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君色に染まる

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

好色な手 の二人だと思います。


付き合ってる彼女の前で、元カノ思い出すシーンがあります。地雷な方はご注意下さい。


元カノ、別れても良い師匠な気がします。

初めて付き合った女性は自分よりも年上だった。長い髪はくるくるりとうねっていて、等身の高い女性だった。そうしてその外見に反する事無く大人な人だった。

その人から良いことも悪いことも教わった。いや、何方も意味合いとしては大して変わらないのかも知れない。女という生き物が、何をすれば喜ぶかを逐一言葉に出して、懇切丁寧に教えてくれた。決して『察しろ』という言葉は使わなかった。

手を繋ぐ時は? 唇を合わせる時は? それ以上の事は? そうして出来上がったのが、今の僕だった。

そうして彼女が遠くの街へと去る時に、恋人の別れを告げる事になった。

「有難う、今まで沢山我儘聞いてくれて。でもそれはきっとこれから先、君の役に立つ。今度新しい彼女が出来たら幸せにしてあげてね」

そうして額にキスを落とし、颯爽とその場を去っていった。

去り際まで良い女だった。そして彼女はもう、僕の女では無いことを知った


兎にも角にもそうして僕の恋愛観は破壊の限りを尽くされた訳だが、そうなると、どうにも今の僕とは正反対の、余りにも初心で、何も知らない子が気になり出した。少し顔を近付けただけで赤くなり、多少の猥談にもぽこぽこと叩き、手が触れただけで飛び上がるような。

そうして目出度く気になっていた彼女と付き合う事になり、一緒に帰った時のこと、彼女は不安げな顔でじっと此方を見据えた。

「嘘じゃないよね? 結婚詐欺ならぬ、恋人詐欺とかじゃないよね?」

「なんでそんな悲しい事を言うの?」

腰に手を回し、自らの元へ近付けると『ひゃっ』という小さな悲鳴を上げて飛び上がった。可愛いと思う。これから先もずっと見ていきたいと思う。でも慣れてもきっと愛が深まると思う。

内心は余り傷付いていないが、あえて伏し目がちち問い掛けると、彼女は困惑した顔でただ一言。

「いや君、女慣れしてるでしょう? 私みたいな男慣れしてない奴に興味無いかと思って」

「だからこそ、可愛くて仕方ない」

君を通して、自分の壊れた恋愛観を見せつけられたい。そうして異常性を思い知りたい。そう思うと同時に、ふと目を見開く。付き合っていた彼女もそんな事を僕に投げかけた事がある。

『君、何しても無反応なんだよね。だから君を介して自分の異常性を知るんだ。そうすると、なんだか正常な判断が下せる気がしてさ』

あの時はなんの事は分からなかった。けれども今ならよく分かる。失われた初な感情を、彼女を介して感じたいんだ。

「な……なに?」

「可愛いなぁって」

もしかしたら僕の様に染まることもあるのかも知れない。それでもそれは嬉しい事。彼女が僕を染めたように、君も幸せにしてあげよう。

あんまりにも女慣れしてるので、どうしてこうなったか考察した小説。


少女漫画にハマったのも、間合いの詰め方を知ったのも、元カノが仕込んだからだと思います。

『貴方は何されると嬉しい?』

『こうされるとねぇ、喜ぶんだよ〜?』

とか言いながら、逐一教えてそうな。

そしてそれを嫌がらずに吸収して行ったのが、今の彼。


キスもそれ以上もしてた。けれども互いが互いに恋愛感情なさそうで、そもそも恋愛に無関心っぽそう。

だから最後は額にちゅーなんです。口じゃなくてね。

今でも残り香を感じ、恋愛マスターとして崇めてそうですね。


ここからはきっと元カノの感情。

あのね、狂人って真っ当な人を見ると眩しくて仕方ないんですよ。

そんな滅茶苦茶遠い存在が近くると、追い付かないから、苦しくて、それでもその眩しさに何だか救われるんです。

自分が一時でも真っ当になった気がして。

それを恋愛観ぶっ壊れた彼女は求めていたんだろうな。

でも結局互いに狂人だったから、別れたのかも。

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