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第1戦:さくら、挑みます!(34)

第1戦の34を公開します。

さくらVSスフレの試合後の一幕です。

決意したりゆるんだしてます。

楽しんで頂けたら嬉しいです。

(8)


「え〜試合やったわ〜。」


観客席で試合を見ていた ひまわり が満足そうにつぶやいた。


『もっちゃん、がんばった〜。

 いろいろ確認出来たし〜これから会議やな〜。』


今の試合で確認出来た事はトーナメントに参加し、勝ち上がるのに有益ゆうえきな情報だった。

これで"必殺技あれ"を完成させる事が出来る。

そう思うと ひまわり の顔が自然とほころんだ。


『ほな部屋にもど〜、、る前に"がんばったで(しょ〜)"買っ(こう)てこか〜。』


そんな事を思い付き、立ち上がると、


移動(ム〜ブ)、街、エリア(ファイブ〜)。」


移動の指示語コマンドを発し、消えた。


(9)


「んっ。」


少し顔を赤らめながら、京姫スフレが倒れている さくら に手を差し出した。


「ありがとうございます。」


さくら がその手をにぎると、引き起こされた。

京姫スフレちからを借りて立ち上がりながら、自分より小さいのにパワーはかなり上だと感じられた。

お互い、既に試合のダメージは失くなっていた。


「わたくしに本気を出させたのはめてあげるなのですわ。」


京姫スフレが目をらし気味に、ちょい照れまじりで話し掛けてきた。


「ありがとうございます。

 すごくがんばりました。」


にこにこしながら答える さくら に、


「調子に乗るんじゃないなのですわ。

 やっとわたくしの足元くらいなのですわ。」


そっぽを向きながら返した。


「それで、あなた2回大会トーナメントに出るなのですわ?」


京姫スフレネイビーに聞いて知っていたのだが、知らない振りをしてたずねた。


「その、つもりです。」


決意に満ちた目で京姫スフレを見つめながら、さくら が答えた。


「それは良かったなのですわ。

 今日の試合、何かを試していたようなのですわ。

 それが上手くいけば、わたくしに勝てるなのですわ?」


京姫スフレが何かを期待するような目を さくら に向けながら問い掛けた。


「勝てる、って思ってます。」


答える さくら の目に迷いはなかった。


「それは楽しみなのですわ。

 わたくしは決勝で待ってるなのですわ。

 勝ち上がってきなさいなのですわ。」


さくら が本選に出場出来たなら、闘うのは決勝戦。

そうなるようになっている。

京姫スフレの思いに答えるように、


「必ず、たどり着きます。

 そして、勝ちます。」


さくら もありったけの気持ちをぶつけた。

その言葉に少しだけ表情をやわらげた京姫スフレが、


「がっかりさせるんじゃないなのですわ。」


さくら に期待のこもった声を掛け、小さく手を振ると背を向け、闘技場を下りていった。

その背中に頭を下げ、


「必ず、決勝で。」


呟いた。

顔を上げ、闘技場を下りようとした さくら にも大きな声援が降り注いでいた。

京姫スフレを本気にさせたその実力を観客たちは認めていた。


また”UFT”を楽しませてくれる選手が現れた事に、大いなる期待を掛けていた。


「さくらもち、トーナメント出場楽しみにしてるぞ!」

「さくらもちちゃん、期待してるよ~!」

「予選落ちするなよ~!」

「がんばってね~!」


声援に頭を下げて答え、さくら は闘技場を後にした。


(10)


「もっちゃん、おかえり〜。」


出迎える ひまわり の声に、


「る〜ちゃん、ただいま〜。。」


少し疲れ気味の声で さくら が返した。


「やっぱりお疲れやな〜。

 そ〜思う(おも)て〜甘い物(スイ〜ツ)買っ(こう)といたで〜。

 "がんばったで(しょ〜)"やで〜。」

「さっすが、る〜ちゃん。

 "がんばったで賞(スイーツ)"、嬉しすぎですぅ。」


さくら は疲れも吹っ飛んだ、って感じの満面の笑顔でテーブルに用意されていた甘味スイーツをひとくち食べた。


「おいひ〜よ〜。」


その美味しさに顔がとろけた。


「こへぇは?」


むぐむぐしながら問い掛ける さくら に、


「これは〜"ム〜トゥオ"〜和風ケ〜キ屋さんの〜"黒蜜くろみつきな粉白玉(しらたま)わらびもちすぺしゃるパフェ"やで〜。」


ひまわり が得意気とくいげに答えた。


「なんか、すごくすっごくすごいです。」

「せやろ〜。

 これ、めっちゃ豪華で〜美味しいんよ〜。」


言葉を交わしたのはここまでだった。

2人は無言で、一心不乱すごいいきおいで食べ切った。


「ああもう、にこにこハッピーですぅ。」

「ほんま〜しあわせや〜。」


幸せ気分満開になった。

そして、


「それで〜感触はどうやった〜?」


ひまわり が話し掛けた。


「まず、速度増加スピードアップは使えると思う。

 でも、本気の時のスフレちゃんは"8"と同じくらいの速さだった。」

「さすがやな〜。

 "8"の速さ〜出せるんや〜。」

「でも、"10(マックス)"には反応出来てなかったよ。」

「みたいやな〜。

 ま〜それ以前に〜制御せいぎょ出来てへんけどな〜。」

「うう、やっぱそれが課題だよね。」

「けど〜制御出来たら〜"あれ"を完璧かんぺきに決めれるで〜。」

「そうだね。

 本戦から使うとしても、時間はたっぷりって訳じゃないよ。」

「明日から〜メニュ〜考えて〜特訓やな〜。」

「うん、がんばるよ。

 だから る〜ちゃん、協力サポートお願いするね。」

「まかしとき〜。

 2人で〜優勝目指そ〜。」


「「お〜〜!!」」


2人の決意の声が重なった。

それから戻る(ログアウト)する時間まで、試合の事や、京姫スフレの技の元になっている映画「拳精けんせい」の事などを楽しくおしゃべりし続けた。

如何だったでしょうか?

強敵との一戦を終え、決意も新たにトーナメントに挑む事になるさくら。

考えている必殺技とは?

もうしばらく特訓編続きます。

次回は月曜の13時更新予定。

よろしくお願い致します。

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