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1 プロローグ



 その日、リーンハルト王国の騎士団に所属するハインツ・アーデルベルトは、若き王フェリクス直々の呼び出しを受けて王の前に膝をついていた。


「ということでだな。要はうちのマリーのお守りを頼みたいんだが、いいか?」


「はっ」


「よければ早速今日の午後からだ。あいつ、出かけたくてなぁ。もう、昨日っからうずうずしてるんだ。

 あぁ、おまえの荷物は騎士団の宿舎から城内に運んでおく。近衛たちの控えの間の隣部屋になる」


「はぁ」


「何か質問はあるか?」


「そ、その。僭越ながら、もしよろしければ私が選ばれた理由をお教え願えればと存じますが」


「見た目」


「は?」


「きらきらしいのは、目立って嫌なんだと。その点、おまえはいかにも騎士って感じで威張りが効いてるからな。

 じゃ、あとは頼んだ。あぁ、これでようやく公務ができる」


 深い青色のマントをひらめかせ、王が退出する。ハインツは顔に疑問符を浮かべたまま、立ち去る主の背中を茫洋と見つめた。



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