表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖の島へいらっしゃい 〜花杜の守巫女見習いは大忙し  作者: と〜や
第一話 河童

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/23

11.宴の終わりは……

「ええっ、課題提出したのにまた未提出になってるー!」


 今日も今日とて山野辺家は平常運転です。

 昨日は河童さんと酒盛りしてるうちに酔っ払ったのか、気がつけば八日坊様に添い寝されててびっくりした。

 ちなみに陽平は朝帰り。

 全くもう……天狐様が一緒でなきゃ、しばき倒してるところよっ。

 未成年って自覚持ちなさーいっ!

 まったくもう。


 ところで。


『守巫女殿、水加減はこのくらいで良いのかっ?』


 なんて、うっきうきの口調でジョウロを傾けてるのは、河童さん。

 昨日はわたしがさっさと寝落ちしてしまうし、中には入れないしで慌てまくったそうな。

 ほんっとごめんなさい。

 わたしが一人きりになることなんか滅多にないから、ついついいつものつもりでいたのかなあ。

 河童さん、みんなが帰ってくるまではって、庭に陣取って見張っていてくれたらしい。

 ほんといい人、じゃない、いい河童だ。


 お酒にはどこまでも付き合ってくれるし、酔っても管巻かないし。


 なもんで、きゅうりの優先的専有権を差し上げた。……つまり、庭に生えているきゅうりは全部河童さんのものってことに。

 そうしたら、自分でも育てたいからと、水撒きを率先してやってくれることになったの。

 庭先は結界の外だから、いつもは必ず誰かがいる時にやってたんだよね。もちろんわたしも水やりするつもりだけど。

 ……って言ったら、凄い勢いでダメって言われた。

 申し訳ないなーと思うし、たまには水やりでもして気分転換したいじゃない。

 って文句言ったら。


「ねーちゃん、逃げても無駄だと思うよ?」


 なんて弟の冷たいお言葉。

 ええええ、わかってるもん。

 課題からほんのちょっぴり現実逃避したかっただけなのにぃ。


「祐希」


 それと、なんでか知らないけど、家の中で常に人型を取るようになった八日坊様がじっとこっちを見ている。


 ああもうっ、わかったわよっ、課題やっつければいいんでしょうっ?

 それに一体どうしちゃったわけ?

 美男すぎる神主さんがうちに入り浸ってるとか噂になったりしたら、あとが怖いんですけど?

 どんだけ自分にファンがいるか、考えたことないんでしょうけど、面倒なことになるのはごめんなのようっ!


『頑張りや。あとであいすくりーむを差し入れて進ぜようぞ』

「やったー、天狐様大好きー」


 にこにことご機嫌な天狐様にナデナデされて。

 エアコンのある部屋へと引っ込んだ。


 だから、後ろで八日坊様が真っ青になってることも、それを見た天狐様がケラケラ大笑いしていたことも、河童さんも腹を抱えて笑い転げていることも。


「んー、今日もいい天気!」


 ぜーんぜん知らずに、今日が始まります。

これにて終演でございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] あれ? 記憶消されちゃった? それとも、負荷が掛かりすぎて忘れたパターン?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ