第1戦:さくら、挑みます!(31)
第1戦の31を公開します。
今回は対戦相手のスフレ側の話。
彼女のさくらに対する思いとは?
な話です。
なぜ、さくらに固執しているのか?
楽しんで頂けたら嬉しいです。
(6)
「いい感じになってきたなのですわ。」
さくら のここ10戦の映像記録、特に4連勝した終盤の試合を中心にチェックしていた京姫が楽しそうに微笑みながら呟いた。
「アクロバティックで変則的な動き、とても興味深いなのですわ。
でも、まだまだ荒削りなのですわ。」
初勝利した試合以降、さくら の闘い方に変化が出てきたのを感じ、京姫は嬉しくなっていた。
このまま強くなれば、きっと。
そう思いながらも、もっと強くなってほしいと思っていた。
「やっと”当たり”にめぐり会えたようね。
今度は失敗しないようにしないとね。」
突然の背後からの声に驚く事もなく、
「”UFT”で直接来るなんて珍しいなのですわ、ネイビー。」
声の主に話し掛けた。
「この所、大会の準備で会いに行けてなかったから、寂しかったのよ~。」
猫なで声で背後から抱き付いてくる姉に、
「うっとうしいなのですわ。」
京姫は振りほどこうとはしないが、嫌そうな顔で呟いた。
「けど、ちょうど連絡しようと思ってたなのですわ。」
「だと思った、ってのも来た理由のひとつよ。」
「はぁ、見透かされてるなのですわ。」
「そりゃお姉ちゃんだからねぇ。
ちゃんと細工はしておいたわよ。」
そんな姉の根回しに、
「ほんと、悪い運営なのですわ。
でも、助かってるなのですわ。
その、あ、ありがと、なのですわ。。」
京姫は少し顔を赤らめながら、恥ずかしそうに小声でお礼の言葉を発した。
それを聞き逃さなかった姉が、
「ああもう、ほんと可愛いわ~。」
京姫の頭を撫で回した。
「だから、うっとうしいなのですわ。」
「いいじゃないの、これくらいは私へのご褒美だと思って諦めなさい。」
「うう、うざ、なのですわ。」
しょうがなく姉の熱重い愛を受け入れていると、
┏━━━━━━━━━━┓
┃対戦者:さくらもち ┃
┃対戦を承認しますか?┃
┃ [はい] [いいえ]┃
┗━━━━━━━━━━┛
無作為試合の対戦承認パネルが開いた。
相手は細工してあったので、当然”さくらもち”になっている。
「あら、いいタイミングね。」
姉の言葉を気にする事なく、京姫は[はい]に触れた。
少しの間。
そして、
┏━━━━━━━━━━━━┓
┃対戦者が承認されました。┃
┃ ┃
┗━━━━━━━━━━━━┛
相手が対戦を受け入れた事を示すメッセージが表示された。
「それで、どうするの?」
「さくらもち は大会に出るなのですわ?」
「この前、参加登録してきたわ。」
「なら、ちょっと本気だすなのですわ。」
京姫がニヤリ、としながら発した。
「やり過ぎないようにね。」
「さくらもちはそんなに簡単にはつぶれないなのですわ。」
京姫は さくらもち をかなり高く評価していた。
「大会までに、もっともっと強くなるなのですわ、さくらもち!」
なんだか熱く叫んでいる京姫に、
「それじゃ私は戻るわ。」
声を掛け、姉は仕事に戻っていった。
姉が居なくなり、
「あなたならきっと、仲間に、、なのですわ。」
京姫が本音を溢した。
”Dランク”で必要になる、相方。
前の相方は最悪だった。
あんな思いはもうしたくない。
だから さくら には強い思いがあった。
初めて対戦した時、確信していた。
さくら は強くなる。
姉が推しているから性格的にも大丈夫だろう。
「這い上がって来てほしいなのですわ。
だから、こてんぱんにするなのですわ。」
そんな強い思いを秘めつつ、京姫は試合用の衣装に着替え、時を待った。
そして、闘技場に転送された。
如何だったでしょうか?
スフレに何があったのか?はその内書く、と思います、多分。
そして次回から2回(多分)かけてさくらVSスフレのバトルです。
久々のバトル。
さくらの力はスフレにどれくらい通用するのか?
楽しみにして頂けたら嬉しいです。
次回は月曜の13時更新予定。
よろしくお願い致します。




