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第1戦:さくら、挑みます!(15)

第1戦の15を公開します。

今回から第3章です。

ゲームを始めたさくらはある事で悩んでいた。

その悩みとは!?

なところから始まる、修行編。

楽しんで頂けたら嬉しいです。

第3章


(1)


さくら が”UFT(ゲーム)”をプレイするようになって1週間。


「はぁぁ、全然勝てません。。」


ため息と共につぶやきが漏れた。


現在、戦績は31戦31敗。

まだ1度も勝てていなかった。


初日が1試合だけだったので、その後の6日間が日平均5試合。

無作為試合ランダムマッチのはずなのだが、同じくらいか下のレベルの相手と対戦した事がなかったのも原因のひとつだった。


どの試合も”すごく強い”とか”結構強い”とか”少し強い”とか様々だったが、何故か弱そうな相手には当たらなかった。

戦闘人形バトルアバターは少しづつレベルを上げ、今では”Eランク”の中くらいの強さまでなら勝てるようになっていた。

けれど、実戦ではまるで役立っていなかった。


さくら はソファーにぐで~っと体をあずけけながら、


「うう、どうすれば強くなれるのでしょう。。」


ちからなくつぶやいた。

戦闘人形バトルアバター模擬戦もぎせんをし、無作為試合ランダムマッチで実戦を経験した。

漫画で得た知識はある、と思っている。

けれど、それをどう使えばいいのか分からなかった。


実際、漫画を読むだけで強くなれるのなら、誰でも簡単に強くなれてしまうのだけど。。


そんな事を考えながら途方に暮れていると、


ピリリ、ピリリ、ピリリ


部屋のスピーカーから電子音が聞こえてきた。


「これはたしか、個人通話の着信音です。」


”ルールブック”の「部屋の使い方」に書かれていたのを思い出し、


「たしか、指示語コマンドは、、。

 あ、そうです。

 ”通話開始オープン”。」


通話を開始する指示語コマンドを発した。

さくら の指示語コマンドに反応し、回線が開くと、


「こんにちは、さくらもちさん。」


受付嬢ネイビーの声が聞こえてきた。


受付嬢ネイビーさん、こんにちは。

 お久しぶりです。」

「初期登録の時以来ですね。

 ”UFT”は楽しめていますか?」

「はい、すごくすっごくすごく楽しんでます。

 けど、全然勝てなくて、絶賛へっこり状態なのです。。」

※絶賛へっこり状態:すごくへこんでいる状態の事

「そうですね。

 31戦31敗だとそうなりますね。」

「もしかして、それで連絡して下さったのですか?」

「格闘技をやった事のない人には良くある事なのよ。

 そのまま止めてしまう人もいるので少しアドバイスを、ね。」

「強くなる方法があるのですか?」


さくら は目をキラキラさせながら、はずんだ声でたずねた。

もしあるのならどんな事でもやってやる、そんな気持ちだった。


「これはあなたのような初心者で、勝てない人にしか教えないのよ。

 街外まちはずれに森があるのは知っているかしら?」

「はい、知っています。きれいで大きな森林公園ですよね。

 まだ入った事はありませんが。」

「そこにあなたの”求めているもの”があるわ。」

「”求めているもの”、ですか?」

「それが何かは行けば分かるわ。」

「わかりました、行ってみます。

 ありがとうございました。」


さくら は元気に答え、声だけの相手に丁寧にお辞儀をした。


「何かあったらまた連絡するわ。

 がんばってね。」

「はい、がんばります!」

「それじゃあね。」

「はい、失礼します。」


お互いの締めの言葉で通話が終わった。

さくら から”やる気オーラ”があふれ出している、ように見える。


「うう、なんだかもう”どきどきライジング”です!」


はやる気持ちをおさえられず、大急ぎで部屋のすみの転送ポイントに立って、


移動ムーブ、街、エリア(エイト)!」


指示語コマンドを発した。

足元に青色に光る三重円が現れ、さくら が吸い込まれるように、消えた。


(2)


「はぁ、まさかここまでとは思わなかったなのですわ。。」


京姫けいきがため息と共につぶやいた。


わたくしったあと、30連敗もしているなのですわ。」

「まぁ、格闘技の初心者にはよくある事だわ。」


普通モードのネイビーがスピーカーしに話し掛けてくる。


「多分、それだけじゃないなのですわ。」


京姫けいきの神妙な声色に、


「何か気付いた事があるの?」


少し嫌な予感を感じながらネイビーたずねた。


「さくらもち の動きに違和感を感じるなのですわ。」

「違和感、ですか?」

わたくしった時から感じていたなのですわ。

 その後の試合を観て、はっきり違和感を感じたなのですわ。

 動きに”制限”を掛けているみたいなのですわ。」

「どうゆう事なの?」

「特に攻撃をける時に、一瞬動かなくなるなのですわ。

 う~ん、うまく説明出来ないなのですわ。」


京姫けいきは感覚的に感じた事を言葉に出来ないようだった。


「よく分からないけど、何か”かせ”があるって事よね?

 思い当たる事はあるけど、リアルにかかわる事なので伏せさせてもらうわ。」

「わかったなのですわ。

 でも、このままだとどうにもならないなのですわ。」

「多分、大丈夫だと思うわ。

 イベントが発動したら、その事も含めて解消されるはずよ。」


ネイビーの言葉に含めれた”ワード”が気になり、


「イベント、なのですわ?

 そんな都合のいいイベントがあるなのですわ?」


いぶかし気に京姫けいきが問い掛けた。


「あるのよ、特別なイベントが。

 名付けて、”師匠イベント”。」


得意気に答えるネイビーに、


「そんな”イベント”聞いた事ないなのですわ。」


いぶかしさ増し増しの声を掛けた。


「そりゃそうよ。

 これは弱いプレイヤーにだけ発生する”ルールブック”にも記載していないイベントだもの。」

「そんな特殊なイベントがあったなのですわ。

 どんなイベントなのですわ?」

「これは30連敗以上の勝てないプレイヤーへの救済措置なのよ。

 それに”場所”とゆう条件が加われば発動するわ。

 発動すると”師匠キャラ”が1週間、みっちり鍛えてくれるのよ。」

「それを さくらもち に発動させるなのですわ?」

「ええ、さっき種をいておいたわ。」

「ほんと、ずるがしこいなのですわ。」


あきれ気味ぎみ京姫けいきに、


「失礼ね、策士さくしと言ってほしいわ。

 これでどんな”化学反応”が起こるのかしら?

 ほんと楽しみだわ。」


ネイビーあやしさ満開の言葉に、


「さくらもち がどう変わるのかわたくしも楽しみなのですわ。」


京姫けいきも少し嬉しそうな声で同意した。


その頃、そんな2人の思惑おもわくどおりに さくら はイベントを発動させていた。

如何だったでしょうか?

ネイビーの思惑通りに動きだしたさくらに何が起こるのか?

楽しみにして頂けたら嬉しいです。

次回は金曜12時公開予定です。

よろしくお願い致します。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ネイビーさん、さくちゃんにこだわるのは 京姫ちゃんと、どういう関係にしたんでしょうか? [気になる点] なし [一言] 続けて楽しんで読ませてもらっています
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