第1戦:さくら、挑みます!(37)
第1戦の37を公開します。
2時間遅れ、申し訳ありません。
使っていたキーボードが壊れてしまい、スマホでの入力に余計な時間が掛かってしまいまして。。
そんな今回は試合を待つさくらとひまわりの話です。
2人の思いを感じて頂ければ嬉しいです。
(2)
「は、はじまりましたよ、る〜ちゃん。」
目をキラキラと輝かせて大型モニターを見つめながら さくら が声を掛けた。
「今回も〜しゃべ九郎さん、ノリノリやな〜。」
ひまわり は第1回も見ているので、さくら 程テンションは上っていなかったが、それでも楽しみなのは変わらず、にこにこしながら画面に見入っていた。
「もっちゃん、緊張してるやろ〜。」
さくら の雰囲気に緊張感を感じ、ストレートに突っ込んだ。
「そうなんだよぉ。
もう、めっちゃ"どきどきライジング"なんだよぉ。
世界大会の時でもこんなに緊張しなかったんだよぉ。。」
さくら がまくし立てた。
その時、
〔MC〕『そしてそして、ファイナルはーーー、ピンクの旋風ーーー、さくらもち選手だー!
美味しそうな名前だけど、最近の活躍には目を見張るもんがあるんだぜー!
なんと、トップ1のスフレ選手に本気を出させちまったんだ。
ダークホースの最速姫の速さに置いてかれるなよー!』
スピーカーから しゃべ九郎の注目選手の紹介が聞こえてきた。
「え!?」
突然、自分の事を話題にされ、
「いいい、いま、わわわ、わたしのこと、いってまし、た?」
聞こえてきた内容に驚き、声を震わせながら ひまわり に尋ねた。
「せやな〜、めっちゃ注目されてんな〜。」
さらっと返す ひまわり に、
「えええ、どうして〜!?」
さくら が涙目で問い掛けた。
「そらな〜あのスフレちゃんに〜本気出させてもたからやで〜。」
スフレちゃんな〜"Eランク"に落ちてからは〜本気だしてへんかったんよ〜。」
「えっ!?スフレちゃんってランク落ちしてるの?」
「ようしらんのやけど〜"Cランク"に上がる寸前までいってたのに〜"Eランク"に落ちてもたんやて〜。」
「"Eランク"に落ちたって事は、ポイントが0になったって事だよね?」
「そうなるな〜。」
「いったい何が、、。」
などと自分の事そっちのけになっている さくら に、
「考えても〜しゃ〜ないで〜、最速姫さ〜ん。」
ひまわり が しゃべ九郎が言っていた2つ名で呼び掛けた。
「うう、その呼ばれ方、なんか"てれてれバーニング"だよ〜。。」
「そんな呼び名〜付けて貰えるくらい〜強くなったって事やで〜。」
「そ、そうですね。
優勝ねらってるのに呼び名くらいで、で、、やっぱり"てれてれバーニング"ですぅぅ。。」
呼ばれ慣れない2つ名に顔を真っ赤にして照れまくっている さくら に、
「突然やけど〜もっちゃんにプレゼントがあるんや〜。」
ひまわり が"ユーザーパネル"を操作して、リボンが掛かった小さな箱を出し、渡した。
「これは?」
不思議そうな表情で受け取った さくら がリボンを解き、箱を開けると中には3枚のカードが入っていた。
それは衣装カードだった。
「それな〜うちがデザインした〜もっちゃんの試合用衣装やで〜。
うちからの〜本戦出場のお祝いやで〜。」
「な、なんで、、?」
「うちな〜リアルやと口下手で〜人と話すん苦手なんよ〜。」
「それで、いつも1人で本を読んでたんだね。」
「そうなんよ〜。
けど〜もっちゃんと知り合って〜友達になってくれた〜。
それが〜すごくすっごくすごく〜嬉しかったんよ〜。」
ひまわり が目を潤ませながら、さくら の口癖を混ぜて思いを打ち明けた。
「そんなの、わたしだって同じだよ。
誰にも言えなかった"格闘技好き"を共有出来る友達が出来て、こうやって大会の本戦に出られてる。
それって、る〜ちゃんが居てくれたからだよ。」
さくら の目から大粒の涙がこぼれ落ちた。
「それに、わたし、何も返せないよ。」
「ほんなら〜大会優勝で〜返してもらおかな〜。」
ひまわり の高い報酬希望に、
「わかった。
優勝でお返しするよ。」
さくら が決意を新たにした目で ひまわり をしっかり見つめながら答えた。
「それじゃ〜着てみて〜。」
ひまわり に急かされ、さくら がカードの衣装情報をパーソナルデータに登録した。
登録された衣装を選択し、着替えを済ませた さくら を見て、
「めっちゃかわえ〜で、もっちゃん。」
ひまわり があまりの可愛さに顔を綻ばせながら呟いた。
衣装はレオタードをアレンジしたもので、長袖の白いレオタードの胸の下から左右1/3と背中に桜の花を散りばめ、前を少し開けた腰回りと肩回りに淡いピンクのひらひらフリルが付いていた。
足には桜色のフラットソールで足首がゆったり目になっているショートブーツに膝上までの白タイツ。
手には桜色のバトルグローブを付けていた。
「すごくすっごくすごく可愛いです!」
姿見に映した自分が着ている衣装の可愛さに歓喜の声を上げた。
「これ、る〜ちゃんがデザインしたんだよね?」
「せやで〜。
もっちゃんを〜可愛くしよ思って〜めっちゃがんばったんよ〜。」
「ありがとう、ほんとに嬉しい。
こんなの貰っちゃったら、絶対負けられないんだよ。」
さくら の思いがさらに増し増しになった。
そんなやり取りをしている間に1戦目が終わり、2戦目が始まっていた。
大会は1試合が通常より長く、15分設定されている。
インターバルを10分挟むので、6戦目の さくら の試合は少し先になる。
ひまわり の解説を聞きながらの試合観戦は進んでいき、重要な試合が始まった。
5戦目。
ファイヤカニバルVS立真輝刃
さくら が勝ち上がれば、次に対戦するのはこの試合の勝者になる。
ひまわり の解説にも熱が入る。
激戦の末、勝ったのはファイヤカニバルだった。
如何だったでしょうか?
さくらの試合衣装、絵が上手かったら書きたいのですが。。
想像で補完して頂ければ。
そして次回は試合を見ているもう1組の話です。
楽しみにして頂けたら嬉しいです。
次回は月曜の13時更新予定。
よろしくお願い致します。




