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第1戦:さくら、挑みます!(27)

第1戦の27を公開します。

今回は前回の話のひまわり視点の話です。

ちょっと、ひまわりの秘密がわかる、はず。

楽しんで頂けたら嬉しいです。

(2)


朝、”UFT”にログインし、森林公園でランニングしている さくら を見つけた。

いつも通りの自主トレをしている姿を、


「やっぱり~さくらもち ちゃんは~かわええな~。」


ひまわり(ヒラソル)はによによしながらながめていた。

観客ユーザに付与されている能力、望遠スコープを使って少し離れた場所から、


『自主トレの~邪魔じゃましたら~あかんからな~。』


なんて事を思いながら見ていたら、急に さくら がきょろきょろと周りを見回した。


『え~、バレてもたんやろか~?

 こんな~離れてんのに~。』


わたわたしていると、さくら は何事もなかったかのように何処かに転移して行った。


「ふ~バレてへんかったみたいや~。」


安堵あんどし、


「ほな~戻ろかな~。」


ひとりち、ログアウトした。

自室リアルに戻った ひまわり は制服に着替え、朝食を済ませると、


「いってきます~!」


声を掛け、眼鏡を装備して家を出た。

目が悪いわけではない。

ひまわり はすぐに赤くなってしまう顔を少しでも隠せるようにと、顔が半分くらい隠れる大きめレンズのダサいデカ眼鏡を装備しないと外出できない極度の人見知りだった。


家を出る時までは元気なのだが、一歩外に出ると出来るだけ存在を消すようにこそこそと目立たないように行動していた。

のだが、それが余計に目立たせている事に気付いていなかった。


「お、おひゃぉ~ごじゃ、ましゅ~。」


聞き取れないくらいの小さな声で、噛みながら挨拶するが、当然誰も気付いてはいなかった。

席にいてお気に入りのカバーを掛けた本を開き、読んでるを振りをしながら、


『さくら ちゃん、今日も~楽しそうやな~。』


日課の"さくら観察"を開始した。


さくら のそばにはいつも3人の友達がいた。


『あああ~どうしよ~。

 昨日は~あんなに気合い入れてたのに~無理かも~。。』


昨日の さくら の初勝利を見て盛り上がり、勢いにまかせて声を掛けよう。

いさんでいたのだが、


『ハ~ドル高すぎや~。

 でも~”UFT(あっち)”やと~朝くらいしか~居場所分からへんし~。

 現実こっちで~なんとかせな~。』


すでにぐだぐだ状態だった。


そして、ひまわり の戦いが始まった。

意を決して席を立ち さくら に近付いていき、


「あ、あにょ〜。。」


声を掛けようとするが、3人のガードを越えられず、すごすご席に戻る。

とゆう事を休み時間毎に繰り返した。

その度にじっと見つめてしまう。


「さくらちゃん、どうかしたの?」


きょろきょろと周りを気にしている さくら に友達の1人が声を掛けていた。


「ううん、何でもないよ。」


そんなやり取りに慌てて本に目を向ける。

なんて事をやっているうちに時間は過ぎて行き、ついに放課後になってしまった。

帰り支度じたくをし、


「さ、さよぉ、にゃら〜。」


小声で誰にともなく挨拶して、教室を後にした。


「は〜、ぜんぜんや〜。。」


つぶやきをこぼしながらとぼとぼと玄関に行くと、


「さくらちゃん、また明日。」

「さくら、ば〜い。」

「さくら、まったね〜。」


3人が挨拶し、


「さよなら〜。」


さくら に手を振りながら離れていった。


『そやった〜いっつもここで〜別れるんやった〜。』


眼鏡の奥の ひまわり の目が、


きゅぴ〜ん!


音を出して光った、ように感じた。


『今しかないわ〜。』


ひまわり はここが勝負どころと、なけなしの勇気を振り絞り近付いて行った。

さくら はスマホを確認しているようで動きが止まっている。

あと、1メートル。


くるっ


突然、さくら が向きを変えた。


『ええ〜、なんで〜〜!!』


心中しんちゅう大パニック。

こっちを向いた さくら と目が合った。

慌ててしまい、体が変な体制で固まった。

まるで"だるまさんがころんだ"で鬼に見られた時のような、不格好さが恥ずかしさを加速させ顔が赤くなっていく。


「ええ!?」

『ぬにゃ〜!?』


さくら が小さく驚き声を上げ、ひまわり が聞き取れないくらいの声で叫んだ。

けれど、ひまわり の固まり方がおかしかったようで、


「ふふっ。」


と小さな笑い声を漏らした。


『笑われてもた〜。

 どないしよ〜。

 分からへ〜ん。

 に、逃げな〜。』


思考が大パニック状態で逃げ出そうかとまで考えていた ひまわり に、


夏乃花かのかひまわりさん、ですよね?

 私に何か御用ごようですか?」


さくら が優しく声を掛けてきた。


『どないしよ〜。

 逃げれへんかった〜。

 声掛けられてもた〜。

 返事せな〜。』


声を掛けられマックス緊張状態の ひまわり が、


「あ、あにょ〜、、。」


必死に声を絞り出した。


『あああ〜やってもうた〜。』


頑張って声を出したものの、噛んでしまった。

顔の赤さが増し、わたわたしている ひまわり に、


「そんなに驚かないで。

 落ち着いて、ね。」


さくら が再度、優しい笑顔で声を掛けた。


『うう、きっと〜変なやって〜思われてる〜。

 ちゃんと話さな〜。』


思考もわたわたしてきているので、とりあえず、


こくこく。


と さくら を心配させないようにうなづいた。


『おちつけ〜。

 おちつくんや〜。


数回深呼吸して気持ちを落ち着かせ、


『よ〜し、うで〜。』


気合を入れて、


「さ、さきゅりゃもちしゃん〜お、おひゃなひがありましゅ〜!」


力強く、噛み噛みで言い切った。

如何だったでしょうか?

ひまわりがどんな娘か少し分かってもらえた、はず。

気に入ってもらえたら嬉しいです。

次回はさくらとひまわりが!?

楽しみにして頂けたら嬉しいです。

次回は金曜の12時更新予定。

よろしくお願い致します。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ひまわりちゃんも可愛いです! どのキャラも可愛く特徴あっていいなぁ。 読んでいて、嫌な感じの登場人物がいないのに 展開が平たんでないのが、作者さんの技量なんだと 感じます [気になる点]…
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