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誕生


とある世界 森の奥深くにある洋館。そこに一組の夫婦が住んでいる。

「まだか…」

「ダイロス様 少し落ち着いて下さい。妻のタニアとドジメイドのアーニァも付いております ご安心を…」

〔だから安心出来ぬのだ]

ダイロスの貧乏揺すりは震度6だった

タッタッタッ足音が近づいてくる

  ズザァー

((こけたな))

揺れが震度7になった

「ご主人様ぁー あかヒブゥ…」

((かんだな))

「生まれたのか!」「はひぃ う うまれまひたー元気な…」ドッカーん

そこまで聞くとダイロスはドアを蹴破り隣室へと入っていった。その頃メイドは、執事の両脇にいた2匹の犬?(なのか馬より大きいが)の黒い方の上にいたたまちゃんに頬を舐められ慰められていた。隣室では

「あなた静かにして下さい」

「そうです旦那様お嬢様が起きてしまいますよ」

「女の子か…」

「あなたアーニァに聞かなかったの?」

「いや…その…」

だいたい察した妻マーリンと執事サドスの妻タニアは微笑んだ。ダイロスはこういう人?なのだ。ひとつせき払いをするとダイロスは

「なまえ…」 「あなたが決めて下さい」

マーリンはダイロスにマル投げした。もう一度我が子を見る。桃色の髪 小さな手足 産着にくるまれすやすや 眠る赤子自分の母と同じ額に小さな角

「かわいいな。よし決めた。この子の名は我が母始祖バンパイヤ イザーラにあやかりイザベラとする」

「イザベラ…いい名だわ。今日からよろしくね」そう言ってやさしく頭を撫でる。ダイロスはうなずきながらほっぺをつつく。タニアは

「イザベラ様…」

といいながらマーリンとイザベラを見ながらうっすら目に涙を浮かべる。その時ガチャっとドアが開き水の入った桶を持ったアーニァが入ってきた。((まさか…))セーフだった

後ろから執事のサドスそしてブラックウルフのくろちゃんプラチナウルフのぷなちゃんの上に乗った猫のたまちゃんが入ってきた。この館に住むもの全員集合である。

「奥様水をお持ちしました」

「ありがとうアーニァ。名前決まったわ。イザベラ というの。仲良くしてあげてね」

「はいぃもちろんですぅイザベラ様アーニァです~これからよろしくですぅ。」

すると、たまちゃんがぷなちゃんの上からイザベラめがけて飛び下り…られずに桶に突っ込む…ギリギリでくろちゃんにくわえられた。

((((セーフ良くやった)))

サドスに渡されイザベラの横にきたたまちゃんはひとしきりイザベラを舐めると横で丸まり目を閉じた。2つの月が照らす夜、洋館の中では

ほのぼのとした空気が 漂っていた。

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