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第1戦:さくら、挑みます!(33)

第1戦の33を公開します。

さくらVSスフレの後半です。

本気になったスフレの実力は?

楽しんで頂けたら嬉しいです。

一歩いっぽ踏み出した京姫スフレ一瞬いっしゅんで間合いを詰め、さくら の目の前に現れた。

京姫スフレ手刀しゅとうが さくら ののどを狙う。


『速いです。

 でも、、。』


さくら には京姫スフレの動きが見えていた。

両足のつま先で床を押すようにちからを込め、軽く曲げていた膝と足首を伸ばすちからで少しだけ後ろに飛び下がり、左足で着地した瞬間、


速度増加スピードプラス、レベル8。』


加速し、思いっきり右方向に飛んだ。

けれど、その速さと動きに京姫スフレが付いてくる。


片足着地で前後左右に無作為ランダムに方向を変えながら高速で移動する さくら を、余裕の笑みを見せながら京姫スフレが追ってくる。


『振り切れないです。

 さっきはこの速さだと見えてなかったはずなのに。』


あせり、さらに速度を上げようとした さくら の腕が、


がしっ


京姫スフレつかまれた。


「しまった。」


さくら の動きが強引に止められた。


「動きがざつなのですわ。

 この程度の速さが制御しきれないなのですわ?」


あきれ声でつぶやいた京姫スフレの腕が さくら の腕に絡み付き、手刀しゅとうのどを突いた。


がはっ


さくら が苦悶くもんの声を漏らす。

のを気にもせずに京姫スフレふところもぐり込み、さくら の鳩尾みぞおちひじをめり込ませ、両手の平を合わせた手刀しゅとうを作り、胸の間(心臓のあたり)に突き入れた。

さくら がえきれずに吹っ飛び、尻餅をついた。

そして、HP(ヒットポイント)が25%分削られた。


せきき込みながら立ち上がる さくら を京姫スフレが余裕の表情で見つめている。


「い、いま、のは、”蛇拳じゃけん”、ですね、、。」


さくら が苦しげな声で問い掛けた。


「あら、知っていたなのですわ。

 なら、これはどうなのですわ?」


答えた京姫スフレがダメージが抜けきらず、息をあらげている さくら に攻撃を仕掛けた。


高速で近付き、両手を猫手ねこてにして胸下を強打。

さくら は吹っ飛ばされながらも、なんとか踏みとどまる。

京姫スフレが両手をくちばしのように握り左右に広げた格好で さくら のあごを蹴りあげる。

った頭を上下ではさむようにつかみ、横に倒すようにひねってから、両手で顔を引っいた。


京姫スフレの連続攻撃で さくら のHP(ヒットポイント)は残り30%にまで減らされていた。


「"豹"、"鶴"、"龍"、"虎"の技の連続攻撃、ですね。

 まさか、五獣拳ごじゅうけんの、使い手だった、なんて。

 まるで、まるで、、。」


ダメージでふらついていたはずの さくら の雰囲気が変わった。


「まるで、何なのですわ?」


いやな雰囲気を感じながら京姫スフレたずねた。


「まるでジャッキー様みたいです。

 本物の"五獣拳ごじゅうけん"と闘えるなんて、感動、です。」


さくら が目をキラキラ輝かせ、満面の笑顔で答えた。


「いま、"ジャッキー様"って言ったなのですわ?」


今度は京姫スフレの雰囲気が変わった。


「あんたごときが、わたくしの"ジャッキー王子様"を気安く"ジャッキー様"とか言ってるんじゃないなのですわ!」

「え!?おうじさま??」


さくら がきょとん顔でつぶやいた。


「何なのですわ。

 なに変な顔してるなのですわ?」

「えっと、さすがに"王子様"は年の差的にどうなのかな、って。。」

「ううう、うるさいなのですわ!

 わたくしの理想にケチつけるんじゃないなのですわ!」


京姫スフレが顔を真っ赤にして怒り出した。

まだまだお子様だった。


「そ、そんなつもりは、ね。。」

「ダマるなのですわ。

 ぶっころ、なのですわ。」


京姫スフレの目が怒りの炎に変わっ(てるように見え)た、かと思うや、


ふっ


姿が消えた。

それは さくら が一瞬いっしゅん見失う速さだった。


さくら の両肩に激痛が走る。

京姫スフレの鶴のくちばししゅが両肩を突いていた。

その手が頭をはさんで抑え込み、ひざ、つま先が さくら の顔面、あごを続けざまに蹴り上げた。


手刀しゅとうのどに、猫手ねこて鎖骨さこつに、くちばししゅわきに、虎手とらてがお腹をX字に、こぶし鳩尾みぞおちに絶え間なく さくら にダメージを与えた。


さくら が膝から崩れ落ち、四つんいになった。

HP(ヒットポイント)は残り2%になっていた。


「よく耐えたなのですわ。

 だいぶ防御力が上がったようなのですわ。」


さくら を仁王立ちで見下みおろしながら、京姫スフレ高慢こうまんな声を掛けた。


「やっぱり、すごく強い、です。

 でも、まだやり残しがあるんです。」


言いながら、さくら がちからを振り絞って立ち上がった。


「いい根性なのですわ。

 それで、そんな状態で何が出来るなのですわ?」


立っているのがやっとに見える さくら に問い掛けた。

さくら はひとつ大きく深呼吸し、


「これが、最速マックスです。」

速度増加スピードアップ、レベル10!』


京姫スフレの目の前から、消えた。


「きえ」


完全に見失った。

と思ったら、


「た」


何かが体の横を通り過ぎる気配を感じ、


「なのですわ!?」


振り返った。


「いにゃぁぁぁぁぁ!!!」


さくら が変な声を上げながら転がって、自滅していた。


「いったい何だったなのですわ。」


京姫スフレが、やれやれって感じで さくら に近付いた。

自分で自分にダメージを与える事は出来ないので、


ゲシ!


京姫スフレが さくら のお腹をちからいっぱい踏み蹴って、引導いんどうを渡した。

そして、


WINNER(ウィナー)、スフレ!


電子音声が勝者の名前を高らかにげた。

如何だったでしょうか?

まぁ、思われてる通りです。

スフレの技は完全に作者の趣味です。

上手く表現出来たんじゃないかと。

あと、観客は遠見と動体視力強化が付与されてるので、速くても見えてます。

闘ってる選手には付与されません。

選手も観戦している時は付与されます。

次回は金曜の13時更新予定。

よろしくお願い致します。

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