第1戦:さくら、挑みます!(32)
第1戦の32を公開します。
久しぶりのバトルです。
さくらVSスフレ。
熱く可愛く闘ってます。
楽しんで頂けたら嬉しいです。
(7)
「逃げなかった事、褒めてあげるなのですわ。」
相変わらずの上からな物言いに、
「ちょっと確認しておきたい事があったんです。
スフレさんくらい強ければ見える。
そう思ったので、全力でぶつからせて貰います。」
さくら が京姫をしっかり見つめながら答えた。
「わかったなのですわ。
あなたの本気、見せてもらうなのですわ。」
「よろしくお願いします。」
さくら はいつものようにしっかりとお辞儀をした。
「あなたに5分あげるなのですわ。
わたくしのHPを1/3以上削れたら、こちらの本気も見せてあげるなのですわ。」
「分かりました。
本気、出させてみせます。」
2人が互いの思いをぶつけあった時、試合開始のカウントダウンが始まった。
5、4、3、2、1、ファイッ!
「いきます!」
カウントダウンの終了に合わせて さくら が動いた。
『速度増加、レベル1。』
さくら が自身で決めた10段階の速度レベルの1(付加なし)で攻撃を仕掛けた。
右拳で京姫の顔面を狙う。
が、顔を動かしただけであっさり避けられた。
のは想定済みで、そのまま体を下げながら、曲げた右足を振り上げ顔面を狙う。
これも避けられる。
けれど、それは次の技に入る予備動作も兼ねていて、右手を床に付けて片手で倒立しながら足を前後に開き、左手を床に付きながら、くるくるっとプロペラのように体を回転させた。
前後開脚倒立捻り回転蹴り
といった感じだろうか。
さくら は2周回って左右4蹴りで京姫を攻撃した。
最初の攻撃が京姫の右頬を掠めたが、ダメージにはならなかった。
「面白い攻撃なのですわ。
でも、遅いなのですわ。」
京姫はやれやれ、といった感じの表情で さくら に声を掛けた。
「分かっています。
今のは準備運動です。
それじゃ、これならどうですか?」
『速度増加、レベル3。』
さくら が速度を2段階上げて、同じ攻撃を仕掛けた。
が、同じように避けられた。
「少し早くなったなのですわ。
でも、まったく同じ攻撃とかなめ過ぎなのですわ。」
「なめてはいないです。
今のも”布石”なので。
では、行きます!」
さくら が3度目の攻撃を仕掛けた。
『速度増加、レベル3。』
さっきと同じスピードで右拳で攻撃すると見せかけておいて、
『速度増加、レベル5。』
さらに加速し、前2回の攻撃と逆の動きで攻撃した。
京姫の反応が一瞬遅れた。
初撃の左拳が京姫の左頬を強打した。
「ぐっ。」
京姫が呻き声を漏らした。
が、直ぐに攻撃の意図を見抜き対処しようとしたが、さくら の攻撃スピードが想定以上の早さだったので、大きく後方に飛び下がった。
今の攻撃で京姫のHPが10%分減っていた。
「今のはなかなかの早さだったなのですわ。
このわたくしを下がらせた事は誉めてあげるなのですわ。
でも、見えない早さではないなのですわ。
次はない、なのですわ。」
「大丈夫です。
もっと楽しんで貰いますか、らっ!」
言い終わると同時に、
『速度増加、レベル7。』
さらに2段階上げて、京姫に向かって行った。
「消え、、がはっ。」
さくら の右膝が京姫の顎を蹴りあげた。
京姫がのけ反り、さらにHPが10%減った。
その時、京姫は、さくら が膝蹴りの後、自分の頭上を飛び越えて背後に移動しようとしている影を捉えた。
と同時に嫌な気配を感じた。
何かがくる。
そう感じ回避しようと考えた京姫の思考する速度より、さくらのスピードが勝っていた。
既に さくら が頭上を飛び越えながら前方宙返りし、着地と同時に後方宙返りして、両膝をのけ反って上を向いている顔面に落とそうとしているのが目に映った。
間に合わない。
さくら のスピードに付いていきけず、腕をXの形に交差させて防御するのがやっとだった。
それでも さくら の攻撃で5%のダメージを受けていた。
京姫のHPは1/4分削られていた。
「なかなかの早さ、なのですわ。
でも、ぎりぎり見えてるなのですわ。」
にっ
と京姫が不敵に笑って さくら を挑発している。
「なら、もっと早く動くだけです。」
さくら が負けじと言い返す。
そして、
「行きます!」
『速度増加、レベル8。』
京姫の目の前から さくら が消えた。
影すらも捉えられなかった。
その背後に さくら が現れ、突き飛ばされた。
突然の攻撃に対処出来ず、たたらを踏んでバランスを崩した京姫の前に さくら が居た。
「な!?」
対処出来ない。
そう判断した京姫は腕を顔の前で交差し、体を丸め防御の姿勢を作った。
そんな京姫の体に さくら が覆いかぶさり、頭が下の状態で腰周りを両腕で抱え込んで軽く床を蹴った。
そのまま体を丸めて、京姫を巻き込んだまま、高速で前転した。
「にゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
変な声を上げている京姫を20回程回って開放した。
目を回し、大の字で寝転がって動けなくなっている京姫を、飛び上がり空中で前方宙返りを2回転半回って勢いを付け"腹筋ボール"のように丸まった状態でお腹の上に落ちた。
「ぎゃふっ。」
京姫が潰されたカエルのような呻き声を上げた。
今の攻撃で京姫のHPの残量が50%になった。
体勢を整え、京姫に近付いてお腹を踏みつけた。
が、そこに京姫は居なかった。
さくら が突然吹っ飛んでいく。
今まで さくら が居た場所には京姫が仁王立ちしていた。
「そこまでの早さが出せるとは思わなかったなのですわ。
ここまでHPを減らされたのは久しぶりなのですわ。」
京姫の言葉を聞きながら さくら が立ち上がった。
さくら のHPが1/4程減っていた。
そして残り時間、5分。
「約束通り、わたくしの本気、見せてあげるなのですわ。」
突然、京姫の雰囲気が変わった。
「リミッターを解除するのも久しぶりなのですわ。
覚悟なさいなのですわ、さくらもち!」
「こここらが本番、とゆうことですね。
受けて立ちます!」
2人の思いが交錯し、京姫が先に動いた。
如何だったでしょうか?
さくらの本気がついにスフレを捉えました。
それを受け、本気になったスフレはどんな攻撃をするのか?
さくらは勝てるのか?
次回で決着が付く予定です。
どんなバトルになるのか?
楽しみにして頂けたら嬉しいです。
次回は水曜の13時更新予定。
よろしくお願い致します。




