1戦:さくら、挑みます!(43)
第1戦の43を公開します。
更新遅れ申し訳ありません。
なんとか1時間繰り上げられました。
お待たせ致しました
さくらVSファイヤカニバル戦です。
いい感じになったと思います。
楽しんで頂けたら嬉しいです。
(11)
〔MC〕「2回戦もー、Bブロックに突入だぜー!
今日のバトルはー、残り2戦だー!
観客達、盛り上げてくぞー!」
しゃべ九郎の煽りに、
うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!
まだまだ熱気に満ち溢れている観客が大歓声を返してくる。
〔MC〕「それじゃー11戦目、いっくぜー!
まずはこの漢ー、燃える鉄拳ー、ファーイヤカニバール!」
うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!
観客から歓声が上がる。
主に筋肉男からだけど。。
そんな濃い声援を背に受けながら、ファイヤカニバルが闘技場に上がった。
黒い道着に黒帯、そして両腕に黒い武具を装着している。
>説明しよ~。
>あ、突然どうも~、お久しぶりの~謎の解説さんやで~。
>”UFT”のバトルについて~ちょっと補足や~。
>バトルでは~武具の使用が許可されてんね~ん。
>ファイヤカニバルさんの~特殊な手袋や~アギュリンさんの~シルクハットや光学迷彩服とかの事や~。
>けど~銃みたいな飛び道具は〜ご法度なんや~。
>合法なんわ~お店で購入出来るんやで~。
>オ~ダ~メ~ドも出来るけど~めっちゃ高額ねんて~。
>ほな、またな~。
身長180センチ、筋肉野郎のファイヤカニバルが右腕を振り上げて観客の声援に答えた。
〔MC〕「そして対戦者はー、初戦での豪快な技でファンが激増ー!
最速姫ー、さっくらもちー!」
きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
観客(主に若い女の子)が黄色い歓声を上げた。
アギュリン戦で見せた決め技の豪快さに、年の近い娘たちのファンが激増していた。
さくら と ひまわり が初戦の時と同じように手を繫いで現れ、セコンドスペースと闘技場に分かれた。
さくら が闘技場に上がりお辞儀すると、
きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
またも歓声が響きわたり、照れながら小さく手を振って答えた。
「ふん、軟弱な!」
自分に黄色い声援がほぼ無い事に不満を感じながら、さくら に苛立ち気味の声を掛けた。
「軟弱、ですか?
たしかに体は柔らかいですよ。」
照れ笑いながら天然ボケる さくら に、
「くっ、いい気になるのも今のうちだぞ。
お前、速いのが自慢らしいな。
ま、どれだけ速かろうと、俺の力で逃げる間もなく瞬殺だがな。」
怒気を含んだ声でまくし立てた。
「えっとぉ、うるせぇぞ力バカ。
お前の攻撃なんて当たらねぇよ。」
そんなファイヤカニバルを さくら が棒読みで挑発した。
ファイヤカニバルが顔を真っ赤にして、
「てめぇ、ぶっころっ!」
怒りをぶつけてきた。
『る〜ちゃん、これでいいんだよね?』
『おっけ〜やで〜。
え〜感じに〜沸騰してるわ〜。』
ひまわり の作戦にハマりファイヤカニバルは完全に冷静さを失っていた。
『これで最初から〜アレ使っててくるで〜。
準備しといてな〜。』
『うん、大丈夫。
それじゃ作戦通に。』
そんなやり取りをしていると、
5、4、3、2、1、ファイッ!
電子音声が試合の開始を告げた。
と同時に、
「地震拳!!!」
右拳を床に叩きつけた。
〔MC〕「おおーっとー、ファイヤカニバル選手いきなり大技だー!」
グラグラグラグラ
装着している武具が超振動で床を震わせ、立っていられないくらいの地震を発生させた。
※闘技場の床は破壊出来ないようになっているが、威力によって揺れるようになっている。(影響は闘技場の床のみ)
そして揺れに足を取られて動けなくなっているであろう さくら に目を向けた。
が、居なかった。
〔MC〕「闘技場がー、震度7クラスの揺れに襲われてるぞー!
しかーし、さくらもち選手は飛んでいるー!」
トン
肩に軽い重みを感じる。
床に拳を付けて止まっていたファイヤカニバルの肩の上に さくら が立っていた。
さくら は速度を上げ、揺れる前に飛んでいたのだ。
「なん、だと。」
驚愕し、振り落とそうとしたが、体が金縛りにあったように動かなかった。
〔MC〕「なんと さくらもち選手がー、絶妙のバランスでー、ファイヤカニバル選手の肩に乗ってるぞー!
凄いバランス感覚だー!」
さくら の動きに観客は言葉なく注視し、しゃべ九郎の言葉だけが響き渡っている。
「わたしの事なんて、気にしてませんでしたよね。
ちゃんと下調べしないとダメですよ。」
言いながら頭に座るようにしゃがみ、膝で頭を挟むと、
ゴキン!
ファイヤカニバルの頭ごと、思いっ切り体を捻った。
〔MC〕「おおー、これはエッグい攻撃だー!
ファイヤカニバル選手ー、リアルなら首が折れてたぞー!」
「ぐぁぁ!」
首を折ることは出来ないが、かなりのダメージとなり、ファイヤカニバルのHPが1/3程削られた。
立ち上がろうとするファイヤカニバルの前に さくら が立っていた。
両手を優しく頭の上に置き、抑え込みながら両膝でファイヤカニバルの顎を蹴り上げた。
「ごふっ!」
そのまま両足を振り上げ、頭を台にして倒立し、膝を振り下ろしてファイヤカニバルの顔面に両膝蹴りを入れた。
〔MC〕「さくらもち選手の連続攻撃だー!
これまたエッグいぞー!
可愛いのに容赦なしだぜー!
そしてファイヤカニバル選手ー、かーなりHPを削られたぞー!
こっのままー、何も出来ずに敗退かー!」
顔面や顎、鳩尾等は急所に設定されていて、受けるダメージが多くなる。
さくら の攻撃は急所を狙ったので、ファイヤカニバルに与えたダメージは大きくHPの残量が2/5くらいになっていた。
『ここまで減らしたらオ〜ケ〜や〜。
いけるで〜。』
脳内に ひまわり の声が響いてきた。
必殺技でファイヤカニバルのHPを減らせるのは半分くらい。
それが ひまわり の計算だった。
残り半分以下。
これで決まる。
さくら はファイヤカニバルから距離を取った。
その時、
「うぉぉぉぉぉ!!」
ファイヤカニバルが無理な体勢から走り出し、さくら に迫った。
予想以上に速い。
「うっぉぉぉぉぉ、火炎拳!!!」
〔MC〕「おおっとー、ファイヤカニバル選手の反撃だー!
右の拳が燃え上がるー!」
※炎はただの効果です。武具が炎のCGを見せているだけです。
『バックジャンプ〜!』
ひまわり の声が脳内に響く。
さくら は両腕で防御し、当たった瞬間に後ろに飛んだ。
〔MC〕「ファイヤカニバル選手の攻撃がー、さくらもち選手を吹っ飛ばしたー!」
たしかに派手に飛んでいる。
けれど、ファイヤカニバルは拳に伝わる感触に違和感を感じていた。
「当たった、のか。」
そして、吹っ飛んでいった さくら が着地した瞬間、
『速度増加、レベル10!』
消えた。
「な、、。」
ファイヤカニバルは何かを言おうとしたが、
ゴン!
ゴス!
そんな時間はなかった。
〔MC〕「吹っ飛んでいた さくらもち選手がー、決めたー!
RJN炸裂だー!」
しゃべ九郎が興奮気味に叫んだ。
そして、
うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!
観客が湧き上がった。
如何だったでしょうか?
燃える筋肉野郎が。。
次回は閑話。
月曜の13時に更新予定。
よろしくお願い致します。




